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冬でも着物であたたかく。

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えみぃです。

今朝は雪。久しぶりに真っ白い世界を見ました。
本格的に冬になりましたね~。

「着物って寒くないですか?」とたびたび聞かれますので、あたたかい過ごし方をご紹介しようと思います。

綿紬

手織りの綿紬。ネルの半襟とウールの半幅帯であたたかく。

まずは着物の素材選びから。
たとえば紬の場合、大島紬などのさらっと薄いものは寒く感じますので、ほっこりあたたかい手織り紬などがお勧めです。
垂れものの場合、ぽってりと厚みのある縮緬や絞りの着物などもいいですね。
ウールは冬物、というイメージがあるかもしれませんが、着物の場合が意外と寒いです。裏地や裾回しがついたタイプは良いのですが、単衣のものは冬にはあまり着ないかもしれません。

綿入り大島

綿入りの大島。ウールの半幅帯を締めて、絹の前掛けをしています。
これで家事はなんでもできます。

究極は「綿入り」というのがあります。
写真のものは泥大島に真綿が入ったものです。めったにお目にかからない珍品!お宝です。
ふわっと軽いのに暖かい。最高です。

お風呂上りや朝起きたばかりのときは、寝間着の上に丹前を羽織ります。
もともと男性用の着物ですが、対丈でぴったりに着られるのです。
足元まで半纏にくるまれているかのような着心地で、とても暖かいですよ。

そして長襦袢、えみぃは胴裏がついたアンティークのものを着ています。
最近の長襦袢は、袖は「無双」と言って二重になっていますが、胴は単衣のものが多いのです。暖房が良くなったことと、着物を着るのはハレノヒが多いので着用時間が短いことが要因でしょうね。
でも、普段着として一日中着るなら、胴裏のついたものが暖かいです。
普段着用に「モスリンの長襦袢」というのがありますが、スース―寒いのでもっぱら絹です。

着物の足元

レッグウォーマーと別珍の足袋。着物はウールの丹前です。
ちなみに、冷え取りをしているえみぃは、年中別珍の足袋を
愛用しております。

長襦袢の下は、上半身は肌襦袢一枚ですが、下半身はズボン下と裾除けを履いています。
ちなみに、肌襦袢、ズボン下、裾除けいずれも絹で作ったものをつけていますが、もっと寒くなったらネル素材で作ったものにしたり。
足元は絹の五本指靴下の上に別珍の足袋、足首にはレッグウォーマーを履いているので、草履でも寒いと感じることはありません。

 

羽織コーデ

村山大島紬着物に、錦紗縮緬の長羽織。着物+帯+羽織の
合わせ方、帯揚げ+帯締め+羽織紐のコーディネイトも楽し
みです。写真はビーズで作った羽織紐を使っています。

外出の時ですが、下半身をしっかり温めているので衿や袖があいていてもへっちゃらで、厚手のコートや襟巻きはほとんど使いません。(ほとんどが車移動ということもありますが)
よそ行きなら道行か道中着、普段着なら羽織を羽織る程度です。
防寒というより、シートベルトで着物が擦れないように、帯を汚さないように着るので、上着は一年中着ます。
羽織の場合は着物+帯とのコーディネイトも楽しいので、ファッションとして着る事も多いです。

重ね着しても着ぶくれしないのが着物の良いところです。
みなさんもこの冬、あったか着物にチャレンジしてみませんか?
かふぇで着方も伝授しますので、ぜひお出かけください~。
ご来店の前にはお電話くださいね。
ご要望に沿った品物を、たくさんご用意してお待ちします。


コラムニストのプロフィール :

循環する生活をめざし、オット&5匹の猫と小諸の泉のほとりに暮らす農婦です。数年前、突然思い立って洋服を全て処分し、着物で生活を始めました。今では家事はもちろん野良仕事も着物です。 たくさん集まった着物を解いて自分用に下着を作ったのがきっかけで、洋服や小物のリメイクの店を始めました。店では自給用に作った漬物や味噌、おもちなどをふるまっています。ぜひ遊びに来てください。

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てしごとどうや:着物からリメイクした服飾品や小物の製作。天然素材の絹は冷え取りにも効果的。「かふぇどうや」オープン!(長野県東御市)

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