アラウンド80”のお姉さんたち!
先日のこと、集落で暮らす「アラウンド80」のお姉さんたちが、月に一度の「おしゃべりサロン」という婦人会活動を、農楽里で楽しんでくださいました!「おしゃべりサロン」とは、日々の忙しい日常を離れ、温泉旅行やお食事会をしておしゃべりをするお姉さんたちのクラブ活動のようなものです。
殆どの皆さんがご主人に先立たれて1人暮らしなのですが、とてもお元気でユーモアたっぷりで、朗らかで清々しくて、笑顔あふれる楽しいお食事会となりました。
私もおしゃべりに参加をさせていただいたのですが、ついうっかりと皆さんのことを「おばあちゃん」と表現してしまった際のこと、皆さん一様にきょとんとして一瞬の間があった後、大爆笑が起こりました。「おばあちゃんって、私らのことかい?」
つまり、お元気なお姉さんたちの意識の中では、「年齢アラウンド80」とはいっても、「自分はおばあちゃんではない」のです。大岡地域には、99歳で1人暮らしをしながら、春から秋までしっかりと野良仕事をこなし、3食を自分で作り、診療所の先生によると「痴呆と認められる所見は一切なし」というお姉さんもいるそうです。
集落のお姉さんたちの若々しさを見ていると、確かに肉体は少しずつ老いては行くのでしょうが、その暮らしぶりからは病気になる理由も見当たらないですし、生命体としても「死」というものに向かっ下降線をたどっているような感じは全く受けません。
新聞を、「お悔やみ欄から見る」というお姉さんの独自の統計による言葉もふるっています。「ずっとお悔やみ欄を見ていて気が付いたんだが、60代、70代で亡くなる人はみな病気が理由だな、でも、それを過ぎてしまうと後は寿命までずっと生き続けるようだな」。超高齢化とか限界集落等と言われようとも、どっこいその中では、明るくたくましく暮らす人たちが思いの他たくさんいるのでは、と感じます。