福島第一原発事故の被害を受けた農家の努力と葛藤を描いたドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』上映会 開催! @佐久市佐久平交流センター 6/25
佐久平交流センターで、福島第一原発事故の被害を受けた福島県須賀川市の農家の努力と葛藤を描いたドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』の上映会が開催されます。
2011年3月24日、農業を営むひとりの男性が自ら命を絶ちました。原発事故を受け、農作物出荷停止の指示があった翌朝のことでした。あれから4年間、福島の米や野菜が今までの値段では売れない中、この農家の息子と母は、汚された土地で農作物を作り続けています。自死した父が受け継いできた土地を捨てるわけにはいかないから。でも、そこには検査しているとはいえ汚染された地で育てた作物を流通させる生産者としての罪の意識、紛争解決センターでの裁判、東電からの補償金など、さまざまな葛藤がありました。。これは決して報道されることのなかった真実の告発です。「これは風評じゃない、現実なんだ」という息子さんの言葉が印象的です。
3.11のことも、原発事故のことも、福島のことも時と共に忘れていないでしょうか? ……痛みを忘れてもいい人ほど忘れず、自分を赦せない。痛みを記憶に留めなければいけない人ほど忘れ、何の教訓にもしない。(監督:井上淳一)
現在の東電の賠償システムは、事故前に比べて事故後に売り上げが減少した分について、その差額を賠償として支払うというものになっています。したがって、……基準値以下のものを自己の判断で出荷しなかった場合、東電は賠償をしないのです。……汚された大地で歯を食いしばりながら野菜作りを続けなければならない、この不条理。(企画者:馬奈木厳太郎)
一つ確かに言えるのは、ある日、突然、日常の生活を奪われ、それを取り戻すことができない悲劇を、福島の悲劇を二度と繰り返してはならないということ。そして、必ず「想定外」はあり、100%の安全はないとしたときに、私たちはどんな選択をすればいいのでしょうか。
ぜひ上映会に足を運んでみてください。
ドキュメンタリー映画『大地を受け継ぐ』
2015年/日本/カラー/HD/86分Ⓒ「大地を受け継ぐ」製作運動体 【監督】井上淳一【企画】馬奈木厳太郎【プロデューサー】小林三四郎【出演】樽川和也 樽川美津代ほか【エンディング曲】フラワーカンパニーズ「日々のあぶく」【配給】太秦
大地を受け継ぐ上映会
- 【日時】
- 2016年6月25日(土)
- 【時間】
- 開場9:00 /上演10:00〜
- 【料金】
- 前売券500円/当日券800円(全席自由) ※親子室あり
- 【会場】
- 佐久市佐久平交流センター1階ホール(長野県佐久市佐久平駅南4-1)
- 【前売券取り扱い店】
- 西沢書店(野沢)/大阪屋書店(岩村田)/平安堂書店佐久インターウェーブ店(小田井)
- 【メール・電話申し込み&問い合わせ】
- email hidden; JavaScript is required/050-3583-4600(藤井さん・9〜12時)/090-4461-3294(田村さん・12〜16時)/080-5109-7115(小林さん・18時〜)
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