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sereno(セレーノ):ベビーマッサージ、マタニティ・産後・子育て中の整体ケア、骨盤ケア……、そこは、おしゃべり弾む心と身体のケアサロン(長野県佐久市)

公開: ( ※ 古い情報です ) / 文責:

佐久市の長野牧場近くに、いたって普通のアパートがあります。その2階がセラピスト川口晴美さんが開いている sereno(セレーノ)。施術室は、2間続きの手前にテーブルとテレビなどがあって、奥は学習机だけがある広めの空間となっているアパートの一室、まさに、おうちカフェならぬ、おうちマッサージなんです。だから、へんな緊張感もなく、気持ちもほぐれて安心していられます。

今日は、4人のお母さんと赤ちゃんたちが集まってのベビーマッサージ・レッスンを見学させていただくことに……。つまり、お母さんが赤ちゃんをマッサージする、そのやり方を覚えようというわけです。
最初は、自己紹介から初めて、ちょっと雑談。お互いのことを知り合うことで、雰囲気がなごみます。そして、まずはお母さん同士でマッサージをし合って、その気持ちよさを実感した後、ベビーマッサージを始めます。今日のレッスンは、おなかと胸、顔です。

まずは、赤ちゃんを裸ん坊にします。それだけでも、キャッキャと喜んでいる子もいます。そして、お母さんがオイルを適量、手に取り塗ります。今日のオイルはブドウの種から絞られたグレープシードオイル。肌の馴染みがいいそうです。
「ベビーマッサージ始めるよー」と言いながら、手のひら全体を密着させるように、おへその周りを時計回りになでます。そして、リズムよく「おな~か、おな~か、おな~か、おな~か」と声をかけながら続けます。
次に、脇腹のマッサージ。右の脇腹からおへそに、左の脇腹からおへそに向かって、右、左、交互になで、「どんぶらこ、どんぶらこ、どんぶらこ」と声をかけます。赤ちゃんは気持ちよさそう~です。

「お腹のマッサージは便秘やぐずり、夜泣きなどのときに効果があるようです。また、免疫力のアップに関係しているとも言われているんですよ」

と川口さん。

さらに、胸から腕、手のひら、指先までマッサージ。そして、顔の眉毛、ほっぺ、鼻、耳と首をさすりおろしたら終了。赤ちゃんのお腹にバスタオルをはさんで、くるんで、優しく抱っこします。

「ベビーマッサージのもう一つの大きな目的は、お母さんと赤ちゃんのコミュニケーションなんです。とくに、マッサージ中の声がけが大切なんですね。赤ちゃんは、お母さんのの声が脳の刺激となり、言葉を受け止めていきます。普段、なかなか声がけができなくても、マッサージをきっかけにコミュニケーションできたらうれしいです」(川口さん)

マッサージが終わった後は授乳タイム(私は失礼をしました)。そして、おしゃべり弾むサロンに変わります! 旦那さんのこと、子連れの旅行のこと、保育園のことなど、貴重な情報交換と親睦、そして気分転換の場になります。初産の人が、2人目3人目の先輩ママのアドバイスを受けたりもできます。マッサージをきっかけにお友達になることも多いとか。
そして、これにて、レッスンは終了。うれしいお土産付きです。

serenoさんでは、産前産後&子育て中ママのためのリラックス&カラダ作り整体ケア・レッスンもしています。 問診をして、身体を診て、身体のどこを動かせば、痛みやコリが消えるのかをアドバイスしていきます。身体が痛いというのは、そこを使いすぎているからで、どうして使いすぎるのかというと、使っていないところがあるからなのだそうです。そこで、その使っていない場所を使うようにするエクササイズを教えているのだとか。つまり、教えてもらったエクササイズを家で継続的に行ってこそ効果があがるということなのです。もちろん、お子さん連れでの受講が可能です。

「エクササイズは、根本から身体を作り変えていくことなんです。そのときだけ快適な一過性のマッサージではなく、自分自身で自分の身体を根本からケアすることができます」(川口さん)

ほかにも、フット&ハンドリフレクソロジーカラーセラピーなどを行っています。

serenoの意味は快晴! 輝くお母さんでいてほしいから

看護師であり、助産師でもあるserenoセラピスト川口晴美さん。1か月検診のとき、産婦人科の待合室のドヨ~ンとした空気を感じたそうです。夜泣きで寝不足だったり、ぐずって泣きやまなかったりして、きっと疲れているんだろうなと思い、だったら、家で赤ちゃんとお母さんが楽しく過ごせたら、ということでベビーマッサージを勉強したそうです。

