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【リラクオーレ通信】笹ずし&味噌作りイベント開催!

更新: / 公開: 2011年3月24日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

3月19日(土)、上田市・中央公民館の2Fの調理室に入ると、あたり一面、なんともいえぬ、ふくよかな匂いがたちこめていました。

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なかなかの包丁さばき
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笹ずしランチ
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茹でられた大豆
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大豆をすりつぶす
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麹と塩と混ぜる
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美味しくな~れ

やまぼうし自然学校さんのイベント「手前味噌作り」におじゃましたのですが、たちこめていたのは、味噌の原料になる大豆をお鍋で茹でている匂いでした。
今日は、6組の親子、ご夫婦などが参加。地元・上田市を始め、市外、あるいは千葉県からもいらっしゃっていました。

冒頭、やまぼうしの佐藤さんから
「非常に痛ましい震災が起きてしまいました。中止も考えましたが、味噌を手作りすることで、食の大切さを感じることも大切だと思い、被災した方へのエールを送る意味も込めて開催することとしました」と挨拶がありました。

味噌作りは、午前中は、ひたすら大豆を茹でて、やわらかくすることのみ。
ということで、その時間を利用して、お昼用の「笹ずし」作りに挑戦です。

笹ずしとは、長野県北部と新潟県南部に伝わる郷土食で、川中島の合戦に向かう上杉謙信軍に沿道の人々が提供した野戦食が始まりと伝えられています。抗菌作用のあるクマザサの上に御飯が乗せてあり、日持ちがするのと香りがいいそうです。

作り方は、まず、ゼンマイや椎茸、クルミの味噌漬けを油で炒め、醤油、酒、砂糖などでちょっとしょっぱく味付けをします。それを、クマザサの上に乗せた酢飯の上に乗せます。さらに、その上に、錦糸玉子やでんぶ、紅しょうがなどを乗せて、上から軽く押せば完成です。

その工程を、参加者全員で分担して流れ作業で行ったのですが、楽しくワイワイ進めるうちに、どんどん笹ずしが出来上がってきました。

市内から参加した兄妹とお父さんの3人の親子。このお兄ちゃんの包丁さばきが、うまいんです。
「料理が好きなんですよね。こういう体験を少しでも多く経験させてあげようと、今日は参加しました」とお父さん。

お昼には、皆で作った笹ずしを美味しくいただいた後、午後は、いよいよ味噌作りです。

午前中から茹でておいた大豆を機械に入れてつぶします。ビニール袋の中に麹と塩を入れて混ぜ、それと、先ほどつぶした大豆をボールの中で混ぜます。そして、それを、ソフトボールほどの大きさに丸めて、タッパーの中に思いっきりたたきつけ、これを繰り返してタッパーをいっぱいにします。
空気をしっかり抜くことが美味しさの秘密ですが、今年は皆さん、いろいろとストレスがたまっていたのか、ものすごい勢いでたたきつけていたので、さぞかし美味しいお味噌になると思われます。

市内から参加した男の子のお母さんは、
やまぼうし自然学校さんの菅平での自然体験に毎月参加しています。自然の中でいろいろな経験をして、たくましく育って欲しいと思うんですが、普段はなかなかできないですね。こういうイベントにはどんどん参加しようと思っています。」

タッパーがいっぱいになったら、その上に塩をまき、その上に、今年は特別に抗菌作用に期待して先ほどのクマザサを敷き、サランラップをかぶせてふたをします。

これで味噌作りは完成! 熟成には半年から1年が必要で、時が経つほどに味が変化する楽しみもあります。やまぼうし自然学校さんには、2年もの、3年ものの味噌もありますので、ぜひ遊びに出かけてみてください。