ホームページサービスの契約で気をつけること

ホームページで使っていたサービスが、専門じゃないとなかなか気がつかない問題を実は抱えていたというケースがありました。
今回は契約の類いで実際にあった事例をご紹介します。

とある有料ホームページサービスがあります。
リラクオーレの会員の方でも使われているのを複数拝見してます。
この契約内容がちょっといただけないなあというのに気がつきました。

まず、有料サービスなのに広告を出します。
アップロードしたホームページ用のHTMLに広告のタグやその有料サービスへのリンクを勝手に挿入してるようです。
なぜ有料なのに広告を表示されるのか理解に苦しみます。
さらに、ホームページの更新がされずに一定期間過ぎると広告がよりわずらわしい表示になります。
でも、利用規約にはもちろん書かれているので契約している人は了解していることになっています。

この会社、もうひとつビックリな契約内容があります。
ホームページでは独自のドメインを取得してホームページのアドレスとして使いますね。
つまりドメインはアイデンティティともいえる位置づけで、とても重要なものです。
ところがこの有料ホームページサービスで取得したドメインは利用者のものではありません。
この会社のものなのです。
ドメインというのはサーバーがどこにあろうが、誰のものであろうがホームページサービスとは通常切り離された存在です。
ドメインだけ移動することができます。
でもそのドメインの所有権がないと、つまりこのドメインを使い続けるかぎりこの有料ホームページサービスをやめられないということになるわけです。
よく考えてるなあというか、あくどいと言っていいくらいだと思います。
もちろんこれも利用規約を良く読むと書いてあるわけです。

利用規約というのはなかなか読まないものです。
よく読まないと、こういう常識的にはひどい条項が紛れ込んでいるかもしれません。
気をつけましょう。

日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPAN、NTTグループのgoo、あるいはソフトバンク・グループのインターネット関連事業でプロデューサーやWEBディレクターとして各種サービスの企画から運営まで15年以上の経験があります。 この経験とスキルをいかし、人々の暮らしが豊かになるようお役に立ちたいと考えております。 軽井沢の「醉器」(http://swhiky.com/)という店の店主でもあります。