「serenoはイタリア語で快晴。お母さんは一家の太陽です。お母さんが輝いていないと、子どもたちも輝けません。いつも、お母さんの心と身体が快晴でありますように。そんな思いを込めて名付けたんです」

と川口さん。

川口さんによると、最近のお母さん方は、赤ちゃんを見ているようで見ていないそうです。お風呂に入れるにしても、服を脱がして、洗って、服を着せることに精一杯で、意外と見ていない。それが、ベビーマッサージをしていると、今まで気がつかなかった赤ちゃんの特徴なんかに気づくのだとか。こんなところにホクロがあったとか、身体が大きくなっていて成長を感じたりとか、蒙古斑がハートの形をしていたとか。

「今の子育てで特徴的なことは、頭で育児をしていることだと思うんです。よく、マニュアル世代なんて言われますが、ネットの情報とか育児書の情報が絶対で、そこに当てはめででしか考えられない。赤ちゃんは、すごくお母さんにサインを送ってきているのに、それに気付けない。そう、情報は赤ちゃんにあるんです。例えば、授乳後2時間ぐらいで赤ちゃんがお腹がすいて泣いていたとしても、“おっぱいは3時間ごとにあげるもの”というマニュアルがあるがためにあげないとかですね」

そんなお母さんたちが赤ちゃんに目を向けるきっかけにしてもらえればと、ベビーマッサジ・レッスンを行っています。

ベビーマッサージ+産後ヨガストレッチレッスン(ティータイム付き)内容☆
レッスンはマッサージの部分ごとに足・お腹・背中の3つの回に分かれています。6人までのグループで行います。

  1. 足~おしりのレッスンの日
    足の冷えやガスのたまりやすいお腹が気になる赤ちゃん。運動機能の発達を促します。
  2. お腹~胸~お顔のレッスンの日
    便秘やからだの冷え、免疫力アップに効果的です。)
  3. 背中のレッスンの日
    動き出した赤ちゃんに。寝付きが良くなります。

この3つのパートを順番ローテーションでレッスンを行っていて、どのレッスン回からでも参加OK!

【費用】
1,300円/1回(使い捨ておねしょシート、オイル、ティータイム込み)
【時間】
1レッスン、ティータイム込みで90分程度

※ 妊婦さんの見学は600円/1回(ティータイム込み)

で、思ったんです。こんなに素晴らしい親子関係を築けるベビーマッサージ、お母さんだけのものにするなんて、ずるい! そう、お父さんだって、我が子とコミュ二ケーションしたいですよね。基本的にレッスンは女性限定とのことなので、奥様から教わるしかないんですが、川口さん、お父さんのための特別レッスン、開いてくれませんか~?

自分に合ったエクササイズを見つけるカラダ作り整体ケア

某日、sereno(セレーノ)さんのリラックス&カラダ作り整体ケアレッスンにおじゃましてきました。

近所に住んでいる渡辺美和(仮)さんが、2歳になったばかりの舞子(仮)ちゃんと来店。お子様連れOKということなので、うれしいですよね。
舞子ちゃんが大好きなアンパンマンのDVDを見始めたところで、レッスン開始です。

まず、現在の身体の様子を問診票に書き込みます。渡辺さんは、肩や背中の痛みやシビレがあり、足がだるかったり、手足が冷えたりするそうです。
次に、全身が映る鏡を見たり、布団に横になってもらって触診し、身体がどんな状態になっているのか、どんな状況から症状が出ているのかを観察します。
結果、渡辺さんの身体は、足の左右のバランスが悪いため、重心が前に来て、左足の小指に力がかかって硬くなっているとか。また、足首、アキレス腱とクルブシの辺りが硬くなっている分、すごくふくらはぎが頑張って、だるさにつながっているのだそうです。
これは、田舎などで、あまり歩かない人に多い症状で、背中とお腹の筋肉を使っていないことも原因だそうです。そこで今日は、まず猫のポーズをやってみるとのこと。

ヨガでいう猫のポーズは、四つん這いになって、まず、息を吐きながら、頭とお尻をグーッと近づけて、入れ込むような感じで、猫の背中みたいに丸め、次に、また息を吐きながら、背中を伸ばします。大空を仰ぐように目線を上にして、お尻をキュッ、プリッと突き出す感じで、これを繰り返します。

