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タイ古式 麻美サロン(旧麻美カフェ・ヘンプいやしや):タイ古式マッサージ・アーユルヴェーダ・レイキヒーリング・13月暦(山梨県甲府市)

更新: / 公開: 2013年11月13日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:
「麻美カフェ(ヘンプいやしや)」さんは、2018年11月9日(金)早朝に、入居している店舗長屋の休業していた1店舗よりの出火により天井裏に類焼し、消火のため水浸しに破壊されてしまい、閉店を余儀なくされてしまいました。 下記の記事は、「ヘンプ=麻」の効能について詳しく書かれているので、ご参照ください。 ■現在は、ご自宅にて、「タイ古式 麻美サロン」を開設されています。 《背術メニュー》 ★タイ古式マッサージ★ ヨガから生まれたやさしい手圧で身体に溜まった古い血と気を戻して巡らせてぽかぽかに。疲れた身体の回復サポートに♪ お試し☆40分…3500円 お勧め☆60分…5000円 ★アーユルヴェーダヘッドマッサージ★ 現代人は目と頭が疲労しています。アーユルヴェーダマッサージオイルで穏やかに鎮静させるヘッドマッサージです。 ヘッド・ハンドオイルマッサージ☆40分…3500円 ★レイキヒーリング・アチューンメント(霊授)★ 大正時代から続く日本発伝統のお手当療法・レイキヒーリング。 お試しセッション☆40分…3500円 お試しセッション+OSHO禅タロットリーディング☆90分…8000円 ★13の月の暦ワークショップ★ 28日の身体のサイクル、13日×20回の260日の心のサイクル。 宇宙の神秘を凝縮した新しい暦を使うことで心身が整いシンクロがたくさん起こりストレスの少ないリズムで生活できます♪ 個人あるいは3名までのグループで開催 土日のみ 11時~19時の間で承ります(岩田隆担当)。 2時間30分×3回☆9000円(テキスト代込) いっきに学ぶ6時間☆9000円(テキスト代込) 《時間》 ●毎週水曜日 10時~18時 ●毎週日曜日 10時~18時 《場所】 山梨県 甲府市住吉2-4-34

【麻美サロン】
ホームページ → コチラ/Facebook → コチラ

☆以下、「麻美カフェ」さんの紹介記事です。
国道20号甲府パイパス・中小河原立体の北の平和通り沿いに、「麻美カフェ」と大きく書かれたお店があります。ドアを開けてお店に入ると、「いらっしゃいませ~」とオーナーの岩田麻衣子さんの明るく元気ハツラツな声が迎え入れてくれました。

早速、日替わりの「ベジランチプレート」(1,100円)を注文。シーザーサラダにベーグル(日によっては自家製小麦粉不使用・麻の実入り米粉パン「麻美パン」)、ポタージュスープ、そこにハーブティーが付きます。

大きな白い看板が目印

大きな白い看板が目印

今日のサラダは、サニーレタス、からし菜、マスタードの葉、ルッコラ、水菜の組み合わせで、色とりどり、いろんな味わいを楽しめます。かかっているトマトソースがコクがあり、野菜の旨みとあいまって美味。野菜を麺状にカットしたベジパスタ、今日はズッキーニです。食感が楽しくソースとも、よくからみます。

塩は、太古のマグマの熱で自然にできたヒマラヤ岩塩で、深い味わいです。

スープは割と甘めの優しい味。でも、砂糖は不使用で、生のカシューナッツと、サニーショコラという甘~いトウモロコシ、アーモンド、調整塩をミキサーにかけたものだそうです。ふりかけてある黄色い粉はイースト酵母という、ビタミン不足を補うための栄養食品とのこと。
ベーグルは、ほんのり温かくて小麦の香りが広がります。

酵素玄米ベジランチプレート

酵素玄米ベジランチプレート

サラダとベーグルとスープ、いたってシンプルではありますが、しっかりとしたいろいろな味わいを楽しみながら、十分お腹も膨らみます。

麻美カフェの食事は、基本的にローフードをベースにした乳製品や砂糖を使わない自然食。ローフードとは加熱しない生の食材を用いた食品で、加熱によって失われがちな酵素やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取することができます。

でも、このベジランチを、やっぱりお米で食べたいという人やグルテンフリーを希望の人は、長岡式酵素玄米ご飯の「酵素玄米ベジランチプレート」(1,100円)をどうぞ。酵素玄米は加熱しているのですが酵素が活きているのでローフードなのだそうです。

玄米スパゲッティ

玄米スパゲッティ

さらに、小麦粉不使用・グルテンフリーの玄米粉で作った「玄米スパゲッティ」(1,100円)も人気です。岐阜市で約70年の歴史のある小林生麺さんのグルテンフリー「玄米スパゲッティ」を使っています。アレルギー表示対象27品目を使わない安心の米粉麺ですが、モチッとしたコシが独特な食感ですが、確かにスパゲッティです。

