「デジタル・ディバイド」の解消に向けて。グーグルが低所得世帯に高速インターネットへの接続サービスを無料提供へ。そしてその先にあるべきもの。
「グーグルが低所得世帯に高速インターネットへの接続サービスを無料提供する」というニュース。昨年、アメリカ政府が発表した「ConnectHome」プロジェクトへの参加を表明していたグーグルですが、これで実行に移すこととなります。
「デジタル・ディバイド」という言葉が言われて久しいわけですが、その言葉の意味は、インターネット環境や、PCに対する知識の格差が、そのまま「知識の格差」や「収入の格差」につながっている現実があるということ。この「格差の問題」を指す言葉です。
インターネットが普及して、個々人の脳内や、社会の持つナレッジが世界中の人類に共有されるようになったわけですが、もちろんこんなことは人類史上初めてのことです。
アインシュタイン博士の残した言葉の中に「調べられるものは、わざわざ覚えておく必要はない」というものがあります。ほとんどのことはインターネットで検索すれば調べることのできる時代、そんな現代に覚えておくべきものは何だろうか、と考えてみるのも楽しいかもしれませんね。
ただ、何かを調べるには「調べるべき対象」を知っていなければ、検索して知ることは難しいでしょう。
リラクオーレの「コラム」を開設した目的は、「偶然知り得る知識に出会う機会」を増やし、新たな知識や人との出会いを創りだすこと。それによって読者さま一人ひとりの生活を豊かなものにしていければ、これほど嬉しいことはないわけです。そして、一人ひとりは社会全体につながり、知識同士によるシナジー効果も生まれるかもしれません。
「デジタル・ディバイド」の解消には、今回グーグルが提供した「通信環境」と、「閲覧するための機器」がまずは必要となるわけですが、その先に、単に「知ることができない」という状態に対する格差問題だけではなく、「知るべきことを知らない」環境から「知るべきことを知れる」環境へと導くことも必要だと思っています。
コラムニストのプロフィール : しーし・モグエル
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