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『うえだ平和映画祭2018』開催! 今年のテーマは「働くこと・生きること」!! 戦争がない場所にも幸福には程遠い状況がある!? @上田映劇 11/24・25

公開: ( ※ 古い情報です ) / 文責:

上田映劇で、24・25日の2日間『うえだ平和映画祭2018』が今年も開催されます。今年は話題のドキュメンタリー3作をセレクトしています。そのテーマは[働くこと][生きること]。そう実は、今回の映画祭の上映ラインナップには、戦争がテーマのものは1本もないんです。

戦争がなければ平和なわけではない。それは、戦争がない場所にもまた違った理由で幸福と言うには程遠い状況がある、ということなんだと思う。(『上田映劇ジャーナル』より・池上幸恵さん)

「働くこと、生きること、その意味をもう一度問いたい。誰かの足を踏み続け、踏んでいることにも気づかない。自分自身の心もなくし、ただ欲のために生きるというのが、この世界をどう彩っているのか・・・」そんなことを、映画を通して皆と考えてみたいとのことです。

わたしたち、ちゃんと生きているのかしら。働くこと生きること。いつのまにか、こんな姿になっている気がするのだけど。わたし、ちゃんと息している?  わたし、どんな風にみえる?  わたしの声、あなた聞こえてる?(上田映劇Facebookより)

《上映作品》
◼︎『人間機械』[2016年/インド=ドイツ=フィンランド/カラー/71分]
厳しい現実、その響き―。超絶音響、工場労働 記録映画
監督・脚本: ラーフル・ジャイン
〔解説〕インドの繊維工場の過酷な労働を驚異的な音響と映像美で描き出し、世界中の映画祭で話題を集めたドキュメンタリー。
〔あらすじ〕著しい経済成長を遂げたインド北西部のグジャラート州。巨大な繊維工場では、グローバル経済の名の下で労働力の搾取が公然と行われていた。出稼ぎ工場労働者を酷使する厳しい労働状況を告発する一方で、流麗なカメラワークによって映像はあたかも宗教画のような美しさを漂わせる。“ 記録 ”と“ 芸術 ”の境界を探求する新鋭ラーフル・ジャイン監督による問題作。
[上映時間]24日(土) 15:00〜16:11/25日(日) 13:15〜14:26
◎公式ホームページ → コチラ
◼︎『祝福~オラとニコデムの家~』[2016年/ポーランド/カラー/75分]
“少女はこの世界に負けないように立っている。”
「弟に祝福がありますように。ばらばらになった家族がもう一度ひとつになりますように。」
監督・脚本: アンナ・ザメツカ
〔解説〕山形国際ドキュメンタリー映画祭2017のインターナショナル・コンペティション部門で大賞を受賞。大人に守られることなく必死に生きる1人の少女の姿を追ったドキュメンタリー。
〔あらすじ〕ポーランド、ワルシャワ郊外の街セロック。14歳の少女オラは酒飲みの父親と自閉症の13歳の弟ニコデムの家族3人で暮らしている。母親が家を出て行ってしまったため、家事や弟の面倒のすべてを献身的にこなすオラ。そんな彼女が夢見るのは、弟の初聖体式が成功すれば、ふたたび家族がひとつになれるという、ほんの小さな希望だった。
[上映時間]24日(土) 10:00〜11:15/25日(日) 15:00〜16:15
◎公式ホームページ → コチラ
◼︎『苦い銭』[2016年/フランス=香港/中国語/163分]
“働けど、働けど。” 中国。出稼ぎ労働者の街・湖州のおかしくも愛おしい人間たち。14億が生きる国で名匠ワン・ビンが見つめた人生いろいろ。
監督: ワン・ビン
〔解説〕第74回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門脚本賞およびヒューマンライツ賞を獲得したドキュメンタリー。過酷な環境下、縫製工場で働く人々の日常を通し、現代社会の歪な面を浮かび上がらせる。
〔あらすじ〕中国東海岸にほど近い浙江省湖州。縫製工場が建ち並ぶこの街では、多くの女性たちが各地から出稼ぎに来ており、住民の約80%が出稼ぎ労働者である。雲南省出身の15歳の少女シャオミンもまた、縫製工場で働くため、長距離列車に乗ってやってきた。過酷な労働環境下、一元の金に一喜一憂しながら働く人々。そんな人々の日常を、カメラは捉えていく。
[上映時間]24日(土) 11:45〜14:28/25日(日) 10:00〜12:43
◎公式ホームページ → コチラ

この映画はぜひ3本とも見て、それぞれの映画の感想以外にカメラを持っている人の体温のようなものを感じて欲しい。わたしは『祝福』『苦い銭』のカメラは「まなざし」という感じがして、『人間機械』はレンズという感じがした。何かそこに生きる人たちと強く一線を引けているからこそ、『人間機械』はその舞台である過酷労働に苦しむ工場を、頭がツンとするほど美しく撮れるんじゃないか。わたしはこの、美しく撮るべきでないものを美しく撮れてしまうという事実はすごく重要なことだと思う。(『上田映劇ジャーナル』より・池上幸恵さん)

イベントFacebook → コチラ

うえだ平和映画祭2018
  • 【日程】
    • 2018年11月24日(土)・25日(日)
  • 【料金】
    • うえだ平和映画祭2018パスポート:3,300円
    • ・パスポートの利用は1作品につき1回、本人に限定
    • ・11月24・25日の2日間のみ有効
    • ・1作品のみの鑑賞は上田映劇の通常料金
  • 【会場】
    • 上田映劇(長野県上田市中央2-12-30)
  • 【問い合わせ】
    • TEL.070-5565-8599(ナオイさん)
    • E-mail:email hidden; JavaScript is required

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