次に、身体の軸を使って立てるようにして、バランスをとるために、テニスボールを使ったエクササイズです。テニスボールを足の親指の付け根辺りのくぼみのあるところを乗せてグッと踏んだり、ボールに足を乗せてゴロゴロさせたり、親指から小指に玉送りをしたりなどといった簡単なもの。でも、これが効くんだそうです。
「やったほうの足は足全体で地面についてる感じがして、姿勢がよくなった気がします」と渡辺さん。

このようにセレーノさんでは、実際に触診をして身体の状態を把握したあとで、その症状に合ったエクササイズを選んで指導してくれます。世の中に、体操の種類は数知れずありますが、どの体操が今の自分の身体に合っているのかは分かりません。それを、ここで見つけてもらうことができるんです。肩が痛い原因が肩ではないことだってあるのですから。

「エクササイズは、使っていない筋肉を使うようにするものです。最初は痛かったり、しんどかったりするかもしれませんが、だからこそ効果があるんです。ただ、それほど、すごく大変な運動ではないので、少しずつ身体を変えていってくださいね。でも、無理をしないこと。しなきゃ~っていう義務感でやると、おざなりになって、効果が望めません」

と川口さん。
確かに続けるためには楽しさも必要。その点、テニスボールのエクササイズは、ボールさえ手元に置いておけば、例えば電話をしながらとか手軽にできますよね。

これにてレッスンは終了。最後はリラックスタイム。全身ほぐしケアか、リフレクソロジーかを選択できます。そして、アフターティーを飲みながらのおしゃべりも心のリラックスですね。

リラックス&カラダ作り整体ケア☆

【費用】
初回 4,300円/2回目以降4,000円(前回の来店から3ヶ月以内有効)
【時間】
問診等含めておよそ90分
【コース】
マタニティケア(妊娠16週)
産後ケア(産後半年くらいまで)
子育てママ・女性のためのケア(産後半年以上)
の3コースがあります。+よもぎ蒸しも可。
出張施術も行っています。

骨盤ケアは、産前から筋肉をつけるマタニティケアで解決

ここ4~5年、産後の骨盤ケアが話題になっているそうです。骨盤は、出産のとき赤ちゃんを外に出すために開いた状態になるのですが、産後、そのケアを上手くしないと、開いたままになり、結果、太ったまま痩せないという心配です。セレーノさんへの要望でも、産後の骨盤をどうにかしたいと言ってくる人が多いのだとか。

「結局、身体の筋肉がしっかりとしていれば、産後、骨盤は上手く閉じていくはずなんです。ところが現代人は、車を使うようになったりして筋肉を使わなくなったので、開いた骨盤が伸びきったゴムのようになって、簡単には閉じないんですね。その意味では、産後に急に骨盤をケアしようとするのでは遅すぎるんです。マタニティケアをして妊婦のときから筋肉をつけていれば、出産のリスクも軽減するし、産後の骨盤ケアもいらなくなります。オススメは産前ケアです」

と川口さん。

それと、最近の傾向としては、育児の方法もたくさんあるので、どれを選択していいか迷ってしまう皆さんも多いようです。何か困ったことがあると、自分の両親に聞くのではなく、本やネットに頼ってしまう。すると、今は、情報の洪水なので、その中で溺れかけているということらしいんです。
そんな人が来店して頭を触ってみると、すごく熱くて、輪郭がはっきりしない状態なので、すぐにわかるそうです。そして、そんな方に整体ケアをレッスンしてもらい、自分の身体を自分で作ってケアするという意識で情報と向き合ってもらうと、情報の洪水の中で溺れなくてすむのだとか。確かに、情報を選択する能力は、出産、子育てに限らす大事ですよね。
さて、そんな現代のお母さん方のために、セレーノさんではフット+ハンドリフレクソロジーのコースがあります。洋服を脱ぐことなく、ボトムスを膝上までめくるだけでできるので手軽です。内臓にも働きかけるので、胃の調子が悪かったり、便秘なのに授乳中で薬が飲めないときなどに行うと効果があるするそうです。椅子に座ってやるので、赤ちゃんを抱っこしたままでもできるのがうれしいですね。

☆フット+ハンドリフレクソロジー☆

【費用】
4,000円
【時間】
90分

ここで、ちょっと耳寄り情報! 川口さんのマッサージを見ていると、あまり力を入れているようには見えないんですよね。やさしく手を当てて時計回りに回すような仕草。イメージは、そう、マッサージ機の棒の動き。

