パニエ レストラン:季節の美味しさを楽しむ欧風料理の店! スープから始まるランチはキッシュやパスタ、ラザニアを選んで、フランス風お惣菜がうれしい(長野県上田市)
上田市原町の長野銀行上田支店の隣のビルに、欧風料理とキッシュの店「パニエ レストラン」さんがあります。ヨーロッパの街角を思わせる佇まいの扉を開けると、と〜っても優しそうなシェフの本村匠さんと奥様の亜紀さんが、これまた優しい笑顔で迎えてくれました。
パニエさんでは、ケータリング料理人だったお母さんの家庭料理で味覚を育んだ匠さんが、イタリアンの経験とフランス・イタリアなど現地での体験、さらにはマクロビオティックの考え方を融合させ、地元野菜やハーブなどの食材を厳選したオリジナル欧州料理やデザートを提供しています。
◎土・日・祝日の17:00〜19:00はテイクアウトで営業します(昼のテイクアウトはパスタとキッシュBOXのみ)。※予約受付10:00〜17:00(下記にメニュー写真があります)
「おいしくて、こころやさしい空間を創る」をテーマに、季節感を意識し、身体を元気にするような食材を選び、丁寧に手作りしています。(匠さん)
お二人は、料理が「食事をされた方の体力や気持ちが自分らしい状態に戻る」という「回復食」であって欲しいと考えています。実は「レストラン」の語源はフランス語のレストレ(restaurer)、英語のレストア(restore)で、「復元する・回復する」という意味があるのだそうです。
人は気持ちが身体に影響するので、「ホッとする、心がほぐれる」、そんなお食事を提供したいと思っているんです。(亜紀さん)
そんな料理の最初のメニューがスープ。匠さんによると、食材の旨み・エキスがすうーっと自然に身体に染み込む、スープはまさに理想的な回復食ということで、とても大切に考えているそうです。
また、調味料も厳選していて、塩はフランス産天然塩ゲランド、油は低温圧搾国産なたね油を使っています。
季節のスープでお客様の心をほぐし、まずはホッとしていただきたい、そんな気持ちでスープからスタートします。旬の地元食材を使い、調味料にいたるまで、きちんと選び、すべて手作りしています。(匠さん)
〔ランチメニュー〕※季節によって変わります。
◎パニエランチセット 税別1,800円(スープで始まるシェフおすすめの食事セット)
メイン・季節のスープ・自家製パン・本日のサラダボウル・フランス風お惣菜2種
*メインは、季節のキッシュ、季節のパスタ、パニエ特製ラザニア(+500円)から一つ選択します。
※冒頭の写真は信州産ひき肉とパプリカのキッシュ、冷製ジャガイモとコンソメジュレ、彩り野菜のたっぷりサラダ(自家製トマトドレッシング)、フランス風お惣菜(オーガニックキヌアと人参のサラダ、ジャガイモのニョッキ・フレッシュバジルソース)です。
◎ある1月のメニュー
〈季節のスープ〉
・冬野菜と白インゲン豆のミネストローネ
〈キッシュ〉
・サーモン&ほうれん草のキッシュ
〈パスタ〉
・地鶏ひき肉と白菜のクリームパスタ
食材の旨味が織りなす深い味わい。濃厚だけどくどくはなくて後味スッキリ。白菜と玉ねぎの甘みを感じます。
〈ラザニア〉
・特製ミートソースとほうれん草のラザニア
〈サラダボール〉
・彩り野菜のたっぷりサラダ(オニオンドレッシング)
ほんのり甘味を感じるドレッシングがホッとします
〈フランス風お惣菜〉※ホッとして、オシャレな味
・レンズ豆とツナのキャロットラペ
・ブロッコリーとじゃがいものアンチョビバター
〔主なカフェ・メニュー〕※ランチとセットにできます
◎季節の手作りケーキ 580円
・苺のショートケーキ/一番人気の定番メニュー
・バスクチーズケーキ/すっごく、なめらかで濃厚だけど後味スッキリです
◎水出しコーヒー 550円
パニエさんのコーヒーは「水出しコーヒー」です。文字通り、天然水で一滴ずつ、じっくりゆっくり抽出しています。香りの余韻が心地よい優しく清らかな味わいが特徴です。
◎自家製国産レモネード(Hot/Ice)500円
ヨーロッパでは万能薬と呼ばれるハーブ。マスカットのような香りのエルダーフラワーシロップにオーガニックレモンで、さわやかに仕上げています。
◇キッシュ通販サイト◇
毎月キッシュの内容を変えてお届けします。作りたてを真空、冷蔵便にてご自宅までお届けします。(賞味期限:未開封冷蔵庫保存で7日間)
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■マクロビ・欧州・上田、出会いがつながって今がある
匠さん・亜紀さんご夫妻が出会ったのは、マクロビオティック料理を提供していた「クシ・ガーデン」。その後、長野県安曇野にあるオーガニック&エコロジーな宿として知られる「舎爐夢(しゃろむ)ヒュッテ」のスタッフとして働いていました。
そして、その後、思い切って研修のためにフランスはノルマンディー地方に渡り、3年間に何度か行き来を繰り返すことになります。
その間、オーガニックな農場、石臼で小麦粉を挽いて間伐材を燃やして石窯でパンを焼く循環型のモデルのような農家レストラン、あるいはハーブ農園などで経験を積みます。
でも、そこでは「オーガニック」などということを表だっては看板に明記していなかったそうなんです。なぜなら、前もって枠をはめたり、先入観を与えたりしたくないという思いがあるからだとか。食を人生の喜びと感じるフランス人が料理に求めるのは、「美味しい」と「楽しい」! そこがクリアされなければ、ほかにどんなこだわりがあっても意味がないということなんですね。
そんな思いに触れた二人は、大いに感動し共感し、その後の料理作りの原点となりました。
いろいろと学んだ二人は帰国後、舎爐夢(しゃろむ)ヒュッテの同僚で、当時、上田市の天然酵母パンの店「ルヴァン信州上田店」に勤めていた方の縁で、そのルヴァン信州上田店の店内に「レストラン パニエ」として、初めてのお店をオープンすることになりました。
それから4年、多くのお客様に親しまれ、また、マルシェなどのイベントにも出店してお店を知っていただいたこともあり、2017年4月、現在の場所で独立オープンされました。
独立後もお二人は、フランスやイタリア、デンマークなどに年に一度は研修に行っていて、料理の技術や見識を向上させるだけでなく、現地の人とのとっても豊かな時間や記憶に残る時の過ごし方を味わって帰ってきているそうです。
「人を感動させたかったら、自分が、その何倍も感動しろ」というある料理人の言葉があるんですが、研修では、その感動をインプットして、帰国後にアウトプットしています。レストランで提供するのは料理だけではありません。食にプラスして、どんな感動や楽しさを提供できるかを考えていますね。(亜紀さん)
パニエさんでは、そんな研修の帰国後に、その報告を兼ねて、お土産食材による夕食会を開催しているとのこと、ぜひ参加してみたいですね。
◎PayPayが利用できます。