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シュンチー(俊智):浅間山麓から恩楽(音楽)にのせて愛と大自然への畏敬の念を発信するピアノ弾き語りシンガーソングライター(長野県御代田町)

更新: / 公開: 2015年1月30日 / 文責:

「こんにちは。ようこそ~!」。

浅間山麓の静かな住宅地のログハウスで、愛犬2匹とともに出迎えてくれたシュンチーさんと奥様のユリエさん。ちょっと肌寒くなった秋の日、お部屋は薪ストーブのやわらかい温もりに包まれていました。山口県生まれ、神戸育ちのシュンチーさんが信州の浅間山麓に移住し、音楽活動を始めて12年。ピアノ弾き語りミュージシャン、シンガーソングライターとしてこの地を拠点に活動していこうと決め、自主LIVEコンサートを始めて6年目となります。これまで10枚のCDアルバムをリリースしています。
身も心もほっこりして、あったかいシュンチー・コンサートを楽しみにしている方は、「シュンチーさんの歌は詞がいいの」「甘い声を聞くと、とっても心が穏やかになるんだよね」「歌だけでなく、本気で踊ったりパフォーマンスもするの!」と熱いステージや心和む歌への共感の声を寄せています。

シュンチーさんの紡ぎ出す歌詞には、彼自身の苦悩した経験や自問自答しながら生き方を模索したときに感じたことなどが表現されています。「僕が発信していることって、探求といってもいいのかな。過去の偉人たち(ブッダ、中村天風、ルドルフシュタイナー…)を尊敬しているんですが、求道のマイスターと称えるその人達に共通しているのは、何か上手い方法論を見つけた結果で成功したのではなく、自分自身の中から生み出し、悟ったことを発信していることだと思うんです。真実を地道に発信する、それこそが『本物』なんじゃないかな。本当に良いものは、ピアノだけで歌っても、全世界へ伝わるはずで、それが、できるようになるまで、自分を磨きたいと思っているんです」とシュンチーさん。その哲学的な信念が、彼の音楽づくりの神髄となっているようです。

さらに、信州で暮らすようになってからは、浅間山麓をはじめとする大自然から感じることが大きいと言います。

「単純に美しいとか素晴らしいとかだけではない、自然と一体化した感覚、自然に対する畏敬の念みたいなものを感じるんです。僕は、この地球の環境って、ものすごい奇跡だと思うんですが、でも、それを表現するのって、すっごく難しいんですよね。”山はすごいぞ!”って、そのまま言っても自分でただ熱くなっているだけになので、もっと細かいディテールを表現しないと伝わらないんじゃないのかな。例えば、小さな蟻一匹の物語だったり、蝶々が孵化する瞬間を歌い上げるようなことでしょうか」

とシュンチーさん。自分が体験し感じたことを、音楽という言葉に変換することが、常に彼にとってのチャレンジなのだそうです。
ある年、何年も引きこもりだった方にチケットをプレゼントしてコンサートに招待したことがあったそうです。その方は、何とかコンサートに来ることができ、その後、徐々に外出できるようになったとか。そんなふうに、シュンチーさんの歌に癒され、勇気をもらったという人が多いんです。
そんなシュンチーさんのコンサートは、その準備から本番の運営まで、彼の生き方に共鳴した皆さんが自主的に関わったり応援してくれたりすることもあるのだそうです。

「毎回どこまでできるか未知数の中で行っています。なんの縛りもないなかで、日々それぞれに仕事を持っている皆さんが、忙しい時間を割いて頑張ってくれるので、高いモチベーションと情熱と面白味があると思うんです」

実際、そんな同志のような皆さんがいることが、シュンチーさんの大きなエネルギーと原動力になっているそうです。

「コンサートやライブまでには、本番と同じエネルギーを注いだ練習を何百回してきています。当日に、どういうメンタリティでいるかということが、そのまま演奏に反映しますし、当日に思いがけない化学変化が起きて曲が進化することもあるんですよ。
歌をつくり、ライブ演奏することは、僕自身の人間性そのものの表現なので、『生きているそのものがアーティスト』でありたいと思っているんです。歌は理想で、現実よりちょっと先を行っているけれど、常にそこを追いかけながら人生を生きていく、それが楽しいじゃないですか!」

と、ちょっと遠くを見ながら熱く語るシュンチーさんでした。


◎ 最新アルバム『CARAT』 ( iTunes store )

