上雪(かみゆき)
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公開: 2016年3月14日 / 執筆:
遠藤夏緒
数日前から春の陽気が一転し、冬の様な寒さに戻っていたのですが、今日はついに大雪警報が出されてしまいました。朝から降り続いた雪は10センチを超えています。一面に咲きはじめていた金色のフクジュソウの花も、フキノトウやアサツキも真っ白に覆われてしまいました。春はどこへ行ってしまったのでしょう?
長野を郷里とする友人から、「上雪(かみゆき)」という言葉を教えて頂きました。
長野県は、長野市以北の北部と松本辺りの中部、飯田・伊那など南部と、文化も気候も違います。 春が近くなって、冬の間にはそれほど雪が降らない中部から南部地域に降る雪を「上雪」というのだそうです。
そして「上雪」が降るのを見て、春の訪れが近いことを感じ取るのだそう。「春はどこに行ってしまったの?」ではなくて、「春はもうすぐそこまで来ている!」ということなのですね!
春間近の、見納めの雪景色。
この雪が解けた先には、今度こそ本当の春が待っている、と、寒さの中でも胸躍ります。