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Matsumotopan:ゆっくり発酵させたヨーグルト酵母と小麦粉ゆめかおり、松本の水で作ったパンは、お腹に優しい、ふわふわ食感(長野県松本市)

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信州大学附属松本小・中学校のそばの閑静な住宅街にある一軒家で、レトロなスクーターが置かれたお洒落な佇まいのパン屋さんが「Matsumotopan」です。
サロンのような店内には、試飲ができる日替わりティーがサーバーに設置されており、ジョギング帰りに寄って行くお客さんもいるとのこと。私も、いただきましたが、その日はグリーンティートロピカルという緑茶。すっきりした味に爽やかな香りがして、暖かくなってきた春にちょうど良いお茶でした。

■ヨーグルト酵母で作ったお腹に優しいパン
皆さんに、ぜひ食べてほしいと店主の細川ひとみさんが太鼓判を押すのが食パン。「まつもとぱん」(250円)と名付けられたMatsumotopanの看板パンです。
あの流行りに流行っている生食パンは、パンそのものに甘めの味があり、そのまま食べる“デザートパン”であるのに対し、こちらの食パンは、変幻自在! 香りも味も主張しすぎない、さっぱり、さわやかで優しい味わいが特徴です。細川さんによると、“毎日食べるパン”を目指しているとのことで、食卓に並ぶ白いご飯のように主菜や副菜と良く合う、そう、おかずを乗せたくなるパンなのだそうです。
ということで、私も食べてみました!  いただいたのはハムサンド。ハムはもちろんですが、レタスとの相性もとても良く、美味しく食べることができました。当然、フルーツにも良く合います。バナナのような繊維の多い果物にクリームチーズとシロップなどをかけて食べると抜群に重厚感が出ます。
食感が“ふわふわ”なので、焼かなくても十分な満足感がありますよ。
そんなMatsumotopanのパンは、乳酸菌のチカラを生かそうとヨーグルトから培養させた「ヨーグルト酵母」を使った天然酵母(自家製酵母)パンです。16時間をかけてゆっくりと発酵させているので、腸の負担が少なく消化が良いのが特徴で、年配の方にも喜ばれているそうです。

そして、もう一つの看板メニューが「はちみつカマンベール」(200円)!  チーズの塩気に蜂蜜の甘さが合うんです。蜂蜜をかけて食べるクアトロフォルマッジオというチーズのピザからヒントを得て作ったそうですが、これ本当に魅惑の組み合わせです。

さらに、昨年からインスタ映えすると大ブレイクしたのが「フルーツサンド」。生クリームではなくマスカルポーネチーズのクリームをはさんでいて、甘すぎないのが人気の秘密です。
そのほか、信州ワインを練りこんだ「信州ワインブレッド」や「さくらあんぱん」(200円)、「かぼちゃあんぱん」など四季折々のパンもあります。

■店名「Matsumotopan」に込められた思い
Matsumotopanという店名ですが、そこには、できる限り松本地域で収穫される食材を使いたいという思いが込められているのだそうです。実際に、小麦粉はパンに適した「ゆめかおり」という品種で松本地域産、野菜も地元のオーガニック農家さんから仕入れています。
そして、とくに重要なのが“水”とのこと。実は松本でお店を開こうと思ったきっかけが、松本や安曇野の水が良質だったからなんです。そういえば「安曇野の水」なんて名前でペットボトルが売られていたりしますよね。この辺りの水は、軟水と呼ばれる口当たりが柔らかな水で、この水を使ってパンを焼くと、“ふわふわ”で“もっちり”とします。なので、バゲットも少し柔らかく焼き上がります。

■子供たちに気付いて欲しいこと
さてさて、実は店主の細川さんの前身が、ちょっとビックリ。なんと地元の短期大学で教鞭をとり数学を教えていたんです。大学関係の仕事としてドイツの日本人学校に赴任した際、固くて酸っぱくて食べにくいパンに馴染めなかったので、日本の白くてふわふわなパンを食べたいと思って焼き始めたのがパン作りの最初だったということです。
昨年、そんな経験を持つ細川さんの元に、信州大学付属松本小学校の子供たちが社会科見学に訪れました。天然酵母について初めて知り、実際に焼きたてのパンに触れ、食材や添加物、アレルゲンを知ることができる食品表示について学ぶことになったそうです

「子どもたちには、小さな頃から天然酵母パンなど自然な食品を食べてほしいですね。食品添加物などは身体に悪影響があります。次の時代を担う若い世代にこそ気を付けてもらいたいと思います。」(細川さん)

細川さんは、子どもたちはもちろんですが、 働く世代などすべての皆さんに対して、「口に入るものを選び、自分の体を守るその大切さ」をパンを通して発信されているのだと思います。
お散歩帰りのお婆ちゃん、ジョギング姿のおじさま、講義前の学生さん、出勤前のドクターなどなどのお腹を満たすため、本日もMatsumotopanは朝7:00からオープンしています!

《主なパン》
朝ごパン(ベイクドマヨネーズと卵)200円/チェリートマトチーズ(プチトマトのオリーブオイル漬けと角切りチーズ)150円/いちごいちご(いちごの粒ジャムといちごのチョコレート)150円/瀬戸内オレンジ(愛媛産のせとかをシロップ漬けにして150円/豚トロウィンナーロール(沖縄アグー豚の豚トロウインナー)220円/クーベルチュールチョコレート(バンホーテンの生地にベルギーチョコレート)150円/フルーツミックス(チェリー・パイン・りんご・オレンジ・レーズンたっぷり)150円/宇治抹茶クリーム160円/クランベリーチーズ/宇治抹茶クリーム/宇治抹茶ホワイトチョコレート180円/くるみレーズン150円 ほか

〈店主からヒトコト〉
「数学の教員をしていたことが、パン作りに役立ったことはありますか?」って、よく聞かれるんですが、う〜ん、役立ったことはないですね(笑)。強いて言えば「ベーカーズパーセントは早い」ことぐらいでしょうか。ベーカーズパーセントとは、小麦粉の総重量100%に対して他の材料がどれだけの割合で含まれているかを示したもの。これを理解していると、レシピそのままの配合で、分量を増やしたり減らしたりしてパンの大きさを変えることができます。この計算が早い! です。でも、早いからといって何? なんですけどね。
それより、講義を通して若い世代と接していたので、今、学生さんたちなどと自然と気軽にお付き合いできるのは、その経験があったからだと思います。(店主・細川ひとみ)

Matsumotopan
  • 【住所】
    • 長野県松本市桐1-4-53
  • 【駐車場】
    • 2台
  • 【電話】
    • 0263-33-1310
  • 【営業時間】
    • 7:00~17:00(売り切れ次第終了)
  • 【定休日】
    • 日曜、不定休
  • 【Instagram】
    • @matsumotpan2020