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映画を歌い・語る一人芝居! パギやん「歌うキネマ『人間であるために』〜今改めて問う…戦争とは何か、原水爆とは何か?!〜」上演 in 上田市 10/29

公開: ( ※ 古い情報です ) / 文責:

上田市で、浪花の歌う巨人パギやんによる「歌うキネマ『人間であるために』〜今改めて問う…戦争とは何か、原水爆とは何か?!〜」が上演されます。歌うキネマとは、「映画を丸ごと一本、歌い・語る一人芝居」です。
と言っても、 それって何? ですよね。で、その説明に先立って、まずお伝えしたいのは、このパギやんこと趙博さんは、関西では圧倒的な人気があって、公演の予約があっという間に満席になってしまうということ。そして、亡くなった永六輔さんと親交が深く、TBSラジオで放送されていた『土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界』にも多く出演していた人なんです。

さて、そのパギやんが演じる『歌うキネマ』とは、1本の映画をまるごと、最初から最後まで語るという芸です。俳優の演技はセリフの一つ一つを正確に、そして、音楽も生の演奏や音響効果によって、映画の感動を再現します。それは、映画と一人芝居の幸せな出会いであり、講談や落語の手法と、ジャズ・ブルースや朝鮮の民俗的伝統芸能であるパンソリ等の音楽的要素をふんだんに織り込んだ独自の表現世界です。
でも、だったら映画を観ればいいと思ったアナタ! 違うんです。『歌うキネマ』で、パギやんの熱い心が加わって映画を語ることが、映画の感動の核心を引き出し、映画以上の面白さを感じるという不思議な経験。そんな経験の中で、その映画の見えなかった部分まで見えてきて、映画の本質や意味を納得すると言うのです。映画の感動は、歌うキネマでさらに昇華されることになるのです。
キーボード奏者の春間げんさんが一緒です。

そして、今回パギやんが語る映画は『人間であるために』です。
■人間であるために[1974年/東映配給/監督・脚本:高木一臣)
大阪の一老弁護士が提起し、その後、東京の青年弁護士がうけついだ、いわゆる「原爆裁判」を描き、現在大きな社会問題になっている被爆者に対する援護及び補償問題を追及する。
〈ストーリー〉
昭和二十八年の冬、広島の街を、長崎の街を、そして東京を忙しくかけまわっている一人の老人がいた。大阪の岡本弁護士である。原爆の投下行為は、人類史上、最大の殺人行為であり、日本政府は、この損害賠償を行う義務があるという、いわゆる「原爆裁判」をおこすための準備である。昭和三十年四月、世界で初めての原爆裁判が東京地裁に提訴された。しかし、それから八年、東京地裁は「国際法違反ではあるが、被爆者には損害賠償の請求権はない」という判決を下し、結審となった。岡本と、その意志を受け継いだ松井弁護士、それをとりまく人たちは、原爆をもう一度、人間が人間として、人間の立場から静かに怒りをこめて、みつめようとしはじめていた……。(『映画.com』より抜粋)

私たちが「人間であるために」原爆をもう一度見つめなおし、日本人の立場から、朝鮮人の立場から、人間の立場から、静かに怒りをこめて世に問うた隠れた名作を、戦争法と共謀罪が蠢く詐欺国・ニッポンで、パギやんが演じます。(主催者)

〔パギやんプロフィール〕
大阪市西成区出身の在日韓国人ミュージシャン&歌劇派芸人。
大学・塾講師を務めていた1992年にロックバンドガーネット&レイジのリーダーとしてデビューし、1995年にCDアルバム『ソリ・マダン』でソロデビュー。
TBSテレビの筑紫哲也NEWS23で歌う塾講師として取り上げられた事によりカルトな全国区人気を博す様になる。デビュー以来、ライブ&トークやテレビ・ラジオ出演では、メジャーシーンで扱われない題材・テーマにこだわって表現活動を続けている。
2002年から、同じ在日の芸人であったマルセ太郎の得意演目「スクリーンのない映画館」(映画再現芸)に音楽的要素を加味した「歌うキネマ」公演を開始。現在までの主な演目としては「ホタル」「マルコムX」「キクとイサム」「神様こんにちは」「砂の器」「風の丘を越えて(西便制)」「パッチギ!」。(芸人三昧ホームページより)

詳しくは公式ホームページ → コチラ

歌うキネマ『人間であるために』
  • 【日時】
    • 2017年10月29日 15:00〜
  • 【料金】
    • 2,000円
  • 【定員】
    • 100席
  • 【会場】
    • 日本キリスト教会・上田教会(長野県上田市大手1-6-1)
  • 【問い合わせ】
    • TEL.070-5011-1951(西山さん)