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【リラクオーレ通信】未来につなげる苗木と四つ葉のクローバーのお守りを贈る by 森の紡ぎ市 in 佐久

更新: / 公開: 2011年10月5日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

10月10日(祝月)に佐久市のコスモホールで開催されるチャリティ・イベント「森の紡ぎ市」の実行委員会の代表・伊藤典子さんにお話をうかがいました。

ポスター



— イベントを企画したきっかけは?
 もともと森の中でのイベントをしたかったんです。だいたいの構想ができあがって、さあ動き始めようと思った矢先に東日本大震災が起きたんですね。

私の亡くなった祖父母が福島にいたこともあって、本当にショックでした。それで、イベントのことなんか、ぜんぜん頭からなくなっちゃいました。
でも、しばらくすると、自分が被災してもいないのに、へこんでいる場合じゃないなと思って、だったら、イベントをチャリティに結び付けて、もう一度がんばってみようと思ったんです。

— なぜ「森」だったんですか?
私は名古屋出身で、6年前に佐久に来ました。
とにかく、子どもを自然の中で育てたかったんですね。いいことも、悪いことも自然の中で経験させて、学ばせたかった。

移り住んでから、朝、浅間山の姿を見るのが日課になっています。毎日、周りの自然の美しさに元気付けられているんですが、地元の皆さんはそれが当たり前になっているようですね。
でも、誰しもが気付かないうちに、自然のエネルギーが身体に入ってきて癒されているのではないでしょうか。
そんな自然の力、森の力を皆さんと共有したいと思ったんですね。

コスモホールは、半分は野球場なので、完全な森というわけではありませんが、半分には木も生えていて、木陰もある。森を感じてもらえると思いますよ。

— 今回のイベントの特徴は?
◎ 幼稚園・保育園に苗木を贈る
チャリティというとお金を贈ることになります。現地の人にとっては、それが何よりのものだとは思うのですが、出した側としては、何か送ったことを実感したいという気持ちもあると思うんですね。

そこで今回は、子どもたちにも参加してもらうので、大船渡市の幼稚園・保育園と相談をして、これから子どもたちの未来を育てていこうということで、希望の木の苗木を贈ろうということになったんです。
サクラ、ドングリ、クリ、モミジ、ツツジ、ツバキなどの希望がありました。
そして、ゆくゆくは、いつか、家族旅行でも、大人になってからでもかまわないんですが、子どもたちが被災地に行って、自分が贈った木を見る機会ができたらいいなと思います。

そこで、贈るに当たっては、子どもたちもブースを出してもらって、不要になったおもちゃや絵本、洋服などを自分の手で販売し、その売り上げ全額を寄付する形とします。
ただ、お小遣いから募金をするというのではなく、自分ががんばって働いたお金が被災地の方の応援になるということを実感してもらうのもいい経験になるのではないかと思います。

◎ 四つ葉のクローバーのお守り作り
当日、四つ葉のクローバーのお守りを作りたいと思うので、皆さん、探して見つけて、ご持参ください。
紙にメッセージと名前を書き、四つ葉のクローバーと一緒に名刺サイズにラミネートします。四つ葉のクローバーを見つけ瞬間のあの「幸せ気分」は、人を元気にするチカラがあると思うんです。

四つ葉探しに、家族でお散歩なんていかがですか? 震災のことを話しながら、被災者の方を思って探す。楽しみながら過ごす時間が、家族をつなぐことにもなるでしょう。
もちろん被災者の皆さんを思ってすることですが、結局、自分たちも勇気づけられたり、家族のありがたさに気付かされたり、自分たちのことに返ってくるんだと思います。

— 四葉のクローバーって、見つかりますか?
それがね、案外に見つかるものなんですよ (笑)。
普段、車の生活をしていると、あることに気付かないんですね。
実は、クローバーって、踏まれることで、突然変異で四つ葉になるのだそうです。だから、むしろ街中のほうがある見つかる確率が高いのだとか。
私も子どもといっしょに、もう100個近く見つけています。当日のコスモホールにもたくさんあると思いますよ。

ちょっと時間を作って、車を降りて歩いてみると、花や虫の存在に気付いたり、風や匂いを感じることができます。ぜひ、お試しください。

— 最後に一言お願いします。
最初は、個人の思いつきで始めてみて、すぐに、その無謀さに気付いて愕然となりました(笑)。
でも、一人、また一人とお話ししていくうちに、温かく応援してくださる方が増え、大勢の皆さんの善意で、何とか開催ができそうです。

よかったら、ぜひ足をお運びください。楽しく充実した秋の1日を過ごしていただけるよう盛り沢山の内容お待ちしています。

http://tumugi1.exblog.jp/