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みかげ珈琲:みかげ茶屋の味を引き継ぐ自家焙煎珈琲専門店。深くてコクがある中に甘苦さがあるオールドビーンズの味が原点のハウスブレンド(長野県軽井沢町)

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軽井沢の信濃追分、国道18号線の「浅間サンライン入口」信号から御代田駅前へ抜ける道を400mほど行った左手に「みかげ珈琲」さんがあります。あれ? そこって、あの隠れ家的カフェみかげ茶屋」さんじゃないの? って思った方、そうなんです。みかげ茶屋は現在は閉店し、その建物の西隣りの可愛らしい店舗で、オーナー店主だった宮脇省造さんが、みかげ珈琲を営業しています。
みかげ茶屋は、茶屋御膳や茶屋カレーが人気でしたが、当時から自家焙煎珈琲のファンも多く、今回、「コーヒー専門店」として独立、再出発されたんです。

そして、みかげ茶屋だった建物はというと、現在はスタッフだった坂家幸子さんと、旦那様で日本大使館公邸の料理長を歴任された坂家剛史シェフによる欧風家庭料理の店「VÍZ ブリューノ家の食卓」としてリニューアルオープンしています。

■原点は、「コクテール堂」のオールドビーンズ
みかげ珈琲のお店にうかがったときに、まず勧められたのが、オリジナルブレンドの一つ「ハウスブレンド」(580円)。ブラジルのコクと甘み、深さ、奥行きをベースに、コロンビアのさわやかな、ちょっとした酸味をブレンド、グァテマラの香りで風味付けした、甘いコクとフルーティーな味わいのコーヒーです。
このハウスブレンドより苦めが好みなら、ブラジルの深煎りをベースにした味わい深いコクの「フレンチブレンド」(600円)、軽めが好みなら、コロンビアをベースにブラジルなどをブレンドして、さっぱりとした「マイルドブレンド」(580円)というように、ハウスブレンドがベンチマークの役目を果たしているそうです。

そのハウスブレンドの味の原点になっているのが、40年以上前、宮脇さんが学生時代に出会った、東京は虎ノ門にある「コクテール堂」というカフェのコーヒー。オールドビーンズという2〜3年、陰干しして熟成させた豆を使っていて、その豆を使う店は共通してネルドリップで淹れていたそうです。そのコーヒーが深くてコクがあって、その中に甘苦さみたいなものがあって、その味が、宮脇さんの刷り込みみたいになっているそうです。

「あのオールドビーンズに近い味を抽出して、その旨みを目指してきました。それがハウスブレンドなんです。」(宮脇さん)

宮脇さんはペーパードリップで淹れていますが、ネルドリップの仕方に準じているので、少し時間がかかるそうです。これも原点へのこだわりなんでしょうね。常時、7〜8種類のシングルオリジンを用意し、それを調合して、お客様の味の要望に応えることもあるそうです。

再出発した現在、みかげ茶屋のときのファンの人が訪れてくれたり、また、自家焙煎珈琲店として、新たに知って来店するお客様も増えているそうです。

「美味しいコーヒーを求めていらっしゃるお客様の期待を裏切らないようにはしたいですね。」(宮脇さん)

現在、近隣のレストランや、軽井沢町農産物等直売施設「軽井沢発地市庭」に卸しているので、そちらでも買うことができます。

《メニュー》
◇ハウスブレンド:650円/100g
◇マイルドブレンド:650円/100g
◇フレンチブレンド:700円/100g
〈シングルオリジン〉
◇マンデリンG1:深いコク、かすかにフルーティーな酸味(チョコレート・柑橘系)650円/100g
◇グアテマラ・オリエンテナチュラル:芳醇な熟成香と甘さ。似たものがない独特な逸品(南国の花・果実)700円/100g
◇エチオピア・イルガチェフG2:いわゆるモカ。フレーバーティーのような特徴的な香り(紅茶・花)650円/100g
◇タンザニアAA:いわゆるキリマンジャロ。芳醇な風味の酸味と香りのバランスが良い逸品(ナッツ・穀物)650円/100g
◇ブラジルハチドリ:甘さとコクのバランスが最高(花の蜜)650円/100g
◇コロンビア・クレオパトラ:マイルドでとても素直な、きれいな風味の珈琲(ナッツ・柔らかな風味)700円/100g

みかげ珈琲
  • 【住所】
    • 長野県軽井沢町追分89-7(VIZ西側)
  • 【営業時間】
    • 10:00-17:00
  • 【定休日】
    • 月・火曜日
  • 【電話】
    • 0267-45-2275