ソースは日替わりで2種類。「トマトバジル」は信州産トマトジュースがベースですが、バジル、オレガノなどのハーブが効いているので、どこかエスニックでスパイシーな独特な味わいが癖になります。「ジェノベーゼ」にはパレスチナ産EXヴァージンオリーブオイルをたっぷり使っています。

落ち着いた店内

落ち着いた店内

どれも、とってもヘルシー! 実は麻衣子さん自身が、このローフードでダイエットをなさったのだとか。確かに麻衣子さん、以前より全体的に小さくなられたのですが、でもでも、パワフルで元気パワー全開なのは、そのままなんですよ。

「優しい味の食事は身体にも優しい! ここは、食べてキレイになれるお店なんですよ」

と麻衣子さん。

スムージー

スムージー

アサイースムージー(600円)、いちじくスムージー(600円)やスペイン産ヘンプミルク(400円)など、ドリンクも楽しいのでカフェ・タイムもぜひどうぞ。

さて、サラダやポタージュの上に、パラパラとかけられているものがあるんですが、これヘンプ・ナッツ(麻の実)。ローストしたゴマのような粒で、ほんのり香ばしい風味で美味。現代の食生活に不足しがちな鉄・銅・亜鉛・マグネシウムが豊富とのこと。

製品

製品

麻美カフェさんは、ご主人の“たかしっち”こと岩田隆さんが製作するヘンプ紐のブレスレットや勾玉のストラップなどのヘンプ製品を販売している「ヘンプいやしや」さんの実店舗でもあるんです。店内には、麻の実油、ヘンプオイル配合の化粧オイル、ソープ、ローション、麻てぬぐい、ヘンプ5本指ソックス、ヘンプコットンのタオル、麻炭パウダーなどの麻製品が並んでいます。

とくに、パンや菓子の材料に加えたり、フライの衣などに使うとヘルシーになるという有機ヘンプパウダー(1,280円)が人気! 麻美パンもヘンプパウダーを入れて焼いています。

肌に触ると気持ちがよく、オイルは必須脂肪酸が豊富なヘンプ

ヘンプクラフト作家の “たかしっち”こと岩田隆さんが作るオリジナルの虹色ヘンプ・シリーズには、ミサンガ、ブレスレット、アンクレット、ネックレス(水晶入り)などのアクセサリーのほかに、帽子、小物入れ、ドリームキャッチャーなどいろいろあります。

この虹色のヘンプは、ルーマニア原産のものをイタリアで紡績して、日本で染めているそうで、色が変わるピッチが正確なので色がきれい、しかも色あせないとのこと。身に付けていると、何となくなく、ピシッとした気分になって、やる気が出ます。でも、それでいて、付けていることの安心感からか、気持ちは 安らぐので不思議です。

「人間は目や耳を普段は使っているので忘れがちですが、皮膚も大切な感覚器なんです。皮膚は、触れているものは何だろうと、いつも感知していて、これがヘンプだと楽なんですね。化学繊維だと静電気が起こるから疲れるんじゃないかな」

と隆さん。

ところで、今さらですが皆さんは、ヘンプって何か、ご存知ですか?
ヘンプとは、中央アジア原産とされるアサ科アサ属の一年草である大麻(おおあさ)のこと。そう、そうなんです。ヘンプって、あの大麻なんです。エーーーーッ?って、なりますよね。

でもご安心を! 大麻取締法の対象となるのは、葉と花穂(花と蕾)だけなんです。だから、葉と花穂は畑から持ち出すことができず、そのまま腐らせて肥料にしなくてはいけなかったり、その栽培には、栽培免許が必要となるのですが、それ以外の種とか茎などは、産業用として、実に太古の昔から、さまざまに利用されています。

ヘンプいやしやさんでも、ヘンプ・コットンの靴下や帽子、手袋、タオル、下着、ふんどしなどを扱っていますが、ヘンプは着け心地がよく、保温性と脱臭性があるので、靴下は、革靴をずっと履いていても、脱いだとき臭わないし、タオルも乾きが早く、雑菌を抑え、イヤな臭いが発生しにくいそうです。

「衣食住って言いますが、やはり、衣がいちばん最初なんですよね。何しろ衣は、24時間、身に付けているものですから。だから、肌に直接、触れて気持ちいいものを提供したいですね」

と麻衣子さん。

食でも、例えば、ヘンプの炭パウダー。ヘンプの芯(オガラ)を焼いた、とても細かいパウダー状の炭で、多孔質という微細な穴が竹炭とか備長炭よりも多いのが特長で、天然の活性炭として使われます。お米を炊くときに混ぜたり、お水に溶いて飲むと、いわゆるデトックス効果があるんだそうです。私も飲んでみたんですが、案外、飲みやすくて、なんだか体があたたまるような気がしました。

