ORiZA+パン食堂:日本で最初の玄米粉パンの専門店! 玄米は体に良い完全栄養食で、ふんわり・しっとり・モッチリのパンは抜群の口どけ感。イートインスペースも(長野県松本市)
南松本出川、ヤマダ電機のある通りを少し入ったところに「ORiZA+パン食堂(オリザ+パン食堂)」さんがあります。スタイリッシュな店内には、もちろんたくさんのパンが並び、また、そのパンがセットで付く栄養バランスの良い食事をいただくこともできます。
ORiZAさん、実は、日本で最初の玄米粉パン専門店なんです。今でこそ、少しずつ増えてきていますが、それでも、まだ少ないようです。えっ? 米粉のパンって、それでもけっこう見かけるんじゃない? って思われているアナタ。違うんです。普通にある米粉のパンは白米、ORiZAさんは玄米なんです。
ご存知だとは思いますが、玄米は周りの籾殻(もみがら)だけを取ったお米、白米は、さらに糠(ぬか)の部分取って、白い部分だけにしたお米です。が、この糠の部分には、フィチン酸・イノシトール・ギャバなどたくさんの栄養素が含まれ、食物繊維も多いので腸内環境改善にも役立ちます。なので、糠を取らない玄米は、体に良い「完全栄養食」とも言われているんです。だったら、すべて玄米にすればいいのにって思いますよね。でも、それが簡単ではないんだそうなんです。
実は、糠を粉にすると酸化してしまうそうで、酸性食品は体に良くありません。これが玄米粉が普及しない理由です。なんですが! これを克服したのが、ORiZAさんが使っている㈱シガリオさんの玄米粉「リブレフラワー」です。リブレフラワーは、玄米を特殊な焙煎機で焙煎して粉体化しているとのことで、その大きさは50ミクロン(粉薬ぐらい)、バラツキも少ないので、日常的に安定して使えるそうです。
ORiZAは、玄米粉の開発に共に携わっていた代表の小倉一浩さんが独立して開業しました。
その頃から、玄米粉のパンのお店を出すのが、みんなの夢で、その夢を僕が受け継いだんです。でも、最初はレシピもなくて、ホント苦労しました。(小倉さん)
でも、玄米ご飯って、どことなくクセがあって、硬くて、ちょっと苦手という人もいるのではないでしょうか。だから玄米粉パンって、どうなの? と思う人も。
いやいやいや、そんなこと、まったくないんです。ORiZAさんのパン、「キューブ食パン」(528円 ※以下すべて税込)や「オリザブロート」(658円)。どちらも、驚くほどふんわり・しっとり・モッチリしていて口どけも良く、とても食べやすいので、食事といっしょに、どんどん進みます。しっかりパンを食べているという満足感もあるのは、高品質の小麦粉もパンの特徴に合わせて、ある程度を配合させているからだそうです。
最後に食の安全の話ですが、玄米の話をすると、米糠には農薬が残留しているのではないかという心配の声が上がるのですが、実は、リブレフラワーからは、まったく農薬が検出されないということです。表現としては違うかもしれませんが、まさに「無農薬」ということになります。
〔ORiZAさんのほかの主なパン〕
給食パン(216円)/オリーブオイルと岩塩のパン(118円)/松本牛すじカレーパン(226円)ほか
ORiZAのパンは、かっこいい言い方をすれば「オンリー1」なんですね。でも、それって、ほかの誰もしていないということでもあるんです。玄米粉パンの普及って簡単ではないですよね。(小倉さん)
☆小倉さんは、週末などにはマルシェや販売イベントに出店するため、もう、全県を勢力的に飛び回っています。リラクオーレでも情報をアップしますので、ぜひ、お出かけください。
前述した通り、ORiZAさんでは、自慢の玄米粉パンがお代わり自由の食事メニューが充実しています。私がいただいたのは、「パン屋のビーフストロガノフ」(1,336円)。まさに洋食の王道ですが、ヨーグルトによる心地よい甘みに、ときどきトマトの酸味がアクセントになって上品な味わいでした。思わずパンをお代わりしていました。
〔主なお食事メニュー〕
はらぺこ女子の角煮シチュー(1,243円)/トマトとフレッシュモッツァレラのカレー(990円)/ゴロゴロ野菜のボロネーゼ風(1,336円)/プレミアムポークカレー(1,336円)/男子だってはらぺこ!牛すじシチュー(1,243円)/ベジカレー 1.122円)/とろとろ牛すじカレー(1.155円)/ちょっとリッチなハッシュドビーフ(1.336円)/たっぷり野菜のこくうまスープ(1.155円)/きのこの豆乳ポタージュ(990円)/パングラタン(764円)/玄米粉ピッツァ(1,100円~)