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Gusk(グースケ):地元農家の旬の新鮮野菜や厳選食材を、手打ちパスタ、スパゲッティー二、リゾットなど 、ここでしか味わえない一皿にして提供するイタリアン(長野県佐久市)

更新: / 公開: 2020年12月14日 / 文責:

佐久市望月の市街地、木内書店さんの前にあるのが「 Gusk(グースケ)」さんです。前は喫茶店だったというお店の外観は、とってもレトロ。欧州のビストロ風の店内には、テーブル席が3つ。カウンター席もあるので一人でも気軽に入れます。

来店した日の「今日のランチ・メニュー」はと黒板を見ると、
〔パスタ〕1,300円
A. 地粉手打ちパスタ〜鶏・野菜・浅葱色〜
B. しらす・きのこ・アスパラ・レモン 和魂洋才のスパゲッティーニ
C. 春菊・トマト・山椒・チーズのリゾット(+200円)
〔メイン〕1,700円
A. 豚肩肉のロースト
B. 山形牛ランプステーキ(+160円)
〔コース〕
壱:旬菜(ポーチドエッグ付)・パスタ・甘味  1,800円
尼:旬菜(ポーチドエッグ付)・パスタ・主菜・甘味 2,800円
とあります。

Guskさんのパスタは、とにかくどれもオリジナリティの極み! カルボナーラやボロネーゼといった定番メニューではなく、地元農家さんの旬の新鮮野菜や厳選食材を、いかに調理すればベストな一品にできるかを、オーナーでシェフの三浦祐介さんが、これまでの経験の中から工夫をし、まさに今、ここでしか味わえない一皿にして提供してくれます。

「パスタって、もともとイタリアの各家庭のマンマ(お母さん)の味。自分の畑の野菜や漁で獲れた魚などを調理したオリジナル料理なんですね。」(三浦シェフ)

◎パスタAの手打ちパスタは、地元望月の農家さんが生産した小麦粉を使った手打ちパスタ。今回はオルキエッテという、くぼみのある耳形のパスタ。ノーザンルビーというジャガイモのチップのほかニンジンやナスなどの野菜あれこれと鶏肉に、モチモチのオルキエッテがあいまって、どこか懐かしく優しい味わいになっています(※メイン写真)。
◎パスタBのスパゲティーニは、オリーブオイルとレモンの香りがフワッとして、ほかにはない味わい。きのこ、アスパラなどいろいろな食材の食感が楽しめます。今回はシラスという海の食材が使われていますが、地元の食材と他県の、とくに海の美味しい食材を組み合わせて作る一皿は、まさに料理人の腕の見せどころなんだと思います。まさに和魂洋才の精神ですね。
◎パスタCのリゾットは、具材の甘みと、ほのかな山椒がさわやか。バターとチーズと牛乳を乳化ささせた味わいは、ほかに例えようがありません。お米は、佐久市浅科の「がんも農場」さんのもの。そもそもリゾットは、お米をスープの具として調理したもので、イタリア米とは違う日本のお米で作ると、ベチャベチャになってしまうとのことなのですが、がんも農場さんのお米は細胞がしっかりしているので、そうならないそうです。野菜の出汁で炊いたお米は旨味が染み込んでいて、そこに豚肉の旨味が加わって極上の味わいです。
メインA「豚肩肉のロースト」は、バルサミコとアンチョビのような風味のソースが柔らかなポークを引き立てるんですが、なんと鮎の卵を使っているとのことで、しっかりと信州の味でした。

そして、ちょっと密かに人気なのが、コースに付いている「ポーチドエッグ」。半熟の卵と塩茹でニンジン、オクラ、コリンキーなど地元野菜を甘めのドレッシングでいただきます(※メイン写真の左上)。

三浦さんは長野県出身ですが、東京で勤めていたレストランが、地方の農家さんと直接、取り引きをしていて、その中で、長野県の食材の素晴らしさを知ったことで、地元に帰る決意をしたそうです。 ほどなくして空き店舗物件が見つかり、多くの店舗リノベーションを手がけるセルフビルドパートナー「えんがわ商店」さんに依頼をして、店内を改修。2016年にオープンしました。

最後に、やっぱり知りたい店名の「Gusk(グースケ)」のこと。実は、イタリア語で「味・味わい」を意味する「GUSTO(グースト)」に由来していて、シェフのお名前「祐介(ユースケ)」にもかけているのだとか。お腹がへった「ぐ〜助」だと思っていた人、いるんじゃないですか〜! 実は私も! でも、グ〜となったお腹を美味しく満足させてくれることは間違いないので、皆さん是非お出かけください。

〔基本データ〕
  • 【住所】
    • 長野県佐久市望月100-1
  • 【電話】
    • 0267-78-5773
  • 【営業時間】
    • 11:00〜15:00(ラストオーダー14:00)
    • ※ディナーは予約制(17:30〜21:00)
  • 【定休日】
    • 火曜日、第2・4水曜日
  • 【駐車場】
    • 店の前の道を入って30mほどのところ