こどもとおとなの居間だらっと：学校に行くのがつらいと思ったとき、無理をしないで過ごせる、みんなの居場所。不登校なんて気にしない！ 学習支援も充実（長野県上田市）
上田市上塩尻、国道18号線沿いの「信州ハム」の大きな看板とウスザワ花火店の間の道を少し入った所にある、「馬場重メリヤス(株)」の表札がかかった建物「みんなの居場所しおじり」で、「こどもとおとなの居間だらっと」さんは運営されています。旧メリヤス工場の昭和レトロなお家は、ホッと心が落ち着き、ポカポカと陽が当たる縁側でのんびりと過ごせます。玄関を入ると、代表の、ふうちゃんこと堀内泉さんがニコニコ笑顔で迎えてくれました。
■不登校の子どもたちの居場所
「だらっと」さんは、『子どももおとなも、同じ立場でみんなが無理をしないで居られる場所』ということで、特に「学校に行くのがつらい」という、いわゆる不登校の子どもたちが利用しています。そう、ここは、家庭以外の居場所として、みんなのお休みをサポートする場所なんです。
学校や家庭で、生きづらさを感じていたら、だらっとさんに行って、とりあえず『だらっと』してみてください。
だらっとでは、特に何かをする必要はありません。でも何かしてもいいような場所なんです。生きづらさを感じている子どもたちは、お休みでさえも、自分で決めることをさせてもらえていない方が多い気がします。（堀内さん）
そう、ここでは、
【自分のやりたいことは自分で決める】
【その日やりたいことを自分で決める】
ことができます。何かをするもしないも、誰からも指示をされるのではなく、自分で決めます。
置いてあるおもちゃやタブレット、持参のゲーム（Wi-Fi完備）で遊んでもいいし、みんなでおしゃべりしてもいいし、自由にしていいんです。お昼寝をしてる人もいます。
その日に来た大人たちと触れ合い、学校での人間関係や固定化した枠組みから解き放たれることで、それぞれのことに積極的に取り組む姿も見られます。
■子どもたちと一緒にする企画
そこで「だらっと」さんでは、子どもたちのやりたい！ に対して、子どもたちと一緒にする企画を実施しています。
◎『学習支援「はてなをさがそ」』
毎週木曜日に「いっぽ塾」の木口さんが子どもたちの主体的な学びを応援してくれます。
◎『学校こうだったらいいのにな おしゃべり会』
大人も子どもも「学校がこんなだったら面白いのに」と願いを話す会です。
◎「こどもカフェ」
子ども無料、大人300円のカフェ。
☆子どもさんだけでの利用も可能です。送り迎えができない場合は相談してみてください。
■大人も「だらっと」
「だらっと」さんでは、大人向けのイベントも企画しています。
◎つながる相談会
ソーシャルワーカーさん、保健師さん、助産師さんなどが、いろいろな方のご相談をお受けします。
◎『不登校、学校に行きづらい子どもさんに寄り添う親の会』
・「学校に行きたくない」と子どもが言ったとき、どのように対応したらいいのか。
・うちの子は発達に遅れがあるの？
・学校とのやりとりに落ち込む
など、さまざまな気持ちの落ち込みを一緒に話します。
◎「お産の話をしよう」
スリちゃんこと、助産師の「武田久美子さん」と話すお産の話。
また、こんな企画もあります。
◎定期開催《だらっとマルシェ》
◎ゆきゆきcafe《からあげアイドルゆきゆきちゃんによるドネーションcafe》
◎さっちゃんのキムチ教室
◎よしひろ工房さんのシルバークレイ・ワークショップ
◎けいちゃんの占星術講座
◎腹話術show
などなど。
そもそもは、私が、学校に行っていないこどもが昼間、気兼ねなく立ち寄れる場がほしいなぁと思ってはじめた活動ですが、「学校に行ってる／行ってない」という線引きはしたくなく。学校との関わり方には、いつも行ってるけど時々休みたい人から、ずっと行っていない人まで、グラデーションがあるからです。
それに、子どもだけじゃなくて、大人も、ただ「だらっと」できる場がほしくって。
そんなわけで、基本誰でもウェルカムです。
ちょっとお茶しに……くらいな感じで、だらっとしに来てください。（堀内さん）
《「だらっと」利用規約》
●利用料
大人1人500円／子ども一人でご利用の場合も1人500円／月に上限1500円を支払えば、そのひと月は、何回でも利用可／子どもは、基本的には無料
●こどもからおとなまで、だれでもどうぞ
●出欠の連絡は不要
●開催日はFacebookページで告知
●10:00オープン（出入り自由・終わりはなりゆき）※現在は16:00クローズ
●お昼ごはんは持参もしくは自炊もOK
●いつもあるわけではないですが、フードバンクで、ご寄付いただいたものを自由に食べていただけます。
●Wi-Fiあり