「自然の世界に対する想い」と「内なる心が発する言葉」を表現


お寺でのライブ

お寺でのライブ


自然の中でのライブ

自然の中でのライブ


自然と向き合って

自然と向き合って


初期のアルバム『LOVERS』

初期のアルバム『LOVERS』

シュンチーさんは今まで漢字で「俊智」と表記していました。よく質問されるという、その名前の由来についてお聞きすると、実は6歳のときに京都西本願寺でいただいた法名なのだそうです。
大阪で音楽を学びバンド活動を続けていた時代に阪神淡路大震災を経験し、その後の人生の展開を経て信州で新たにソロの音楽活動を始めようとしたときに、この法名を思い出して使うことにしたそうです。

「それまでは、名前負けする感じで、名乗るのがおこがましいと思っていたんですが、ある方から音楽をするには良い名前だと言われたこともあって、今では自信を持って使っています。ただ、漢字だとなかなか読めないということもあったので、これからはカタカナの『シュンチー』も併用して親しんでいただこうと思っています。あと英表記”Schun-chee”もTPOに合わせて使っています」

とシュンチーさん。

大阪でビジュアル系バンドをしていた時代を振り返りながら、ソロのピアノ弾き語りシンガーソングライターとして活動している現在について、

「大阪時代は何とか売れる曲を作ろうと必死でしたが、信州の地で俊智として活動するようになってからは、そういった思いがだんだん少なくなってきたんです。本当に心が癒される音楽ってなんだろう…とか、音として優しかったり、歌詞も起承転結のストーリーがあって聴き応えがあったりとか、そんな音楽を目指すようになりました」

そんな思いに至ったのも自然に囲まれた浅間山麓の環境が大きく影響していると言います。自然があり、その自然と向き合っている自分がいる、そんな中でシュンチーさんは、「自然の世界に対する想い」と「内なる心が発する言葉」を表現しているのです。

「内界と外界のかけ橋となる曲をわかりやすく伝えるために、ポップという洋服を着せて曲を作っていますが、今は、さらに、それを『伝える』ことが重要だと思っています。わかりやすさ、誰でも抵抗なく受け入れられる音楽を試みているところです。
今、この浅間山麓で生活し、自分の想いを少しずつ発信できている現在のライフスタイルは、とても幸せですし、ミュージシャン冥利に尽きることだと思っています」

と、語るシュンチーさんの熱い想いは、現在の環境へ感謝の念を抱きつつ、ポジティブに進んでいく姿となって輝いています。

◎ amazon取り扱いアルバム 『CARAT』『TOPAZ』『OCTOPUS』
◎6th~10thアルバムは、リラクオーレ・ストアで!

シュンチーの世界をひもとく


竜神祭

竜神祭


8thアルバム『OCTOPUS』

8thアルバム『OCTOPUS』


「忍」のPV

「忍」のPV

9thアルバム『TOPAZ』

9thアルバム『TOPAZ』

シュンチーさんの曲作りへの熱い想いを聴いているうちに、これまでの曲に込められた背景を知りたくなり、代表的な曲の世界について、うかがってみました。

  • 一切空(いっさいくう)(5thアルバム『Voice ~俊智乃唄5~』に収録)
    般若心経を唱えながら奏でるシュンチーさんの代表曲です。阪神淡路大震災で被災し、自宅が全壊状態になったとき、知人のツテを頼って京都のお寺に一時、避難したそうです。お寺のご住職とともに毎日、読経しながら過ごしたお寺での日々は、それまでバンドマンとして、自分の音楽性を追求しつつも、どこか現実にむなしさを感じながら悶々と生きて来た生活を見つめ直す時間となりました。般若心経を唱えると何故か涙が止まらず、あふれ続けたと言います。

    「読経して、肯定なのか否定なのかわからない色々な感情が流れ出たあと、般若心経の言霊はすごい! と思ったんです。これで救われる、復活できるという確信が持てました」

    この曲は、音楽の女神である弁財天を祭る境内にあったピアノから生まれたもので、初演は、もちろんこのお寺の護摩焚きのときでした。その後、寺は出たのですが、寺の外でこそ聞いて欲しいという思いで歌い続けているそうです。

