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【リラクオーレ通信】苗の1本1本が、とても愛おしく感じた手植えの田植え by あまてる

更新: / 公開: 2012年6月25日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

上田市仁古田の「agri-café(アグリカフェあまてる」さんでは、カフェで炊くお米の田植えが先日、無事にすみました。








田植え当日6/16(土)の天気は雨の予報。朝9:00に集まった面々は、皆、雨合羽の完全防備でした。ところが、田んぼに着いた9:30頃には、少しずつ小雨になり、ついには、あがってしまったのです。
参加者全員が、これは自分の日頃の行いの成果だと、ほくそえんでいたに違いありません。

こうして始まった田植えですが、あまてるさんのお知り合いで、東京からわざわざやってきたというOL3人娘さんもいて、明るい雰囲気。

さてさて、ところが、こちらの田植えは、機械ではなく、昔ながらの手植えなのです。皆さん慣れない手つきで、おそるおそるの挑戦。
私も昨年に続いて2年目ということで、裸足で田んぼに足を踏み入れました。昨年よりも土は冷たく感じたのですが、でも、その大地が包み込んでくれるような温かな感触はそのままでした。

1株にまとまっている苗を1本1本に切り離して植えるのですが、細い苗を少し差し込んだだけなのに、浮かび上がってはこない、それほど、土の捕捉力みたいなものって強いんだなと改めて感じました。

でも、さすがに、腰にきます! 何度も何度も背伸びをしながら進めます。(でも、後日談としては、その後遺症は2日後、3日後まで続きました)

そんな中、OL3人娘さんが口をそろえて言っていたことが印象的でした。
「こんなに細い苗が、あんなに美味しいお米になるなんて不思議! それに、1本1本が、とても愛おしく感じるんです。これから、ときどき田んぼに来て、その成長を見守ってあげたいなと思います。でも、自分が植えた稲の成長が遅かったりしたら、どうしよう。きっと、我が子を見守るような気持ちなんでしょうね」

今回、植えたのは「イセヒカリ」という新品種。平成元年に台風が襲ったとき、伊勢神宮の田んぼのコシヒカリがすべて倒れてしまった中、2株だけ直立する太くて短い稲が元になっていて、、害虫や風雨に強く、味もしっかりしているそうです。
秋には、きっと立派なお米がたわわにみのることでしょう。そうしたら、また、みんなで集まって稲刈りをして、美味しいおにぎりを食べるのが、今から楽しみです。

田んぼの場所は、国道143号線「仁古田」信号より青木方面へ100mほど行った右側。皆さんも、良かったら、ときどき見に行ってあげてくださいね。