パン食堂まほろば:自家製パンと旬の食材を使ったスープのランチプレートを古民家の異国情緒ある空間で(長野県上田市)
上田市は国分、上田市薬剤師会薬局の横の道路を南下し、しなの鉄道の踏切を渡って、突き当たった左側に「パン食堂まほろば」さんがあります。
暖簾のかかったどっしりと立派な門をくぐると、養蚕農家だったという築110年の大きな古民家が迎えてくれます。靴を脱いで上がった店内は、壁にかかった布や机などの調度品が、歴史ある建物にとけ込んで、居心地よく感じさせてくれます。
こちらでいただけるのが、「本日のパンとスープランチ」(1,150円)。まほろばさん自家製のパン2種に、スープ、2菜、サラダが付いたパンランチです。3週替わりだという本日のメニューは、新人参のポタージュ、タラとじゃが芋のグラタン、切り干し大根と春キャベツの塩ゆずマリネに、パンは、くるみのパンとカンパーニュです。
ポタージュは、人参の旨味が濃厚。グラタンは、ジャガイモのほくほくとタラの旨味がマッチしています。マリネは、春キャベツの甘味と切り干し大根の風味が合います。
そして、奥の工房でパンを作って販売をしているパン屋さんでもあるまほろばさんだけに、小麦の香りが広がるパンがとっても美味しいんです。
「新鮮で安心安全な旬の食材を使い、信頼できる調味料の力を借りて丁寧に仕込んだ料理と、それらに合うパンを提供しています。古民家の心地よい空間で気軽に召し上がってください。」
とは、店主の下城さん。結婚を機に上田市に移住しました。レストランでの経験と様々な国を旅して得た感覚を活かして、まほろばをオープンさせました。
さて、まほろばさんのもう一つのランチメニューが「バインミー(ベトナム風サンドウィッチ)」(650円)。自家製のレバーパテ、鶏ハム、大根と人参のなますを、バインミー用の特製パンにサンドしています。鶏ハムがしっとり、レモンとホワイトペッパーとパクチーソースの味わいが癖になります。カシューナッツがアクセントです。
そんな、まほろばさんのパンを焼いているのは、下城さんの中学の同級生とのこと。まほろば開店を機に移住して来たそうです。
パンは、長野県産と北海道産の小麦をパンによって使い分け、酵母も自家製酵母、業務用酵母、生イーストをパンの特性に合わせて使い、フランス式で焼いています。
食パン、カンパーニュ、フィセルなど食事パンが主ですが、そのほか、例えば、トルコのシンプルな平焼きパン「バズルマ」、スウェーデンの発酵させない薄いパン「リエスカ」、中東や北アフリカのパン「ピタパン」など楽しいパンも作られています。
食パンの美味しさがよく分かるメニューとして「あんサンド食パン」(400円)があります。自家製あんこにサワークリームがサンドされていて、これが合うんです。
デザートで人気なのが「ココナッツミルクのお汁粉」(500円)。ココナッツミルクと豆乳がベースの自家製あんこのお汁粉なんですが、入っているバナナや自家製ドライフルーツと合うんです。かぼちゃ団子や葛ゼリーが入ってます。夏にも氷を入れて冷たくいただけるそうです。
さて、下城さんは民芸品がお好きとのこと。そう聞いて、店内を見回すと、店内のあちらこちらに素敵な民芸品や調度品があるんです。ブータンの布やスペインのワラで作られた牛の壁掛け、彫刻が施されたインドの椅子、ネパールの太鼓などなど異国情緒ある雰囲気が広がっています。皆さんも来店の際には、いろいろと見つけてみてくださいね。楽しくなっちゃいますよ。流れている音楽も、食事と共に楽しんで欲しいそうです。
ちなみに、店名の「まほろば」ですが、古事記にも記載がある古語で、「素晴らしい場所」「住みやすい場所」という意味があります。
パン食堂まほろば
- 【住所】
- 長野県上田市国分1775
- 【営業時間】
- 11:00〜15:30(ランチは14:30)
- 【定休日】
- 土・日・月曜日
- 【電話】
- 080-2243-6359
- 【Instagram】
- @mahoroba24