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NPO法人シャイン:ヘルパーがマンツーマンで、一人一人に合ったサービスを提供する障害児・者施設。温かい眼差しと優しい声がけが印象的(長野県上田市)

更新: / 公開: 2014年9月18日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

大屋駅の西、千曲川沿いにある上田養護学校。その隣にあるNPO法人「シャイン」さんの夏休みの一日におじゃましました。
この日は、子どもたちが楽しみにしていた夏の恒例そうめん流し! 職員は肩にタオルをかけながら、半分に割った竹筒に水とそうめんを流し、子どもたちはワイワイと流れてくるそうめんをお箸で一生懸命につかんで食べていました。上手くつかめずになかなか食べられない子もいれば、コツをつかんでどんどんとほおばる子もいて、実に楽しそうな光景でした。きっと楽しい夏の思い出の一日になったことでしょう。

そんな中も職員は、たくさん食べている子に「上手にとれない子の分も取ってあげてね」と声がけをしたりしていました。子どもたちに少しでも良い思い出を作ってもらおうと、共に行事を楽しみながら、心を込めて接しているのが伝わってきました。
夏には、ほかにも、水遊びやスイカ割り、太郎山登山、バーベキューなどを楽しみます。
また、毎年10月には、「シャイン祭り」を実施していて、屋台やフリーマーケット、ゲームなどで盛り上がります。

NPO法人シャインさんは、障害児・者の福祉の増進と人権擁護のために必要なサービスを提供しています。シャインという名前には、年齢や障害に関係なく、「すべての人が地域生活で光り輝けるように」との願いが込められています。

そのサービスの一つが、障害児の預かりサービスです。学校の放課後、あるいは休日に子どもたちを預かり、室内での学習や遊戯の見守り、あるいは公園・プール・散歩などの外出に同行して支援しています(土・日を除く)。

サービスには、必ずヘルパーの資格を持った職員がマンツーマンで対応する「地域生活支援(移動支援)」と、ちょっと預かってもらいたいときに利用でき、複数の職員で見守る「タイムケア」があり、時間的に2つを組み合わせて使うことが多いと言います。

ある平日のシャインさんでは、子どもたちが学校から次々に帰って来て、手洗い、消毒、うがいをして、その日の担当の職員と和気あいあいとおやつを食べたり、おもちゃで遊びに興じたり、宿題などをしていました。

子どもたちを預かるに当たってシャインさんが基本としていることは、それぞれ障害やその程度が違うので、その子に合った無理のない楽しい時間を過ごしてもらえるように、また少しでも自立した行動がとれるように、ご両親や学校の先生から、その子の特質をよく聞いてサポートしていくということです。

そして、それを実践するために職員のなかで徹底していることは、毎日、同じ子の担当というわけにはいかないので、その日に担当した子の様子を必ず記録しておいて、翌日以降に担当になる職員がそれに目を通し、それまでの、その子の状況を理解してから支援をするということ。そして月に1回は会議を開き、子どもの様子、こんなことができるようになった、これが難しい、あれを楽しみにしている、このことは嫌がるなどといったことを報告し合い、より良い支援の方法を探る機会としています。

また、子どもたちとのコミュニケーションを大切にしているシャインさんでは、言葉だけでは理解が難しいお子さんに対して「視覚支援(目で見る支援)」を行っています。1日のスケジュールを、時間は時計の絵、活動の内容はおやつ、宿題、トイレなどを描いたイラスト、ほかに担当者や車の写真などのカードを用意し、それらを組み合わせて事前に確認したり、その場で見せて次の行動をうながしたりしているのです。中には、事前にキチンと確認しておかないとパニックになってしまうお子さんもいるとのこと。
予定だけでなく、宿題などよくがんばった子には○のカードを、もうちょっとがんばろうねという子には△のカードを貼ったりして、励みにしてもらったりもしているそうです。

シャインさんに実際におじゃましてみて、職員の皆さんの子どもたちを見つめる温かい眼差しと、子どもたちにかける優しい言葉がけが本当に印象に残っています。親御さんがお子さんを安心して預けられる理由が分かる気がしました。

シャインさんでは、ほかにも、ホームヘルパーが自宅にうかがい、一緒に食事を作ったり、掃除をしたりしながら見守り等を行う「居宅介護(身体介護・家事援助)」、グループホーム「いちごの家」(上田市諏訪形)にて共同生活を営んでいる方に、入浴・排せつ・食事等の介護、洗濯・掃除等の家事、並びに見守り等を行う「共同生活援助」、希望場所への送り迎えをする「福祉有償運送サービス」、子どもさんが自ら相談できる専用電話「チャイルドラインうえだ」の事務局などなど、さまざまな 活動をしています。
お店からのヒトコト

福祉の仕事に就いてから、あっという間に時が流れていました。その間、障害者自立支援法が施工という大きな変化もあり、現場とのギャップを感じながら、その時その時で最良なサービスは何か、どう実践すればいいかを考えながら進めています。こんな私ですが、遠慮せずに気軽に声をかけてください。
所長 宮原哲史

webサイト http://npo-syain.com/
電話番号 0268-27-2796
FAX番号 0268-34-7101
住所 長野県上田市岩下502番地