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Maru Cafe マルカフェ:地域のつながりのある生産者さんの食材を使った、パンとチーズと野菜を中心にしたプレートのランチ! デンマークの国民食スモーブロー(佐久市)

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中込駅から県道124号線を内山峠方面に行って、「平賀」の交差点を越えた、すぐ左手に「Maru Cafe マルカフェ」さんがあります。昭和30年代に薬局だった建物をリノベーションしたお店は、珪藻土の土壁や温もりのある木のレトロな雰囲気が、とっても落ち着きます。

こちらでいただけるのは、週替わりの「本日のランチ」(1,650円)。地域のつながりのある生産者さんの食材を使った、パンとチーズと野菜を中心にしたプレートに前菜とスープが付きます。
◎前菜佐久市の「やしま豆腐」。下に敷いたマスタードリーフがアクセントになっている。
◎スープ:ビーツとダイコン、白ニンジン、玉ネギ、フェンネルシードの根菜スープ。魚の骨と野菜の茎や皮で出汁をとったブイヨン。甘みは玉ネギの甘さで、塩で味を整えているだけとのこと。
〔プレートの7品〕
◎スモーブロー:北欧デンマークの国民食。スモーはバター、ブローはパン。乳酸発酵させたライ麦100%のパンにサワークリームをたっぷり塗って、その上にソーセージやポテトサラダ、サワークリーム、自家製マヨネーズを重ねたオープンサンドイッチ。それぞれの食材が口の中で合わさって豊かな味わいになっています。パンは「テンパーニュ」というパン屋さん、ソーセージは安曇野の放牧豚をイタリアの伝統製法で作ったモルタデッラという完全無添加で、御代田町の「porco ポルコ」さんから仕入れています。
◎季節の野菜のグリル:黒丸ダイコン、紅芯ダイコン、ニンジンのグリル。エゴマを入れて作った自家製マスタードが野菜の旨みを引き出しています。
◎ケール炒め:佐久市春日の「長谷川治療院 農業」さんのケールを炒めたもの。下仁田ネギのオイル漬けを添えて。
◎鶴首カボチャ蒸し:伝統野菜の鶴首カボチャをクリームチーズと一緒に蒸したもの。ほっくり、しっとりとした食感で、さわやかな風味。
◎玉ねぎのピクルス:伊藤仰二さんの有機の玉ねぎのピクルス。
◎ニンジン煮:小ぶりのニンジンをお出汁で煮たもの。と〜ってもやわらかくて葉っぱまで食べられます。
デザートにフルーツケーキ(+500円)をいただきました。佐久市内の「oyatsu no mado」佐藤円さんの手作りケーキ。ドライフルーツをラム酒につけた大人の味です。

「料理の一皿の中には、いろいろな人のつながりがあります。そこに、ありがたさを感じますね。佐久地域の食材はポテンシャルが高いので、シンプルな味付けでも十分に美味しいんです。そして、農薬や化学肥料を使わない素材を当たり前のこととして、農家さんは苦労しながらも育ててくれています」

とは、店主の柳澤真理さん。
佐久市出身の真理さんは、東京での大学時代に、食は世界や政治経済と直結することに気がつき、小さくても地元で人の繋がりや地域内循環を生む事業がしたいと思い、「マルカフェ」のマルにそんな意味を込めて、大学3年生の秋に、すでに屋号もロゴも決めていたそうです。

「私のカフェのイメージは“人が集まる場所”。人と人とが良い関係性を築ける、そんな場づくり、空間づくりをして、その中で美味しいものを食べてもらいたいんです」(真理さん)

故郷に戻った真理さんは、地域のことを知るために、農協中央会に勤めたり、佐久市春日の蕎麦料理店「職人館」の北澤正和さんから、その哲学を学んだり、佐久市望の農園「アトリエノマド」(当時)さんで昼食のまかないを作りながら野菜について勉強したりしました。その農園で、現在、共同経営者である夫の柳澤零さんと知り合います。
まさに、さまざまなつながりの中で経験を積んだ真理さんは、2014年に、真理さんのお祖母様が薬局を営んでいたという建物を受け継ぎ、零さんと共に、「Maru Cafe」をオープンさせました。

【MaruCafe商店】
Maru Cafeから一軒おいた隣りに、もともとは駄菓子屋さんだった建物を改装した「MaruCafe商店」があります。食卓を豊かにする商品を届けたいをコンセプトに、身体に優しいお菓子や自家製のお惣菜、加工食品を販売しています。
お菓子は、農薬や化学肥料を使わない小麦、近隣で栽培された菜種油・有機玄米・地大豆などで手作りしています。最近では、小麦の自家栽培を始めています。
加工食品で人気なのがマスタード。マスタードの特有の酸味がやわらかく、自然な味わいの風味と旨みを感じます。
毎週金曜日には、ゴミの出ないお惣菜の量り売りやお惣菜を販売するawai market を開催しています。

【一棟貸しの宿 「awai」】
Maru Cafe商店の建物を利用して、一棟貸しの宿「awai」を運営しています。awaiとは、”間”の意味で、ひととひと、ひととものをつなぐ存在となることを願って付けたそうです。一泊素泊まり1〜2人30,000円、最大6名で宿泊利用できます。夕食は季節のおつまみプレート6,600円(2人前)〜、 佐久のお米と信州サーモンの炊き込みご飯2人前 3,300円などルームサービスを用意しています。

◾️ Maru Cafe マルカフェ
  • 【住所】
    • 長野県佐久市平賀5341-1
  • 【電話番号】
    • 070-4437-7614
  • 【営業日】
    • 週末営業。HPを確認
  • 【営業時間】
    • Maru Cafe 11:30-16:00
    • awai market 毎週金曜日16:00-19:00
  • 【駐車場】
    • あり
  • 【ホームページ】