  • 太陽の城、月の空
    神戸を離れて音楽活動を続けるために、神戸を離れて東京を目指す途中、アルバイトをしながら信州へたどり着いた頃の曲。工場で働きながら窓から見える豊かで美しい自然の風景を見ていて、さんさんと降り注ぐ太陽の下で身も心も、ゆっくりと安らぎたいな~とすごく思った、そんな気持ちを歌にしたそうです。
    信州の自然の中に身を置き、音楽活動を続けて行こうと決心して現在に至る、その原点となった思い出の曲。
    そして、『sinkoQ』(6thアルバム『Intuition』に収録)もまた、信州の自然に癒されてできた曲とのことです。
  • 鶴の泡夢
    メロディーがとっても心地よくて、初めて聴いたのに思わず「あ、この曲知ってる」と言ってしまった不思議な感覚の曲です。
    「神戸の頃は恋愛ソングが多かったけれど、信州に来てからは、自然が持っている愛とか普遍的な愛の曲を書くようになりましたね」という話を聞いて、なるほど、あの不思議な感覚は、そもそも心の奥底に持っている普遍的な愛情の感覚を呼び覚まされたからなのかとしっくりきました。
  • Give away(7thアルバム『INNOCENC』収録)
    これも愛の歌ですが、Give awayは「与え尽くす」というインディアンの哲学で、同時に自分の魂の成長物語でもあるそうです。

    「僕、『星の巡礼』『アルケミスト』などの著者パウロ・コエーリョが好きなんです。なぜかと言うと、魂の成長物語がそこに象徴されているから。だから、この曲は、僕の理想の歌なんです」

  • 崖っぷち(5thアルバム『Voice ~俊智乃唄5~』に収録)
    シュンチーさんの曲には、自分の中のリアルから紡がれた曲もあります。例えば『がけっぷち』。

    「がけっぷちにいる自分を認識したときに、逆に、そこに留まって、反撃に転じていく衝動力みたいなものを感じるんですが、それって、まさに自分の中のリアルな想いなんですね。そんな感覚を聴く人に追体験してもらえたらいいなと思っています」

    これらの曲を聴いた人から、「地下鉄で涙が止まらなくなって困った」「病院の宿直の夜に癒された」「今の自分にとってすごく必要だった」など、多くの人の感動と共感が寄せられたそうです。

  • 雷響(6thアルバム『Intuition』に収録)
    この曲は、雷が鳴るなかで、自然殿様対話を元に生まれたそうです。御代田町の伝統的な夏祭り「龍神祭」の2012年のエンディング曲として使われました。
  • 忍(8thアルバム『OCTOPUS』に収録)
    シュンチーさんが曲作りで意識していることの一つが「逆も真なり」なのだそうです。例えば「陰と陽」のように、真逆のものを両側から見たときに、すべて解き明かされるバランスがあるのだとか。そして、この話から思い浮かぶのが『忍』という曲。

    「忍者と言えば、強さや激しさ、そして、戦い。でも、その中に劇的に悲しい場面や絶望もあります。その真逆の中に真実があり、救いがあるんですね。♪命と命かけた戦い……絶望と希望まざりあい多忙、感情を殺め、忍生まれる…♪というフレーズから始まる歌詞全体に、そんな想いを込めました。これからも。どんどん人間の本質とドラマに挑戦していきたいですね」

    『忍』は、友情制作プロモーションビデオがYouTubuにアップされています。
    ●父への想い(5thアルバム『Voice ~俊智乃唄5~』に収録) 名もなき母(ひと)よ(7thアルバム『INNOCENC』収録)
    シュンチーさんが20歳で音楽の道へ進んだとき、ご両親は反対され、勘当同然だったそうです。その後も、音楽への道への理解をしっかり得られないまま33歳の誕生日を迎えたときに、1日を1歳分の時間として年齢を遡って振り返る“内観”を本気で取り組んでみたそうです。母子手帳を手元において、0歳のときから一日一日を追ってみると、これまで、どれほどの愛情を親から注いでもらっていたかということに気付いたのだとか。

    「産み育ててくれた親には無限の恩がある、親がいて、自分は初めて生きることができたんだ、これからは恩返ししかないと感じました。この2曲は、自分の両親を描いた曲ではないけれど、親への感謝と恩恵の曲として歌っています。今では『心の恩楽』をキャッチコピーの一つとしています」

