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【ヒトノユメ通信】地域と共に、詩と絵画で織り成すアートプロジェクト「ヒトノユメ」展 @ 上田市 9/21〜11/4

更新: / 公開: 2013年9月2日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

 

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2010年の東京を皮切りに、徳島、愛媛と開催されてきた、作家・作詞家である高橋久美子さん (元チャットモンチー) の詩と、画家である白井ゆみ枝さんとのコラボレーションによるプロジェクト『ヒトノユメ』展。そして今回、9月21日(土) から 11月4日(月祝) までの40日間、白井さんの出身地である上田市で開催されます。展示会場となる笠原工業常田館製糸場では、今も着々とその準備が進められています。
リラクオーレでは、準備段階から随時その様子をお伝えしていく予定ですが、まずは、お二人から、その『ユメ』への思いを聞かせて頂きました。

ヒトノユメ』は、かねてから詩で展覧会をやりたいと思っていた高橋さんが、「やりたいけど、言葉だけではできないなぁ」と感じ、高橋さんが参加していたバンド「チャットモンチー」のデビューシングル「ハナノユメ」のPVで美術を担当した白井さんに話を持ちかけたことで始まりました。

「白井さんの絵は、ただキレイなだけでなく、毒のようなものも含んでいるところが私の詩と似ているなぁ、と思ったので、一緒にやりましょう!と誘ったんです」(高橋さん)

そして、2010年に初めての『ヒトノユメ』展を開催。会場には『廃校跡地再生プロジェクト』によって再生されて生まれた『世田谷ものづくり学校』を選びました。

「会場は、入った瞬間から自分たちの世界観を感じさせるようなユメの空間であってほしいと思っていたんです。その点で『学校』という空間はピッタリだと思いました」(高橋さん)

その後の徳島と愛媛でも、その土地、その場所にしかない、味わい深い空間の中で作品を展示するというスタイルで開催してきたこのプロジェクトですが、今回の蚕都上田での会場である『笠原工業常田館製糸場』も、二人が「ここしかない!」と感じたのだそうです。駅前の通りにあるこの会場、存在は知っているけれども入ったことがないという市民の方も多いのではないでしょうか。是非、この機会に訪れてみてくださいね。

でも、『ヒトノユメ』は開催会場だけには納まらないのも特長のひとつ。会期中には並行して『街のユメ』プロジェクトと題して、高橋さんの詩と白井さん作画のフラッグが会場周辺の商店街中に飾られます。お二人が、一軒一軒足を運んで、趣旨を理解してもらったそうですから、地域の人々との交流も深まるでしょうし、街ぐるみで創り上げていくプロジェクトなので、きっと街にとっても新鮮なインスピレーションを得られる機会になるのではないでしょうか。普段とは、ちょっと違う街を散歩するだけでも、きっと楽しいはず。

さらに、会期中にはスペシャルなイベントも開催されます。

  • 9月22日(日)には、上田映劇にて、音楽家の高野寛さんと高木正勝さんのお二人をゲストに迎えて、朗読と絵と音とのセッション『高高高&ちょっと白』を行うそうです。この異種格闘技っぷりはまさに前代未聞!ですよね。決め事は一切なしの完全即興でのセッションだそうなので、どんな世界が産み出されるのかは、その時一回限りのお楽しみです。
  • 10月13日(日)の夜には、「ヒトノユメ『十五夜祭』」として、GOMES THE HITMAN の 山田稔明さんをゲストに迎えて、展示会場の野外スペースにて、月見ライブ&トーク&詩の朗読を行います。 また、その日の13時からお散歩とともに楽しむ歴史イベント「高橋久美子が行く!in 上田」もありますよ!

というわけで、本当に盛り沢山なこの『ヒトノユメ』in 長野。街自体に新しい風を吹き込んでくれるような気がしています。アートって、実は人間一人ひとり、誰もが持っている根源的な、そして大切な本能のようなものだと思うんです。普段の生活で忘れがちな、人の本能のひとつを、引き出しの奥から引っ張りだす機会はもっとたくさんあるべきなのでしょうが、経済や効率を重視する世の中では後回しにされがち。だからこそ、リラクオーレでは皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

冒頭にも書きましたが、リラクオーレでは、『ヒトノユメ』を準備段階から会期終了まで、随時様子をお伝えしていく予定ですので、ご期待くださいね!全てのレポートは『ヒトノユメ通信』でまとめて見られるようにしていきます。また、Facebookページ を『いいね!』して頂いても、リラクオーレで配信しているその他の情報とともに追いかけることができますので、よろしければご活用ください。