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“おかあさんといっしょ”のたくみお姉さん卒業! 何度も同じDVDを借りる子ども心とは?

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ついに来てしまった〜!  何がって? 『NHKおかあさんといっしょ』のうたのお姉さん・三谷たくみさんの2016年3月での番組卒業です。2008年から8年の活躍は歴代最長。卒業の報を受け、世のお父さんたちの間では「たくみロス」が広がっているとか。

たくみそして、ウチの次男も、おかあさんといっしょが大好き! 毎日、見ているのですが、おかあさんといっしょのことを「ぷん」と呼んでいます。なぜかというと、次男は現在20歳なんですが、実はダウン症で、実際の発達的には3〜4歳ぐらいかな〜、この子が見始めたときの人形劇が、じゃじゃ丸・ぴっころ・ぽろりの『にこにこぷん』。その略称で「ぷん」なんです。(写真は、2016年3月まで放送の人形劇「ポコポッテイト」:20ピース ピクチュアパズル/アポロ社、 (C)NHK・NHKエデュケーショナル)

だから、おかあさんといっしょ歴は長いですよ〜。お姉さんで言えば、神崎ゆう子さん、茂森あゆみさん、つのだりょう子さん、はいだしょうこさん、そして、たくみお姉さんの5人です。

さて、その次男は毎週、蔦屋書店に行ってDVDをレンタルしています。借りるものは決まっていて、もちろん『おかあさんといっしょ』と、後は『ポケットモンスター』『あたしンち』。その中でも、気に入っている5〜6タイトルがあって、それをローテーションして、何度も繰り返し借りています。 そんな次男がDVDを選んでいると、ときどき、こんな会話が聞こえてきます。

「これは、この前、借りたでしょ」 「でも、これがいい」 「同じものを見ても、つまらないわよ」

そんなときに子ども心を考えてみるんです。一度、見て楽しかったお話を再び見ると、次の展開を覚えていますよね。その覚えている通りに進んでいく予定調和感と、例えば敵を倒した瞬間など思い入れが強い場面に到達したときの達成感、安心感、高揚感があるのではないかと思うんです。ウチの子は、お気に入りの2〜3分の場面を早戻しして何回も見ることがあります。 大人だって、好きな映画を、繰り返し何度も観ることってありますよね。

ということでお母さん・お父さん! もちろん、どんどん、新しいお話を楽しむのが普通かもしれませんが、ときどき、お子さんが前に借りたDVDを観たいと言ってきたときには、そのまま何も言わず借りてあげてくださいね。


コラムニストのプロフィール :

リラクオーレ代表。 東京での絵本の出版社勤務の後、自然の中での子育てを考えて信州にUターン。長野市内の出版社勤務を経て、フリーの編集&ライターに。 〈編集した主な書籍〉 『記念日に飾りたい すてきな花束』加瀬清志他著 『ないとう流』内藤剛志著 『みつけて』佐久間レイ著  etc. ほんの少しの昔、私たちは季節ごとの旬の食材を心待ちにして楽しみ、子どもたちは野山を駆け回りながら人と人とのつながりを学んでいました。そこでは、いわゆるスローな生活が、無理なく自然に営まれていたのです。それは、金銭的な贅沢ではなかったけれど、言ってみれば、心の贅沢だったのかも知れません。 効率至上主義のなかで、何か大切なものを置き忘れてきてしまった今の社会を見つめ直す、そんな情報発信ができないだろうか? そう考えていたとき、スタッフの小暮氏と知り合い、リラクオーレを立ち上げました。 『あしたへ続く、心豊かな暮らし方』を実践していくための情報やお店を探して、毎日走り回っています。顔を出させていただいたときには、話を聞いてやってくださいまし。

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