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【リラクオーレ通信】うえだ環境市民会議主催『シェーナウの想い』上映会に行ってきました

更新: / 公開: 2013年1月30日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

チェルノブイリ原発事故をキッカケに、人口約2,500人というドイツ南部の小さな町「シェーナウ市」で設立された市民による電力会社"EWS"が誕生するまでの過程を描いたドキュメンタリーです。

シェーナウはチェルノブイリから約2,000kmも離れているのですが、それでも放射能の影響があったそうです。日本の国土の全長が約3,000kmですから、原発事故の拡散性の大きさが窺い知れますね…。

そんな大事故を目の当たりにし、危機感を抱いた市民数名によって「原子力のない未来のための親の会」が立ち上がります。情報の周知や、節電キャンペーンといった活動からスタートし、当時独占的に電力を供給していた、ラインフェルデン電力会社(KWR)に、クリーンな電力の普及や、節電を促進するような制度を提案しますが、「電力を売るのが仕事だ」というKWRには、全く相手にされず、受け入れられませんでした。

そこで、「原子力のない未来のための親の会」は、自らの手で電力会社EWSを立ち上げることを決意し、莫大な資金を集めて電力網を買い取り、2度に渡る住民投票に勝利し、市の認可を得て、活動開始から10年目にあたる1997年にEWSはようやく操業にたどり着きます。

その翌年にドイツは電力事業を自由化したのですが、現在、EWSは、その徹底した自然エネルギー指向が多くの国民の支持を得て、今ではドイツ全土に約11万人の顧客を持つ有数の電力会社となっています。

EWS社長 ウルズラ・スラーデックさんからの「日本の皆さんへのメッセージ」をこちらにご紹介しておきます。