手仕事のススメ
公開:
/ 執筆:
川上あやか
プライベートや仕事で、インターネットをずっと見続けていると、流れ込んでくる情報量の多さに心身がどっしり疲れることがよくあります。そんな時におススメなのが手仕事です。手元を注視するのはインターネットの画面を見続けるのと変わらないのではないか、と思われるかもしれませんが、実際には使う脳の部分が違うようで、全く異なる感覚が得られます
私が2年前から習い始めた木彫(軽井沢彫り)は、鋭い刃物を扱い且つ、一度彫ってしまえば後戻りできない、という緊張感のおかげで、手元に意識が集中し、雑念が取り払われます。この「雑念が取り払われる」瞬間が、新鮮であり気持ちが良いのです。周囲から与えられた膨大な情報でモヤモヤしていた頭が、真っ白にリセットされる感じです。
とは言え、木彫はなかなか難しいです(^ ^;。上写真はその愚作。道具はプロとほとんど変わらないものを揃えていますが、技術は簡単には追いつきません。彫った後には塗りの作業もあって、そこにもまた慣れと工夫が必要。道具や材料も揃える必要があり、正直なところ手軽な趣味とは言えませんね。
ですが、のらりくらりと続けてあっという間に2年。習得に時間がかかる分、飽きるまでにも時間がかかりそうです。いずれは引き出しやスツールのような小振りの家具に挑戦して、完成品を子供達にプレゼントするのが夢です。