それからヘンプは、その種をしぼって食用オイルとしても活用されています。これが、きれいな黄金色をしているんですよ~。飲んでみると、ちょっと香ばしくてカシューナッツみたい。濃厚だけどで、サラサラで、しつこくないんです。そして、成分の77%が必須脂肪酸オメガ3やオメガ6(人間の体内で作れないが絶対に必要な脂肪)なので、ヘンプオイルは太らないといいます。そのままサラダにかけたり、冷奴やお味噌汁、塩を混ぜてパンにつけてもいいかも。200度まで加熱しても成分は変性しないそうなので炒め物などでも大丈夫ですよ。

そして、お酒のおつまみやサラダなどにピッタリなのが、麻の実ナッツ! 麻の種を割ってローストしたゴマのような粒で、ほんのり香ばしい風味です。

化粧品、石けん、プラスチック、燃料……、夢が広がるヘンプ商品

衣料品や炭などの材料となる繊維は、ヘンプの茎から作りますが、ヘンプの実も様々に活用されています。

ヘンプの実をローストした麻の実ナッツや実を絞った食用オイルの紹介はしましたが、ほかにも、精製して濾過してナッツ臭さを取った化粧品なども扱っています。夜つけて寝ると翌朝の素肌のプリプリ感がすごいと評判の化粧オイル「シャンブル・ナチュラルオイル」や厳選された天然成分が、唇にすばやくなじみ、健やかなツヤとみずみずしい潤いを与える「ナチュラルリップバーム」、オイルをふんだんに使った石けん「マリッジ・ソープ」など、いずれの効能も優れているのは、ヘンプ・オイルの成分の約80%が私たちの体に絶対必要な「必須脂肪酸(オメガ3・オメガ6)」だからなのだそうです。

さらにさらに、オイルの可能性は広がります。ヘンプ・オイルやオガラチップでプラスチックができたり、自動車を走らせる燃料にもなるんです。10年ほど前から活動を続けている「ヘンプカー・プロジェクト」では、ヘンプ・オイルをバイオ・ディーゼル燃料として車を走らせて、ヘンプの普及活動をしています。

ただ、車ができても、現在は、それをまかなうだけのヘンプ・オイルが足りないとのこと。そこで、たくさんある休耕地に着目して、ヘンプの栽培を広げ、産業性が有望なものとして育てていこうという人たちが活動を始めています。いやしやさんの地元「山梨県大麻文化再興協会」や伊香賀正直さんによる「バイオマスエコタウン宮古島 産業用大麻促進プロジェクト」などです。

オイルだけでなく、茎の中身のオガラを粉砕して圧縮して作った建築用の合板パネルまであるそうで、ということは、ヘンプで家もできでしまうということに……。今回、ヘンプいやしやさんへは、アクセサリーの取材にうかがったつもりだったんですが、意外や意外、とっても大きなお話になってビックリしているのですが、でも、夢が広がる、心地よさを感じています。

日本の伝統的な植物で、農薬・化学肥料がいらないヘンプ

ヘンプ=麻なんですが、実は、一般的に「麻」と表記されているのは、ヘンプではないことをご存知でしょうか。「家庭用品表示法」というのがあって、そこでは、麻は、ラミー(苧麻・カラムシ)とリネン(亜麻)のことを指し、ヘンプは、表示法が制定された後に加わった新しい繊維なので「指定外繊維ヘンプ」と表示することになっているのだそうです。

ヘンプは、日本では昔から神聖な植物とされ、幣(ぬさ:神主が振る棒状の先に付けられたもの)の素材や神社のしめ縄、相撲の横綱の綱にも使われていたり、新しい天皇が即位するときは、全身新しい麻の服に身を包んでいたんです。今上天皇も、平成3年の大嘗祭(おおにえのまつり)には徳島産の麻を使った衣を身に付けました。

今でも身近なものとしては、お盆の迎え火に使うオガラは大麻の茎の繊維の芯だったり、そのオガラを集めて燃やしたのが松明(タイマ・ツ)と呼ばれていたり、先祖とのやりとりとか、精神的なことに関わってきた植物なんですね。ところが、太平洋戦争後、昭和48年施行の「大麻取締規則」によって、神社のしめ縄がビニール紐に替えられるなど日本人の精神性にまで規制が及んだんだそうです。

そして、今でも、大麻の栽培には免許が必要です。1~3か月の間隔で、管轄である保健所の職員が、抜き打ちで来て、外部の人が侵入できないように網やブルーシートを張って鍵をしているかなどの検査があるそうです。

