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元農林水産大臣に聞く『種があぶない! 種子法廃止で何が起こるの? 山田正彦さん講演会』開催! 種の交換会も in 佐久穂町 2/28

公開: ( ※ 古い情報です ) / 文責:

佐久穂町で、『種があぶない! 種子法廃止で何が起こるの? 山田正彦さん講演会』が開催されます。
◎種子法廃止って?
米・麦・大豆の“主要農作物”を安定供給するために優良な種子の生産・普及を“国が果たすべき役割”と定めていたのが種子法(主要農作物種子法)です。“民間企業の参入を阻害している”として昨年の春に種子法の廃止が閣議決定されました。今年の3月末に種子法は廃止されます。(案内チラシより)

私たちは種から育ったもので生きているけれど、種が大切なことさえうっかり忘れてしまいそう。種子法が廃止されるって、どういうことなんだろう? どうしてなんだろう? 誰のために廃止されるんだろう? まず、知ることからはじめようという講演会です。
講師は農林水産大臣だった山田正彦さん。ず~っとず~っと、TPPと種子法廃止に大反対で活動しています。先祖伝来の我が家の種を採ることが違法になる? 都道府県や試験場の種がやがて多国籍企業によって特許化される? なんで種子法廃止とTPPがつながっているの? いろいろな種類の中から自分の田畑にあった品種を選べなくなる? 種が高くなる? お米や麦や豆の種で民間参入はどうせ無理でしょう? 種と肥料と農薬がセットで、流通まで制約される農業が生まれる? などの疑問に答えてくれます。

種は大切な宝物なことは、この地に住んでいればみなさんよく知っていらっしゃることだと思います。その宝物をしっかり守るために、まず今なにが起こっているのか一緒に勉強してみませんか?  お待ちしております。(主催者)

〔講師:山田正彦氏紹介〕
元農林水産大臣・弁護士。TPP反対運動の第一人者として世界中を駆け回り、種子法廃止に関しても警鐘を鳴らし、その危険性を知らせようと活動。TPP違憲訴訟の呼びかけ人。かつて五島の福江で10haの牧場を経営し牛を飼ってもいた。

☆同時開催:種の交換会
自家採取した種を持ち寄っての交換会。種子がない人はカンパでの交換もできます。種と種を入れる袋(封筒など)を持参。

詳しくFacebook → コチラ

種があぶない! 種子法廃止で何が起こるの?  山田正彦さん講演会
  • 【日程】
    • 2018年2月28日(水) ※できれば事前予約を希望(予約なしでも可)
  • 【時間】
    • 13:30~ 講演(10:30開場)
    • 15:15~ 種の交換会
  • 【参加費】
    • 500円
  • 【会場】
    • 佐久穂町生涯学習館「花の郷・茂来館」中会議室(長野県佐久穂町大字海瀬2570)
  • 【主催】
  • 【問い合わせ】
    • TEL.080-9273-2696(会田さん)
    • E-mail:email hidden; JavaScript is required

《参考》長野一区衆議院議員 元農林水産副大臣 篠原孝氏の機関紙『めだかの学校』より抜粋
種子は、国や県が責任を持って育成し、維持していかなければならないものである。
今後世界の儲けの種は何かといえば、巨大企業が考える儲けの種は、種子だ。巨大企業と言っても金融資本ではなく、石油化学企業だ。石油がどっちにしろなくなる、なくなったらどうするかは石油化学企業が一番真剣に考えている。そこで行き着いたのが種子である。
石油化学企業は農薬や除草剤を作って農業に関わっている。そこで自分の作っている除草剤には絶対にびくともしない遺伝子組み換え種子を開発している。そちらに向かって熾烈にシフトしている。バイエル、モンサント、リボンなどの技術革新の相当部分は医薬関係で、新しい薬は8割から9割がバイオ医薬品。化学物質ではなく、生物化学で病気を治していく。その一つに種=植物遺伝資源があり、それを国家戦略としている。日本が国家戦略としてやらなければならないことは、国で種子を守ることである。大切なのはいつ何が起こるかわからないことに備えて、多様な品種を維持管理していくことである。
この特許権を民間に渡すと悲惨だ。民間企業に種子を渡して、その一部で新しい品種ができたらどうなるか。種苗法で品種登録し知的財産権を得る。
民間企業は今まで公共財となっていた遺伝子資源を使って、高い特許料をとってF1を作って毎年種を買わなくてはならないようにしてしまう。農業競争力強化支援法にはそれを奨励するようにと、そうしなければいけないと書いてある。
種子は民間企業のものでも、一農民のものでもない。農民にも国民にも大事な公共財だ。国や県が責任を持って育成し、維持していかなければならないものである。それを日本は民間ビジネスに放り投げんとしている。世界の情勢は全く逆に動いている。種子は国を挙げて集められている。遺伝子組み換えも元になる遺伝子がなければ組み換えできない。人間は植物由来の食物に準拠して生きていかなければならない。太陽エネルギーで無から有を生じさせてくるのは唯一植物である。だから大切なのだ。主要農作物種子法の廃止ではなく、さらに充実した農作物種子法を作るべきだ。そして国家が日本国民の食料安全保障のために、日本の気候・風土に合った種子を確保していかなければいけない。種子は農業の戦略物質である。