やりたい事をやろう 〜東ティモールに続く道〜
だんだん写真にのめり込み、特にスローシャッターで撮る写真が好きだった。
それと同時に、仕事について疑問を感じていた。
日本庭園の様な施設で団体写真を撮っていたのだが、そこに来るお客さんは花好きな方が多い。皆一様に「奇麗だ」とうなっては帰って行く。しかし、その花々は季節ごとに植え替えられ、前の花は姿を消す。本当に花が好きなら野原に行けばよいのに、なんて思って来てしまった。
それをきっかけに本物って何だろうなんて考え始めた。
そんな時、妹から電話が鳴った。
「仕事辞めて東ティモールに行かない?」そんな電話だった。
妹(広田奈津子)が在東ティモールジャーナリスト、和田等さんから東ティモール情勢のメールをもらい読んでいるのは知っていたが、私は何となくしか東ティモールの事は知らなかった。
2002年5月20日東ティモールが独立する。国連主催の祝賀祭があるから遊びに来ないか?と和田さんに誘われ、せっかく行くのならと当時妹が好きだったソウルフラワーモノノケサミットに独立の祝賀祭に参加してもらおう!!と妹と、その周辺で盛り上がった。
なんだかどえらい事になってきた。
これは仕事どころではない、僕は迷いもなく仕事を辞めた。2001年11月、25歳だった。
妹は国連主催の祝賀祭にソウルフラワーモノノケサミットに参加してもらうため為、奔走する。日本外務省、国連に参加の許可、ソウルフラワーモノノケサミットに参加してもらえるか、それに大忙しだった。
僕は資金集めのために記念Tシャツを作り、辞めた会社に売りに行った。
会社にいた時より営業成績はよく、1人で6枚買ってくれる友人、大阪、名古屋、京都を回り、何店かにTシャツを置いてもらった。
やはりやりたい事をやるべきだ。やりたい事をやれば、自分の力は発揮される。
続く