【リラクオーレ通信】新しいスタイルを発見! ミニマルシェを開催しました in あまてる
「もしもリラクオーレがお店を開いたら……」。
木々も色づきはじめた10月の末、ふと、そんなことを感じさせる小さなリラクオーレマルシェを行いました。
会場となったのは「spaceさ蔵」。「agri-café(アグリカフェ)あまてる」さんにある蔵を活用したギャラリースペースです。
元は2階建ての農機具置き場だったそうですが、1階の天井の一部を抜いて吹き抜けに改装した今では、天窓からやわらかな光が注ぎ、室内には心地よい空気が巡ります。
今回のミニマルシェには5名の会員さんが出店されました。それぞれが描く空間デザインを提案し合いながら商品を並び終えると、そこは、小さな雑貨店。
makomokoさんの手作り石けんの香りが、ほのかにただよう店内。ぼちぼち♪さんの布ナプキンは土壁や梁に引き立てられて、やわらかな温かみを感じます。ことば屋さんの古書は築100年近い蔵によく馴染み、まるで、ずっと前からそこに置かれていたかのようなたたずまい。上田悠生尞なづなの皆さんのエスニックアクセサリーのように鮮やかな色味が楽しい雑貨は、会場に彩りを添えます。
また、ミニマルシェならではの試みとして、それぞれの商品が引き立て合うようなディスプレイを行いました。本と本の間に石けんが並んだ風景は、絵本の一場面を切り取ったかのようです。
さて、ここが普通の雑貨店と違うことが一つあります。それは、ご飯も食べられること。にゃんこ先生の精進麻婆丼は野菜がたっぷり、やさしい辛さが体を暖めてくれます。肌寒くなってきた今の季節にはピッタリでした。そして、あまてるさんといえば雑穀ランチ。滋養がとれる特製カレーをはじめ、体に嬉しい塩麹や玄米、キビを使った自然食ランチも楽しめました。(普段もカフェでいただけますが、自然食ランチは要予約です)
当初の予定では26日だけの開催だったのですが、出店者さんやあまてるさんからも好評で急遽、翌日の27日まで延長。「今回のマルシェは私たちの展覧会をやっているようでしたね」。ある出店者さんのおっしゃる通り、品物の見せ方からお客さまとの接し方、時間の流れ方など、マルシェの新しい可能性を見いだせたような気がしました。
屋外の広場で開催する大きなマルシェは、「新たな出会い」や「リラクオーレの存在を知っていただく」ということで、横とのつながりが築かれていったと思います。一方で、今回のような屋内での小規模なマルシェでは「リピーターの皆さんとの再会」「作り手や品物への理解と共感を深めていただく」というように、縦の方向に作用していくように感じました。
今後はリラクオーレとお客さまとの関係性に応じて、マルシェの形式や内容を工夫していくことも考えられそうです。
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。