電子書籍で古典を楽しむ
軽井沢町は昨年夏に新刊を扱う唯一の書店が閉店してしまいました。
特定の本を購入しに行くわけでもなく、何か面白い本は無いかと書店に入りあれこれ手にとって探すというのも楽しいものです。
本屋さんが減っている原因とされているのは、通信販売。インターネットが悪役となっています。
でも、今日ご紹介するのはそのインターネットをうまく使って本を読むということです。
日本の著作権法では、著作物の発表から、あるいは著者が亡くなってから50年間は保護されます。
50年経つと適用から外れます。パブリック・ドメインという公共の財産になります。
具体的にどういう事になるかと言えば、パブリック・ドメインの小説はだれの了承もなく配布することができるのです。販売もできます。
書店に行くと、このパブリック・ドメインの小説が販売されてますが、小説家の遺族にも印税は払われず、印刷代だけの価値になっているとも言えますね。
さて、印刷の必要の無いインターネットではどうなっているかというと、電子書籍化されだれでも無料でダウンロードできるのです。タダで楽しめるわけです。
著作物の保護期間が終了しても小説の面白さが損なわれたわけではありません。もちろん50年以上経っているので言葉が難解だったり、今の時勢とずれていてピンとこない内容だったりはするでしょうが名作は名作。
私は、吉川英治の『宮本武蔵』や中里介山の『大菩薩峠』を楽しみました。電子書籍ではじめて読みました。いずれも面白いですね。
今年2016年にパブリック・ドメインになった作家には、江戸川乱歩、谷崎潤一郎などがあります。
手軽にこのような電子書籍を読むときオススメはアマゾン「Kindleストア」です。無料の電子書籍はアマゾンで0円で購入します。
スマホをお持ちでしたらアマゾンの電子書籍用のアプリ「Kindle(キンドル)」があるのでこれで読書します。スマホは画面が大きくないので、タブレットなら楽ですね。
アマゾンには電子書籍用の専用機器である電子書籍リーダー「Kindle」もあります。専用なので操作がシンプル、軽い、バッテリーが長時間持つ、というような特長があるので私も使っています。
多くの人が昔読んだしょう、夏目漱石『こころ』など電子書籍で気軽に読み返してみましょう。
図書館から借りることも無く、本屋さんで文庫本を買う必要もありません。
コラムニストのプロフィール : 二宮 功
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