ところが、この栽培にも栃木県と北海道に特区があって、その地域は、網など張らなくてもいいのだとか。栃木県では子どもの通学路に普通に植えられている所もあるとのこと。

でも何故、いいの?
その理由は、特区の大麻は品種改良がしてあって、マリファナの酩酊状態になる成分THC(テトラヒドロカンナビノール)が0.03%以下になっているからなのだそうです。つまり、葉っぱを盗んでもマリファナにならない。これは、すごい! 素晴らしいですよね~。
ところが! 岩田さんご夫妻は言います。

「品種改良がいいかどうか、私たちは疑問です。THCって、大麻が自分を虫から守るために持っている成分なんですね。それを人間の都合で、本来の植物が持っている生命力の源をを変えていいものなのか、それに、改良された品種は、麻本来の品質に影響が出ているようなんですよ」

実際に改良しすぎたたある品種は、スカスカで繊維が良くないと言われていて、そのためか、宮古島の麻の炭の原料となるヘンプは、中国から、なるべく原種に近い生命力のあるものを取り寄せているそうです。

本来ヘンプ(大麻)は、生命力が強く虫が寄り付かないので農薬を必要としないために環境への負荷が低いエコロジーな植物だと言われています。ただ、産業用ヘンプとして栽培しているものは、栽培地の有機認定がとれていないものもあるので、あえて「オーガニック・ヘンプ」と表示しているものもあります。オーガニック・ヘンプは、製品にしたときの品質も高いのだそうです。

ヘンプを語って未来を思う

ヘンプいやしやさんの工房兼ショップにおじゃましたとき、もともと日本にあった麻の原種(栃木県の野州麻など)で作った炭にオガラの粉末を落として燃やして、お香みたいに焚いていただきました。すっごく懐かしい匂い、夏休みに過ごしたお婆ちゃん家の夕方頃の匂いがして、心が落ち着きました。

ここのところ、ちょっとした香りブームですよね。ただ、化学的に似せて作った香りは、とても危険に思うと麻衣子さん。刺激が強いので、脳が麻痺してきて、天然の香りを嗅いだときにわからなくなる恐れがあるみたいです。

「だからこそ、本当の植物そのものの香りを体験してほしいと思うし、皮膚の感覚も同じで、ヘンプなど自然なものを身に付けたときに、気持ちいいと思える感覚を取り戻していただきたいんです」

と麻衣子さん。
きっと、それは舌も同じで、ファストフードなどの強い味に慣れてしまうと、食材本来の繊細の味を感じなくなってしまうような気がします。

「先ほどヘンプの品種改良の話がありましたが、それはヘンプに限ったことではないですよね。ほかの農作物や豚・牛などでも人間の都合に合わせて甘くしたり、長持ちさせたりする改良がされています。お米だって原種は稲穂を垂れておらず、ススキみたいにピーンと立っていたんですよ。植物的には、垂れると地面から近くなるから虫や動物に食べられやすくなて、よくはないはずなんです。それを実をたくさん獲りたいがために人間が品種改良したわけで、自分の種を残すだけなら、垂れないくらいで十分だなんです」

と麻衣子さん。
確かに人間の技術は素晴らしいですよね。自分たちの欲望と利便性のために、ここまで進歩してきたのですから。ただ、3.11をきっかけに、このまま、それを追求していくことが人間らしい、地球に生きる存在として正しいことなのだろうかと、立ち止まって考える人も多くなっているのではないかと思います。無駄な自販機を減らすとか、コンビニも全部24時間営業にする必要はあるのかとか。新幹線のぞみを東京から大阪まで1回走らせるのに使う電気代が、普通の家庭の10年分に当たるそうです。のぞみ1本減らせば、どれだけの節電になるのでしょうか。

今回の取材では、さまざまなヘンプの利用方法に始まって、これからの私たちの生き方にまで話が広がりました。ヘンプは、余分なものを吸収しないので、放射能も吸わないとも言われているようで、それなら、福島の地での新しい産業になるのではないでしょうか。いつか福島のヘンプから作られた製品が店頭に並べばうれしいのですが……。

ヘンプを語ることは、日本の未来を語ることにもなるんですね。

お店からのヒトコト

2009年より山梨で唯一のヘンプ麻専門店として活動してきた「ヘンプいやしや」が、甲府にカフェショップをオープンしました。
山梨県産農産物をたっぷり使って、山梨県の若手農家さんを応援したい! 安全な食べ物をおいしく、気持ちよく食べてきれいに、健やかに過ごしたい…。おいしいお野菜とヘンプ麻で新しい時代の暮らし方、食べ方を提案するカフェショップです。

岩田麻衣子

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電話番号 080-5423-5545
住所 山梨県 甲府市住吉2-4-34
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