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重澤珈琲:老舗映画館の一角にあるシンプルシックな喫茶室。口当たりが優しくマイルドな味わいの珈琲で映画の余韻に浸る(長野県上田市)

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上田市にある老舗映画館「上田映劇」の館内の一角に「重澤珈琲」さんがあります。築105年のレトロな映画館とシンプルながらシックな喫茶室は、まさに、映画の1シーンのよう。
ちょうど心に響く映画を観た後に立ち寄って、ブレンドコーヒー「一燈(中深煎り)」(650円)を一杯いただきながら、映画の余韻を浸りました。このコーヒーが、実に口当たりが優しくマイルド。フワッとフルーティーな味わいの後に、ほどよい苦味がさわやかです。映画のシーンをじっくりと思い起こすには最適でした。(※映画を観なくても喫茶だけの利用可能)

「一燈」は、やや浅めな中深煎りから深煎りまで、4種類のレンジで焙煎したナチュラルプロセス中心の珈琲豆をブレンドしているそうで、重澤珈琲のお店のコンセプトを表現したブレンドとのことです。

「自分の味を表現するには焙煎が重要になります。良い豆を仕入れて、やわらかい味わいと、飲み終わっても美味しさの余韻が残るよう心がけています。」

とは、オーナー店主の重澤尚希さん。

そのほかのブレンドは、
◎余白(中深煎り)600円
同じレンジの焙煎でそろえている、どこか懐かしいオーソドックスなコーヒー
◎揺らぎ(深煎り)700円
エチオピアの豆を深煎りしたブレンド。重澤さん自身が好きなエチオピアを、あえて深煎りで楽しむために工夫をしているそうで、エチオピアの個性を残しつつ、そこには苦味もあります。

■「優しい味」を表現するために
重澤さんが仕入れている珈琲豆は無農薬・無化学肥料。そういった農園はそれほど多くはないのですが、そんな中でも品質が良い豆を選んでいるそうです。オーガニック豆は、どちらかというと優しい味わいだとのこと。
焙煎は、小さな手廻しのロースターを使っています。焙煎は、豆の持つ個性と加熱による変化の中でのバランス、直火か熱風かで大きく違うし、火の入れ方が長時間か短時間かでも違います。重澤さんは、標準よりも、時間をかけて火を入れているそうです。

「珈琲の焙煎は、料理に近いと思うんです。同じ食材=豆でも、焙煎によって味は変わってきます。」(重澤さん)

抽出は、ネルという布をフィルターとしてドリップするネルドリップで行っています。ネルの使い心地が好きなのだそうですが、ネルだと優しさ、まろやかさを表現しやすいのだとか。
それと、出されたコーヒーが、あまり熱すぎないのも口当たりのやわらかさに通じています。
そう、重澤珈琲のコーヒーは、豆選び、焙煎、ネルドリップ、温度と「優しい味」をキーワードにつながっているんです。

さらに、もう一つ。重澤さんは、器にこだわっていて、作家さんの器を購入しては、その器でコーヒーを出しています。今日の器は福岡県の陶芸家・福村龍太さんの作品でした。

一緒にいただいたレモン風味の「自家製パウンドケーキ」のほんのりとした甘さにも、ホッとします。

〈重澤尚希さんプロフィール〉
重澤さんは愛知県の出身。信州大学に入学し、上田の地へ。卒業後は、東京でサラリーマンとして機械系の設計の仕事をしていましたが、喫茶店やカフェが好きで、カフェ巡りをしているうちに珈琲にはまります。独学で焙煎を覚えて、イベント出店などをしているうちに大学時代のつながりの中で上田市に戻ってきます。そして、上田映劇との縁があって、2020年「重澤珈琲」がオープンしました。

重澤珈琲
  • 【住所】
    • 上田市中央2-10-30(上田映劇内)
  • 【営業時間】
    • 8:00〜18:00
  • 【定休日】
    • 不定休
  • 【電話番号】
    • なし
  • 【Instagram】
    • shigesawa_coffee
  • 【オンラインショップ】