「筋肉にそって垂直に動かしてあげると、筋肉は勝手にゆるんでいくんです。力強く押せば、ほぐれるというわけではないんです」

と川口さん。
そうか、だから、女性で、どちらかという小柄な川口さんでもマッサージができるんですね。よく、どなたかに、肩や腰のマッサージをしてあげている貴方! 力を入れなくてもいいやり方を覚えれば楽ができますよ。
それから、皆さん経験ありますよね、マッサージしてもらっているうちに気持ちよくて寝てしまうこと。あの寝に入る瞬間って至福の時ですよね。それ実は、マッサージ的にも正解みたいで、その瞬間は全身の力が緩むので施術効果もあがるのだそうです。でも、寝ちゃうと、その後の気持ち良さを感じられないから、もったいないかも~ですね。

産前産後の悩みを解決するために一念発起

川口さんは岩手県の出身。ご主人の転勤により平成23年から佐久市に住んでいます。前任地は熊本県。平成22年に生まれた双子の男の子のお母さんでもあります。

助産師で、看護師でもある川口さんが、なぜ、マッサージを始めたかというと、病院の産婦人科外来でも腰や足が痛いとかを訴える方が多かったのに、産婦人科でしてあげられることはなく、せいぜい靴を替えましょうとか、姿勢よく歩きましょうとか、医学的にも湿布を出す程度だったそうです。川口さんも何とかしてあげられないかと、助産学校の本を見ても、妊婦の腰痛についてなんか書いてなかったとのこと。妊婦なんだから仕方がない、我慢しろ、産めば治るという風潮だったそうです。
確かに、一人の命が宿るのですから、身体に変化があり、痛みや軋みが生じるのは当たり前なのに、それを我慢しろというのは、女性の方があまりにも可哀想ですよね。

そこで、こんなに多くの人が悩んでいるのだから、誰かがどうにかしなくちゃいけない、それをケアしてくれる人が出てきていいはずよ! と一念発起したのが川口さんだったのです。
同時に、身体の不調は出産だけでなく、産後や子育て中にも起きます。痛みを我慢して育児をするということは、心も疲れてきて、育児中のイライラにつながってしまいます。そして、その辛さは赤ちゃんにも伝わって、赤ちゃんも過敏になり、よく泣くケースもおおいのだとか。赤ちゃんのことが大好きだったら、まずは、お母さんが心も身体も元気でいることが大事なんですね。こうして、セレーノさんでのマタニティ、産後、子育て中のくぁ・マッサージ・レッスンが始まったのでした。

ところで、川内さんも免許を持っている助産師さんって、どんな仕事かご存知ですか? 
助産師資格は、看護師の資格を得たうえで助産師学校で学ぶか、助産師過程を持つ看護大学で成績、熱意などで選抜された人が学んだ後、国家試験に合格して得られるという、かなりスペシャルな資格です。
正常な分娩、つまり通常出産で助産行為を行う助産師は、ほとんどの病院に配属されています。そして、正常分娩は助産師が扱い、産婦人科の先生は、それを見ていて、もし異常があれば対応するというケースが多いそうなんです。なんとなく、病院では先生が立ち会って、周りの看護師さんが介助する、助産師というと、お産婆さんということで、家での出産に立ち会うというイメージがあったんですが、違うんですね~。

子どもの数が減って、一時期は助産師はあまり必要ないなどと言われてもいたのですがが、その後、報酬や訴訟の問題などでも産婦人科医の数が減ってきて足らなくなり、今は、逆に助産師が求められている状況なのだそうです。子どもが減った→産婦人科医が減った→助産師が必要となったなんて、ちょっと皮肉な話ですね。
お店からのヒトコト

私も2児の母親なので、おいでになる皆さんの身体の不調や、あるいは気持ちなどが、よ~くわかるんですよね。施術をしながら、無理していることないですか~、何でも言ってもらっていいんですよ~なんて、お声をかけると、いろいろとお話ししてくれます。ご主人のこと、家庭のこと、赤ちゃんとの生活のこと、お腹の中にたまっていたものを出すだけでも、皆さん、けっこう、すっきりして帰って行かれます。
行政での検診や育児相談などもありますが、私でよければ、同世代の話し相手として気軽にお声をかけてくださいね。

川口晴美

webサイト ベビーマッサージ http://sereno.naganoblog.jp/
リラックス&カラダ作り整体ケア http://ameblo.jp/bodytherapy/
予約・問い合わせ http://ameblo.jp/bodytherapy/entry-11246488491.html
住所 自宅につき予約後に連絡(岩村田駅より車で約5~6分の範囲内)
営業日 月・火・水・木・金(臨時休業あり)
営業時間 9:45~15:30