Facebookをうまく活用しましょう
“6次の隔たり”(Six Degrees of Separation)という言葉をご存知でしょうか?
全世界の人は6段階の関係で全てつながっているという理論です。知り合いの知り合いをたどっていけば、オバマ大統領でも、レディ・ガガにでもつながっているというのです。
検証もされていて、有名なのは映画『フットルース』などに出演したケヴィン・ベーコンまで何次でつながっているのかという“ケヴィン・ベーコン数”というものです。
それに、6次どころか5次以内でつながるという実証結果などもあり驚かさせれます。
この6次の隔たり理論をFacebookも参考にしているようです。そもそもソーシャルネットワーク(SNS)というのはこの理論を具現化する過程で生まれたとも言えるでしょう。
Facebookを使っている方は自分の友達が誰を友達にしているか(プライバシー設定を厳格にしていなければ)分かります。
ぜんぜん共通の接点が無さそうな知人が同じく友達に入っていたり、こんな有名な人と友達なんだと驚くこともあるのではないでしょうか。6次の隔たりを目の当たりにするわけです。
Facebookの仕組みでは、自分が「いいね」やシェアしたことを自分の友達は知ることになるわけですが、さらにその友達の友達にも伝わります。
なので、自分の投稿に対して知らない人が「いいね」してくれることがあるのは、友達の友達だからです。
このように「いいね」やシェアされた情報が“拡散”していくようにFacebookはシステム化しています。
ではなぜFacebookはこのような仕組みを組み込んでいるのかと言いますと、「バイラルマーケティング」が効果的な広告手法だからです。
友人知人が語る本音の口コミ情報は通常の広告よりも受け入れやすいというのを活用するのがバイラルマーケティング。
バイラルマーケティングがシステム化されているメディアであるFacebookに広告を出すと効果あるからです。
Facebookがあのような巨大なサービスを提供できているのはこういう利益を得られるような仕組みがあるからなのですが、そのFacebookをどう見なせばいいのでしょう。
実名を出すことになじめず参加しない人がいます。
参加しても友人の自慢話や食事の写真ばかりでなんの面白みも感じず止める人もいます。
でも“友達”は有益な情報を教えてくれることもあります。
思っても無い人が友達の友達で新たなコネクションが生まれることもあります。
あまりネガティブなことは考えず、あるいはネガティブなことは避けて、友達のコネクションから自分に役立つことを得ればいいだけのことだと思っています。
先日『「80歳の時に健康であるかどうかは50代の時の人間関係で決まる」など幸福な人生を送るための重要な3つの教訓まとめ」』という記事を目にしました。
このなかで、“75年の研究の末に研究者らが導き出したのは「よい人間関係は人を健康にし、幸福にもする」ということ”“そして「孤独は人にとって毒である」ということも判明”と書かれています。
こういう健康や幸福というような観点でも人間関係を維持あるいは拡げていくのに今の時代Facebookもうまく使えばいいと思うのです。
コラムニストのプロフィール : 二宮 功
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