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情報の自動フィルタリングによる弊害

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あなたがインターネット・ブラウザを使ってアクセスしたサイト(ホームページ)でクリックしたもの、アクセスしたページは記録されます。
その記録されたデータに基づきあなたに表示される情報が、あなたが興味を持つものとして選別されることになります。

すぐに分かるのは広告バナーです。
例えば自動車情報にアクセスすることが多ければ自動車メーカーのバナーが多く表示されます。
ファッション関係のページにアクセスすることが多ければ、通販サイトの広告バナーが表示されるでしょう。

スマホだともっとすごいことになります。
スマホ版のヤフーのトップページをごらん下さい。
あなたの興味のあるニュースやゴシップ記事が並びます。
さらにスマホによってどこにいる人なのかが分かるので、検索結果にも影響してきます。

Facebookでも同じことは起こってます。
「いいね」をした人やFacebookページの情報が優先的にタイムラインに表示されます。
最近では、この情報も興味あるでしょうと言わんばかりにオススメまで表示されますね。

あなたに関係のないことを表示するよりも興味を持ってクリックしてくれるものが重要であるという考え方によります。
もちろん興味のあることについて関連することをいくつも提示してくれるのはありがたいことではあります。時にはうるさく感じもしますが、基本的には役立つことです。

しかしここで言いたいのは逆もあるということです。
全く関係のないことにふと興味を持つということはあります。
新聞や雑誌をめくっていてなにげなく目をとめて見つけた記事に考えさせられたり知見を深める結果になることはあったかと思います。
そういく機会はどんどん減って行っていると感じてます。
インターネットやスマホの優れた機能によってこういうマイナス面があることは心の隅にでも置いておいて下さい。

「増すFacebookの政治的影響力 「自分の声のこだましか聞こえない」SNSに課題も」という記事を読んでこのコラムを書くことにしました。

国民の半数が残り半数の国民について何も知らないという国が増えることになりかねない


コラムニストのプロフィール :

日本最大級のポータルサイトYahoo! JAPAN、NTTグループのgoo、あるいはソフトバンク・グループのインターネット関連事業でプロデューサーやWEBディレクターとして各種サービスの企画から運営まで15年以上の経験があります。 この経験とスキルをいかし、人々の暮らしが豊かになるようお役に立ちたいと考えております。 軽井沢の「醉器」(http://swhiky.com/)という店の店主でもあります。

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