【上田映劇情報】伝説の画家をめぐるユーモラスで温かな一日を描いた『モリのいる場所』上映! 山崎努と樹木希林が初共演。舞台挨拶に沖田修一監督、黒田大輔登壇 8/18〜9/7
【上映映画】『モリのいる場所』[2018年/日本/カラー/99分]
“こんなにも人生は、豊かで愛おしい――”喜びも悲しみも乗り越えて結婚52年目。文句はあるけど、いつまでも二人で。
[解説]
山崎努と樹木希林という、ともに日本映画界を代表するベテランが初共演を果たし、伝説の画家・熊谷守一夫妻を演じた人間ドラマ。30年間もの間、ほとんど家の外へ出ることなく庭の生命を見つめ描き続けたという熊谷守一=モリのエピソードをベースに、晩年のある一日を、沖田修一監督がフィクションとしてユーモラスに描いていく。
脚本・監督: 沖田修一
出演: 山崎努、樹木希林、加瀬亮、吉村界人、三石研、青木崇高、吹越満、池谷のぶえ、きたろう、林与一、三上博史、黒田大輔
© 2018「モリのいる場所」製作委員会
〔映画監督・沖田修一〕
1977年生まれ。埼玉県出身。日本大学芸術学部映画学科卒。自主制作短編映画やテレビドラマ演出などを経て、2009年『南極料理人』で商業映画監督デビュー。いくつのかの映画賞などを受賞。監督作に『キツツキと雨』『横道世之介』『滝を見にいく』『モヒカン故郷に帰る』など。
[あらすじ]
洋画家・熊谷守一の自宅の庭には草木が生い茂り、彼の描く絵のモデルになるたくさんの虫や猫などが住み着いていた。守一は30年以上、じっとその庭の生命たちを眺めるのを日課にしている。守一は妻の秀子と二人で暮らしているが、毎日のように来客が訪れる。守一を撮ることに情熱を燃やす若い写真家の藤田、守一に看板を描いてもらいたい温泉旅館の主人、隣人の佐伯さん夫婦、郵便屋さんや画商や近所の人々、そして得体の知れない男も……。今日も守一と彼を愛する人々のおかしくて温かな一日が始まる。
●熊谷守一の魅力
熊谷守一は、1880年生まれ。早くから才能を認められながらも、絵を褒められようとも有名になろうとも思わず。絵で家族を養えるようになったのは50歳を過ぎたころ。42歳のとき、大江秀子(24歳)と結婚。1932年、豊島区に自宅を新築し、1977年亡くなるまでこの家で暮らした。いま熊谷守一が注目されるのは、その常識にとらわれない生き方、清貧にして豊かな人生が現代人を魅了するからだろう。この並外れた個性を持つ夫を深く理解して人生を共に歩んだ妻との夫婦のあり方もまた、私たちを魅了してやまない。芯の通った生き方とチャーミングな人柄、枯れることのない好奇心と共に生涯現役として過ごしたしなやかな強靭さ、草木が茂った生命力あふれる庭に、豊かな人生とはどんなものであるかを教えられ
る。対象の本質を捉えた絵と、力みのない自然な書は、今なお多くのファンに愛され続けている。
〔熊谷守一プロフィール〕
1880年、岐阜県恵那郡付知(つけち)村に生まれる。1900(明治33)年、東京美術学校(現・東京芸術大学)西洋学科撰科に入学し、黒田清輝、藤島武二らの指導を受ける。同期に青木繁、和田三造らがいる。大学卒業後、父の急死により生活が困窮、絵では食べていけずアルバイトも経験する。1922(大正11)年、42歳のとき、24歳の大江秀子と結婚。戦争を挟んで5人のうち3人の子供の最期を看取る。戦後は明るい色彩と単純化された形を特徴とする「モリカズ様式」とも呼ばれる画風を確立。晩年は身近な動物や植物、身の回りのものを深い洞察力をもって描き独自の画業を切り開いた。97歳で亡くなる数カ月前まで書や墨絵を描いた。
詳しくは公式ホームページ → コチラ
[舞台挨拶]
日時: 8月18日(土) 14:15〜14:45(12:30の回の上映後)
登壇者: 沖田修一監督、俳優・黒田大輔さん
『モリのいる場所』上映
- 【日程】
- 2018年8月18日(土)〜9月7日(金) ※8月20・27日は休館
- 【時間】
- 18日 ①12:30〜14:09/19日 ①9:30〜11:09 ②18:10〜19:49/21〜24日 ①9:40〜11:19 ②18:20〜19:59/25日 ①10:00〜11:39/26日 ①12:30〜14:09/28〜31日 ①13:30〜15:09
- ※9月の上映時間は追ってお知らせします
- 【料金】
- 一般1,800円/大学生1,500円/小〜高校生1,000円/シニア(60歳以上)1,100円/幼児(3歳以上)900円/レディーズデー(毎週水曜)1,100円/メンズデー(毎週木曜)1,200円/リピーター割引(1,800円か1,500円の半券持参)/夫婦50割(どちらか一名が50歳以上)/ファーストデー(毎月1日)1,100円/障がい者割引(手帳提示)1,000円)
- 【会場】
- 上田映劇(長野県上田市中央2-12-30)
- 【上田映劇Facebook】
- → コチラ
- 【問い合わせ】
- TEL.0268-22-0269