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コミュニティレストラン・コラボ食堂:ヴィーガンランチから蕎麦、野菜料理、カレー、創作料理まで、日替わりシェフの安全・安心ランチ(長野県上田市)

更新: / 公開: 2013年3月21日 / 文責:

信州・上田市の柳町通りは、旧北国街道の一部で、今も江戸時代の街並みの面影を残しています。その中ほどにある古い町屋づくりの趣きある建物“木の工房・古楽歩”内に「コラボ食堂」さんがあります。
小さな木の門をくぐり、上がりかまちで靴を脱いで中に入ると、木の香が漂い落ち着いた雰囲気。左奥にある食堂には14~15人ほどの席があります。

「さて、今日のシェフは誰かな~?  La Verdure(ラ・ヴェルドゥーラ)、ああにゃんこ先生か~」

“えっ? 今日のランチは何かな~じゃないの?”って思った方、違うんです! コラボ食堂は、毎日、料理をする人が変わる、言わば「日替わりシェフ」なんです。地域に暮らす料理好きな人、そして、ちょっと、その味が評判になっている人が登録をして、日替わりで、その腕をふるってもらうコミュニティ・レストラン。そのシステムを「ワンデイシェフ」といいます。
現在、約6組ほどの方が登録をして、毎日、それぞれの得意ジャンルで工夫をこらした880円(税込)ランチを提供しています。

今日のシェフは、にゃんこ先生こと竹内紀子さん。「La Verdure」は、イタリア語で野菜🥦という意味で、動物と環境と健康のためのヴィーガンランチです。
今日は、🥔生揚げとネギの照り焼き、🥬ほうれん草の南瓜和え、🥗大豆とカブのマリネ、🍠さつまいものサラダ、🍲本日の豆乳みそスウプ、🍮南瓜プディング。ご飯は白米に雑穀を混ぜた雑穀ご飯です。素材の味を生きる素朴な味わいで、野菜だけなのに十分にお腹いっぱいになります。

ほかのシェフさんは、Pippilottaピピロッタ(季節の野菜料理)さん、そば処 一祥(自家製分の田舎そば)さん、秀明食彩クラブ(自然農で育てた食材のランチ)さん、牧田カレー(インド料理がベースの創作料理)さんです。どの方も地元の野菜やお米を中心に調味料にもこだわった、ホッとする料理ばかり。そして、何よりうれしいのは、作っている人の顔が見えること。だから安心なんです。
※ ワンデイシェフの登録募集中です。関心のある方はお問い合わせください。

お客様の声がシェフに届く近しい関係が美味しさを生む

コラボ食堂では、料理の作り手とお客様とが、とても近しい関係を築くことができます。
ランチを食べて、気に入ってもらえたら、ぜひ、そのことをシェフさんに伝えてあげてください。そんな声が何よりの励みになるんです。反対に、もし、気になる点があったら、それも率直に教えてあげてください。料理の嗜好は千差万別、できれば多くの人に美味しいと言ってもらえるように、シェフさんたちは試行錯誤していますから、時には厳しい指摘も、それはありがたいものです。
厨房がオープンなので、気軽に声がかけやすくなっています。
そして、気心が知れたら、あなたの希望に応えてくれたりすることも……。そんな温かい関係が、さらなる美味しさにつながる、それがコミュニティ・レストラン「コラボ食堂」の魅力なんです。

出会いを待っているワンデイシェフたち

ランチ880円を日替わりで提供するワンデイシェフさんたちです。
●la verdura (ラ・ヴェルドゥーラ) 竹内紀子さん
動物性素材を使わず、穀物・豆・野菜だけで作る、身も心もほっとするピースフルなランチ。
●Pippilottaピピロッタ
パーマカルチャー塾出身。季節のお野菜たっぷりの美味しい手作り料理

 

 

●そば処 一祥
栽培から手打ちまで手掛けたこだわりの信州蕎麦と季節のお料理&デザート

 

 

