トップ >

【百余亭お抹茶講座】 お抹茶との美味しいお付き合い<第1回> 「てん茶、玉露、煎茶、番茶、ほうじ茶の違いは?」

更新: / 公開: 2011年11月6日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

写真

今回から、上田市の抹茶処「百余亭」さんの提供によるお抹茶講座をお届けします。
お抹茶の基礎知識から味わい方、ちょっとした豆知識まで、いろいろとお届けしていきます。お楽しみに。

さて、記念すべき第1回は、お茶の基礎的な知識から……

まずは、お茶の種類をお話ししましょう。

緑茶、紅茶、ウーロン茶

緑茶はいっさい発酵させないので、葉の緑色が出ます。逆に完全に発酵させるのが紅茶、そして、緑茶と紅茶の中間で、半発酵なのがウーロン茶です。

てん茶、玉露、煎茶、番茶、ほうじ茶

日本のお茶は大きく分けると「てん茶」「玉露」「煎茶」の3種類になります。

「てん茶」は、新芽の伸びる4月から5月にかけて覆いをし、その新芽を摘んで蒸気で蒸し、揉まずに乾燥させた茶葉のことです。そして、そして、実は、それを5mmぐらいに細かくし、葉と茎を風力を利用して分離し、葉だけを茶臼でひいて粉末にしたもの、これが「抹茶」なのです。
品質の高いものほど鮮やかな緑色で、ふくよかな甘みに深い香気があり、お茶の魅力を最大限に味わうことができます。

「玉露」も覆いをします。新芽はてん茶より1週間、早めに摘み、蒸気で蒸してコヨリのように針状に揉みながら乾燥させて作ります。
日光を一定期間、遮断した玉露は、まろやかな甘みと芳醇な香気が特徴です。ぬるめのお湯でゆっくりと入れ、甘みと香りを味わいます。

「煎茶」は覆いをせずに直射日光で育成し、新芽を摘み、蒸気で蒸し、コヨリ状に揉みながら乾燥させて作ります。
日光をふんだんに浴びることで、さわやかな味わいが出ます。適度な苦味がさっぱりとした後口を演出します。

以上の3種類のほかに「番茶」がありますが、番茶は、新芽を摘んだ後に、茶の木を整枝する番刈り(無駄な枝を払う)で刈り取られたものです。晩く(おそく)刈り取られるお茶だから番茶と呼ばれるようになりました。

また、「ほうじ茶」は、煎茶などの茎や葉を、強火で炒り、香ばしさを出したお茶です。
カフェインが少ないので、赤ちゃんやお年寄りにもおすすめ。のどがかわいたとき、食事どきなどに気軽にいただけます。

次回は、お茶の成分と効能についてお話しします。