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ターブルヒュッテ〜田舎風 信州の食卓〜:野菜たっぷりのスープ、前菜、お魚などの欧州家庭料理&フランス製法で焼いた小麦の風味がいきる体に優しいパン(長野県東御市)

更新: / 公開: 2018年8月22日 / 文責:

東御市の滋野駅の近く、家々が集まる集落の中に、「ターブルヒュッテ〜田舎風 信州の食卓〜」さんがあります。イタリアの田舎町にあるトラットリアを思わせるお店で、信州産の小麦と古くからのフランス製法で焼いたパンとスープ・前菜・魚料理などの手作りメニューを提供しています。
2010年にパン専門店「ローカルベンチ」として開業し、多くの人に愛されてきましたが、お店を改装・拡張し、2019年11月に新装オープンされました。

木造りで心温まる雰囲気の中にもスタイリッシュな印象のある店内には、大きな机が一つとテーブル席が4つあります。
主なメニューとしては、
・本日のスープ(パン付)750円
・本日の前菜(パン付)900円
・本日のお魚(パン付) 1,500円〜
・本日のサラダ(パン付)750円

・本日のデザート各種 500円〜
※スープ+お魚(2,100円)などというように、それぞれ組み合わせることができます。

取材時にいただいたスープは「プロバンス地方 豆と野菜のスープ」でした。ほっこりしたインゲン豆に、大根やニンジン、白菜などの野菜がたっぷり。とろりとじっくり煮込まれたスープを口に含むと、バジル風味のニンニクマヨネーズが、さわやかなのに濃厚で地味深く、とってもやさしい味わいで、大地の旨味を感じます。プラス300円で、東御市の「自家製ソーセージハム男」さんの羊ソーセージをいただけます。

組み合わせたお魚は、「鮮スズキのポワレ〜ひよこ豆ともろこしのソース夏野菜添え〜」。皮目はカリッと、白身はふっくらして、それはもうジュワッとしっかりソースの味が染み込んでいます。トマトやズッキーニなどの夏野菜の食感も楽しみながら、いや〜、とっても豊かな味わいでした。

「欧州では、一般的に食べられている家庭料理ですけど、美味しいですよね」

とは、オーナーシェフ&ブーランジェの中嶋厚志さん。

前菜は、中沢さんのサラダ、タブレ(クスクスのサラダ)、イワシのやわらか煮、オクラのアーリオ・オーリオ、ラタトュイユ、生ハム・卵・トマト・ビーツです。
ビールやワイン、シードルも取りそろえているので、休日には、ゆっくり出かけてみるのもいいかも。

さて、ターブルヒュッテを代表するパンがイタリア風田舎パン「信州トスカーノ」(1/2ホール480円)。外側のカリカリっとした香ばしさと中の軽い食感が心地よく小麦の香りが広がります。小麦粉の甘味を引き出すためにやわらかい生地を一晩かけて発酵させているので、もっちりとみずみずしいパン生地の旨味と香ばしさのコントラストが楽しめるのだそうです。そして、そのトスカーノの生地を素焼きにしたのが「フォカッチャ」(1/2ホール500円)です。
ほかにも、シンプルに美味しいバゲット「信州パリジャン」(1ホール480円)、ライ麦入り田舎パン「信濃ミッシュ」(1/2ホール800円)、ふんわりとして耳まで味わいのある山型イギリス食パン「滋野ブレッド」(1/2本600円)、フルーツ類を信州産の白ワインでふやかしてからパン生地に混ぜ込んだ「信濃フリュイ」(1/2ホール490円)、国産バターのみ使用でサクサクもちもちの「手織クロワッサン」(290円)、などの内の何種類かが日替わりで店頭に並びます。
また、「バスクチーズケーキ」(480円)、「田舎風りんごのタルト」(480円)など季節のデザートもあります。

中嶋さんが心がけているのは「体に優しい食事&パン」 です。野菜は季節によって、冬は茹でる、夏は揚げることで体に吸収しやすくなるとのこと。パンも、小麦に含まれるグルテンはたんぱく質で構成されていて、そのままでは体に吸収されず、アミノ酸まで分解されてから吸収されるので、小麦粉をこねるときに、そのグルテンをうまく引き出きだし熟成させてアミノ酸に分解させることで、消化されやすいパンになるのだとか。それが中途半端だと、グルテンが残って体に負担がかかってしまいます。食べたときにスーッと体に入って、しばらく時間がたっても後から胃が重く感じることがない、それが中嶋さんが手がける食事&パンなのです。

ところで、店名の「ターブルヒュッテ」ですが、ターブル=机(フランス語)=食卓なのだとか。 「和やかで明るい食卓」をお店で提供したいのだそうです。そう、そこにあるのは「家族の団らん」。家族で美味しい料理を囲んで過ごす時間を大切にしたいという中嶋さんの思いがあるんです。また、山歩きが好きで野外教育のインストラクターの経験もあることから「ヒュッテ=山小屋(ドイツ語)」、「ターブルヒュッテ」と命名しました。

そんな中嶋さんのスタートは、なんとフランス料理。東京都内のフレンチスタイルのカフェ「オーバカナル」に飛び込んだのが始まりでした。フレンチは、まさにグルメの王道です。ただ、経験を重ねるうちに、「自分が作りたいのは、生活に密着した日常的な食べ物だな」ということに気づいたそうです。そして、そこにあったのがパン!  縁あって、天然酵母パンの草分け的な存在である「ルヴァン富ヶ谷店」で修行し、その後「ルヴァン信州上田」の立ち上げにともない移住しました。さらに、店に併設のレストランルヴァンターブル」で食事の提供も任されるようになった中嶋さんは、東信州の食材が秀逸なことと、そこに優れた生産者さんがいることを知ることになります。
ちょうどその頃、東御市はワインに力を入れ始めていて、玉村豊男さんのヴィラデストワイナリーや小山英明さんのリュードヴァンなどのワイナリーが設立されていました。中嶋さんはこの二人の志にひかれたこともあり、東御市での独立を決心し、「ローカルベンチ」を開業されたのでした。

「埼玉県のベッドタウン出身の僕は、漠然と田舎に憧れがあって、自分のカントリーが欲しかった。だから、自分が回帰できる場所としての信州と、そこに暮らす皆さんが大好きなんです。」(中嶋さん)

現在、お店には、多くの人たちが集い、思いを共有できる場所になっています。

お店からのヒトコト

よそゆきではない、気軽で日常的なホッとする食事を通じて、大好きな信州の素晴らしさを皆さんにお伝えできたらと思っています。今回、食事とパンで食卓の温かさを届けることができる場所を作るという夢を実現できました。ローカルベンチからターブルヒュッテへ、今後ともよろしくお願いいたします。(中嶋厚志)

住所 長野県 東御市滋野乙950-3
TEL 0268-62-5226
営業時間 11:00~17:00
休日 日・月曜日 ※臨時休業、不定休あり
駐車場 7台程度
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