米軍ジェット機が沖縄の小学校に炎上墜落した事件をモチーフにした映画「ひまわり～沖縄は忘れない あの日の空を～」が長野県内各地で上映

あまり知られていませんが、1959年6月、沖縄の宮森小学校に米軍ジェット機が炎上墜落し、学童11名、近隣住民6名が犠牲となった大惨事がありました。また、2004年8月には、米軍大型輸送ヘリが沖縄国際大学に墜落、幸い民間人に負傷者は出ませんでしたが、あわや大事故になるところでした。映画「ひまわり～沖縄は忘れない あの日の空を～」は、実際に起きた２件の米軍機墜落事故をモチーフに制作された作品です。

「あの悲惨な沖縄戦から生き延びた沖縄県民は､今度こそ戦争のない平和な時代をと一生懸命働いた｡その矢先の1959年6月30日､突然､嘉手納基地から飛び立った米軍のジェット戦闘機が石川市(現うるま市)へ墜落し民家を押しつぶしながら､宮森小学校へ炎上しながら激突した｡住民6名､学童11名の尊い命を一瞬に奪う大惨事となった｡そこはまるで生き地獄の有様だった｡沖縄戦で多くの命を失った県民にとって戦後の子ども達は正に沖縄の希望の星であった｡遺族をはじめ県民の嘆き悲しみは尽きることはなく52年たった今日まで続いている｡この映画はその遺族・被害者たちの証言を元に制作され、今や沖縄だけではない日本人全体が抱える基地・外交問題などに大きな疑問投げかける久々の社会派ドラマである」（公式ホームページより）

監督は及川善弘さんで、1958年、青森県生まれ。1982年、早稲田大学教育学部を卒業後にっかつ撮影所演出部に入っています。主な監督作品は『夏のページ』（90年）、『「紅の拳銃」よ永遠に』(2000年)。

キャストは、主人公の良太には長塚京三さん、良太の孫で大学生の琉一を演じるのは｢ALWAYS三丁目の夕日｣シリーズで淳之介を演じた須賀健太さん、琉一の恋人・加奈には､2013年、朝のNHK連続テレビ小説｢あまちゃん｣のヒロイン能年玲奈さん、事故に巻き込まれる若き教師役に福田沙紀さんなど。

本作は､本土の映画人と沖縄県民が力を結集し沖縄復帰40年企画作品として製作され、2013年１月から各地での上映が始まりましたが、嘉手納基地の辺野古移設、オスプレイ配備、米兵による犯罪、主権回復式典、台湾と日本の漁業権などなど、様々な沖縄をめぐる問題が、いかに深く、私たち一人一人に投げかけられている問題であるかを知らしめ、そして、その問題が、一地域のことではなく、日本全体、全国民が考えるべきことであると訴えています。

■ひまわり～沖縄は忘れない あの日の空を～ 上映会

●6月8日(土)

会場：東御市文化会館サンテラスホール
時間：①14:00～　②18:30～
問い合わせ：TEL0268-24-2246（事務局・村山さん）

●6月15日(土)

会場：丸子文化会館セレスホール
時間：①14:00～　②18:30～
問い合わせ：TEL0268-24-2246（事務局・村山さん）

●6月15日(土)

会場：佐久勤労者福祉センター
時間：19:00～
問い合わせ：090-9152-0669（湯浅さん）

●6月22日(土)

会場：下諏訪総合文化センター･小ホール
時間：①10:30～　②14:00～
問い合わせ：0266-28-3071（村田さん）

●6月29日(土)

会場：上田創造館
時間：①14:00～　②18:30～
問い合わせ：TEL0268-24-2246（事務局・村山さん）

上記はいずれも料金は前売り一般1,000円（当日1.200円）、小中高生500円です。

そのほか下記の映画劇場でも上演されます。詳しくは劇場にお尋ねください。
長野松竹相生座ロキシー１･２（長野市） 6月22日(土)～7月5日(金)
アイシティシネマ（山形村）6月15日(土)～28日(金)