●秀明食彩クラブ
自然農に取り組み、月に一度おいしい手作りランチを出店

 

 

●牧田カレー
スパイスや麺、デザートにまでこだわり抜いたインド料理をベースに世界各国の料理とコラボする本格的な創作料理

夢を形にできるワンデイシェフ

料理大好きな人、そして、自分の作った料理を多くの人にも味わってもらいたいと思っている人って、けっこう、いらっしゃるのではないでしょうか?
でも、自分でお店を開店させようと思っても、なかなか、それは大変です。
じゃあ、イベントなどで販売したり、自宅に来て食べてもらったりしたらいいかな? なんて思いますが、実は……。人様に食事を提供するには、保健所に申請して許可をもらわなくてはいけないって知っていますか? そうなんです。その許可なくして販売することは、衛生面などから、本当はいけないことなんです。でも、許可をもらうには、しっかりとした厨房と機器をそろえなくてはならないので、それも大変です。

そこで! ワンデイシェフに登録すれば、わずらわしい手続きなしに、明日から厨房に立って、食事の提供ができるんです。思う存分、あなたの腕をふるえるというわけです!! でも……

「お客様は、たとえどんな料理でも、800円という代金を払ってくださいます。ということは、その代金に見合った料理を提供することが、ワンデイシェフの責任だということを、厨房に立つときは、常に意識していて欲しいですね。お金をいただく以上、趣味の延長であってはいけないと思うんです」

と、コラボ食堂とたね蒔くカフェを運営するNPO法人「食と農のまちづくりネットワーク」事務局の伊藤友江さん。

「あっ、ちょっと厳しかったかな? いえいえ、そんなに心配しなくて大丈夫! 先輩のシェフさんやスタッフが、気付いたことなどを優しくアドバイスしてくれるし、それに、何よりお客様が温かく見守ってくれて、励ましの声をかけたりしてくれますよ」

とも付け加えてくれました。

教室や講座を開きたいという方を募集中です
あなたの知識・特技を地域の皆さんに伝えてみませんか。

農家と消費者を結ぶコラボ市&野菜ボックス

先ほども触れましたが、コラボ食堂とたね蒔くカフェを運営しているのは、NPO法人「食と農のまちづくりネットワーク」(代表:山崎八重子さん)です。
その目的は、「食と農、生産者と消費者を結びつけることで、地域の食文化を未来に伝え、農家の想いを消費者に伝え、安全・安心・おいしさを追求し、地産地消を推進する」ことです。そして、その拠点がコラボ食堂であり、たね蒔くカフェにというわけです。
その主な活動は、
①CSA(地域で農業を支える)活動
農家と消費者を結ぶ地域内フェアトレードを目指したファーマーズマーケットや食イベントの開催
②地域食材を活用した商品開発
地域の特産物の商品化を通じての保存活動支援と上田の食の魅力づくりへの取り組み
③食農教育活動
伝統食を学ぶ講座、地域の農産物を知る講座の開催
です。

①を実現するために、ワンデイシェフと同様、地域の農家の方にも登録をしてもらい、野菜など美味しい食材を提供してもらったり、ネットや食堂で注文を受け付けているオススメ野菜のセット「野菜ボックス」を実施しています

 

お店からのヒトコト

コラボ食堂&たね蒔くカフェが、食事をいただくだけでなく、人と人との出会いの場所であり、新たな価値の発見の場所であり、人が集う場所であってほしいと思っています。
県外から訪れていただいた人の中には、「これは、どう作るんですか?」なんて聞いてくる方もいらっしゃるんですが、そんな雰囲気が、ここの魅力だと思います。シェフさんと思わず料理談義に花が咲く、それが上田市での思い出になってもいいのではないかと思います。
ここを上田市の「食文化の発信基地」にしていきたいですね。

事務局・伊藤友江

webサイト http://ueda-collabo.com/
電話番号 / FAX 0268-22-5968
住所 長野県上田市中央4-7-27
営業時間 ランチ11:30~14:00
定休日 木曜日
駐車場