    信州でのコンサートに招待して自分のありのままの生き方を見てもらってからは、ご両親は、シュンチーさんの一番のファンになって、毎年のコンサートを楽しみに応援してくれているそうです。

人との出会いが紡ぐ大いなる可能性


俊智の新世界シンフォニー

俊智の新世界シンフォニー


ユリエさんとのデュエット

ユリエさんとのデュエット


祝! 結婚

祝! 結婚


大丸家具店のイベント

大丸家具店のイベント

シュンチーさんは「FMさくだいら」(FM75.6MHZ)のパーソナリティでもあり、毎週水曜日夜7:00~7:30、佐久市臼田の大丸家具店が提供する番組『俊智の新世界シンフォニー』で、様々なゲストを迎えて、環境・エコロジー・音楽・言葉の力・愛をテーマに心あたたまるトークと音楽を届けています。

今では重要な人生のパートナーである奥様ユリエさんとの出会いも、この大丸家具店さんを通じてだったのです。
第1回のソロコンサートの観客だったユリエさんですが、実は当初、大丸家具店さんを通じてコンサートチケットを持っていたものの、そのことをすっかり忘れていたそうなんです。それがある日、仕事先の方からサツマイモをいただいて、包んであった紙を広げると、なんとシュンチー・コンサートのポスター!「あ、そういえば、この人のチケット持ってたわ」と思い出してコンサートへ出かけたのが最初だったのでした。
その後、シュンチーさんのコーラスを担当する浅間山麓縄文コーラス(ASJコーラス)の仲間に入り、ステージに参加しているうちに人生のパートナーとなられたそうです。

「人生どうなるかわからないですよね。どこでどうやって誰と出会って…って本当に不思議! 歯車が合わなければ会わなかったかもしれないけど、でも、出会うべき人とは、それでも出会うのかな、とも感じます」

とユリエさん。東京から移住してきたユリエさんは、信州に来てから、シュンチーさんだけでなく、人と人との不思議な縁を感じることが日々あるそうで、それを楽しんでいるようでした。

「そうなんです、ここにきて、その出会いの頻度が加速しているんですよ。何かの求心力がすごく働いて、志向の近い人たちが良いタイミングでつながってきているんです。これまでの人生で、ここまで仲間が揃ったことはなかったので、何か、すごい可能性みたいなものを感じています」

と、興奮気味に語るユリエさんでした。

12年の節目を越えて未来への新たなるスタート


コスモホール・コンサート1

コスモホール・コンサート1


コスモホール・コンサート2

コスモホール・コンサート2
信州の自然の中で
信州の自然の中で

2015年、シュンチーさんは、信州で音楽活動を始めて12年という一つの区切りを迎えました。

「この12年は、がむしゃらに頑張って音楽を作って来ました。そして今、その年月も含めて、僕が40年かけて作りあげた自分(=音楽)をやっと世に出して、さらに磨いているという心境で、とってもワクワクしています。これからの出会いや展開が、言ってみれば旅の始まりのような感じです」

次の11枚目のアルバムは、いろいろな意味で新しいスタートになることでしょう。

そして、新たなる旅の第一歩となったのが、昨年11月に佐久市コスモホールで開催されたコンサートでした。その1曲目には、信州で最初に作った思い入れが詰まったという曲『太陽の城、月の空』が披露されました。
いつものように楽しく、そして、癒される2時間でしたが、多くのゲスト出演者が応援に駆け付けたこともあって、いつも以上に賑やかに盛り上がりました。シュンチーさんのピアノもまた冴えていましたよ~。
お客様に話を聞いてみると、

『名もなき母(ひと)よ』を聞いているうちに、亡くなった母の記憶が重なりジーンと心に沁みました」

「佐久地域にこんなミュージシャンがいたとは知らなかった。才能ある人が活躍して文化的に盛り上がってほしいですね」

などという声があり、さらなるシュンチー・ワールドの広がりを感じることができました。

お店からのヒトコト

これからも、浅間山麓で生まれた音楽を世界に発信していきます。具体的には、ライブ感のある日常の音楽の発信の手段としてYou Tubuなども活用したいですね。あったかい気持ちになって帰っていただけるコンサートも、引き続き大事ににします。
音楽を通じて、いろんな人々の人生に寄り添えたら幸いです。

シュンチー

webサイト http://www.schun-chee.net/