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着物好きは猫も好き?

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えみぃです。春の気配を感じる今日この頃。みなさんいかがお過ごしですか?

過日、週刊さくだいらさんの「ミシンの日」特集でかふぇどうやをご紹介いただきまして、あちこちで声をかけていただくようになりました。
ミシンを使っている人を紹介するという記事でしたが、紹介文の中の「洋服を全て処分して着物で暮らす」という一節に反応された方が多かったです。
着物に興味を持っている方が増えているのかな?と勝手に解釈し、つれづれなるままに書いて行こうと思います。

今日のお題は、以前から「着物を好んでいる人たちに共通しているのでは?」と感じていたことです。

着物生活を始めた当初、とにかく先輩方の日常を観察しなくては!とブログを読み漁りました。
リサイクル品の選び方から着付けの方法など、ケの日(ハレの日の反対語で日常を指します)に着物を着るアイデアなどを開示している方がたくさんいらして、本当にありがたかったです。

そうしているうちに、タイトルに「着物」と「猫」が入っている人、記事の中で着物と猫について書いている方が多いことに気が付いたのです。もちろん、犬好きの方もいらっしゃいましたが、圧倒的に猫が多いような。もしかしたら、私自身が猫好きだからそう感じたのかもしれませんが。

小さい頃から「毎日着物を着て、猫屋敷に住む」というのが夢でして、現在は5匹の猫と暮らしています。
農を中心に暮らしたいと、畑の近くの古い家に越してきたのが7年前。それまでは賃貸住宅住まいで猫はあきらめていましたが、古い家だもんいいじゃん、と渋る主人を説き伏せて1匹の子猫を迎えました。

ほどなくして「遊び相手が欲しい」と同じ月齢と思われる子猫を招き、その2年後に某所でみつけた野良ネコ(推定1歳)2匹を一時あずかりのつもりが飼うことになり、そして去年の暮れに縁があってもう1匹を引き取ることになり、という具合にどんどん増えたのです。

最初こそ「猫は苦手だ~」と言っていた主人も、今では鼻の下を伸ばして名前を呼ぶまでになりました。猫には人を魅了する魔力のようなものがありますよね。

5匹も猫が居ると家じゅう毛だらけで、着物にも毛がつきます。抱っこするとよだれや目やにがつくことも。帯で爪を研ぐ子も居ます。でも、そんなことにいちいち目くじらをたてていては、暮らしていけません。ですので、家ではそんなふうにされても大丈夫な着物しか着ないことにしています。

 

ミー-1 帯でパリパリ、爪を研いぐみぃちゃん。

 

mi 抱っこ~、と登ってくるみぃちゃん。

 

着物はハレの日のもの、と思っていらっしゃる方が見たら「えーっ!」という絵ですが、洗える素材のものや絹でもリメイク前提の場合は、こんなこともへっちゃらなのです。
他のブロガーさんたちも猫ちゃんに寛容な方が多いですし、私と同じようにたくさん飼っていうる方もいらっしゃって、記事を読むとほっこり暖かい気持ちになります。

猫は気ままなので、仲よく暮らすにはこちらがペースを合わせないといけない場面が多々あります。
着物も、洋服に比べたら多少面倒なことをしないと着れないので、「ちょっと厄介」という点で共通しているのかもしれません。

でも、大変な分だけ、猫ちゃんとわかりあえたときやコーディネイトがばっちり決まった時などは、喜びも大きいのです。

これからも、猫まみれ、着物まみれで暮らして行こうと思います。
そして、猫好き、着物好きがどんどん増えることを願っています。


コラムニストのプロフィール :

循環する生活をめざし、オット&5匹の猫と小諸の泉のほとりに暮らす農婦です。数年前、突然思い立って洋服を全て処分し、着物で生活を始めました。今では家事はもちろん野良仕事も着物です。 たくさん集まった着物を解いて自分用に下着を作ったのがきっかけで、洋服や小物のリメイクの店を始めました。店では自給用に作った漬物や味噌、おもちなどをふるまっています。ぜひ遊びに来てください。

liraCuoreページ :

てしごとどうや:着物からリメイクした服飾品や小物の製作。天然素材の絹は冷え取りにも効果的。「かふぇどうや」オープン!(長野県東御市)

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