トップ >

ベジタリアン・ビーガンの食材販売 妖精の森:ソイミートは、ヘルシー&エコで、ダイエット&メタボ対策に最適。キャット&ドッグフードも人気。(群馬県嬬恋村)

更新: / 公開: 2012年10月6日 ( ※ 古い情報です ) / 文責:

群馬県嬬恋村にある「妖精の森」さんのお店へうかがいました。妖精の森さんは、ベジタリアン&ビーガンの方、つまりは、肉や魚、あるいは卵・乳製品なども口にしない皆さん向けの食品・食材を店舗販売とネット通販で提供しています。

肉や魚などを食べない人向けの料理や食材を紹介してくれるということなので、いったい、どんなものなのか興味津々です。

しばらくして、お皿が運ばれてきました。すると、どれも豪華なご馳走でびっくり!
鶏の唐揚げにチンジャオロース、ハム、ソーセージ、スモークハム、ハムのマリネ。つけあわせの野菜も色鮮やかです。
どこがベジタリアンの食事なんだ~~! とオーナーの森信子さんに、つっこみを入れると、 「いえいえ、この食事にお肉はいっさい使っていないんです。唐揚げも細切り牛肉もハムもソーセージも、すべて大豆から作ったソイミートという、言ってしまえば、なんちゃってお肉でできているんですよ。でも、これが優れもので、お肉に引けはとらず、とっても美味しいので食べてみてください」

ということなので、まずは、唐揚げから……。いやいや~、唐揚げですよ。それも、ちょっと味の濃い、縁日の屋台の唐揚げですね。チンジャオロースも、しっかりチンジャオロースで、やわらかい細切り牛肉は、むしろ高級感さえあります。ハムも、やわらかいハムの味。サッパリしているので、サンドイッチにピッタリかも。そして、秀逸なのはスモークハム。香ばしい燻製の香りに、独特の味付けで、どんどん箸がすすみます。玉ねぎたくさんのマリネは、ハムがサーモンみたいな感じがして、これまた美味です。

妖精の森さんでは、ほかにも、コンニャクやナタデココ、寒天、豆乳など植物性の原料で作った、例えば、イカ、マグロ、シュウマイ、はんぺん、かまぼこ、チーズ、アイスなども扱っていて、全部で300種類くらいの食材を販売しています。

「これらの食品が優れているのは味だけでなく、とってもヘルシーなことです。コレステロールはゼロで、カロリーは通常の半分以下。ダイエットを気になさる女性の方や、メタボに悩むお父さん方には打ってつけではないでしょうか。それに、一般的にも、お肉の摂りすぎは生活習慣病のリスクを高めるということで、野菜中心の食事に関心が高まっていますよね」

と森さん。

そして、最近、とくに反響が多いのが、ベジタリアンのキャットフードやドッグフードだそうです。体脂肪が気になるのは、何も人間だけではありませんから、可愛いワンちゃんや猫ちゃんの健康を気遣う飼い主の皆さんにとっては、うれしい存在になっているみたいです。

野菜中心の食事が注目。ミートアウト・マンデーの提唱

2006年から毎年、秋に、東京は代々木公園で「東京ベジフードフェスタ」という植物性食品を提供するお祭りが開かれているのですが、なんと、3日間で約15万人が入場するというビッグイベントなのだそうです。それだけ野菜中心の食事に対する関心が高まっているんですね。

よく耳にするベジタリアンは、野菜を主に食し、肉・魚などを口にしない人のことで、ビーガンは加えて卵・乳製品・ハチミツなど動物性食品を食べない、また革製品など動物製品の利用も避ける人のことを言います。

「そう聞くと、何か特別な人のように思われますが、一般的にも、最近の肉食に偏りがちな食生活が見直されてきてもいますよね。近年、増加傾向にある大腸ガンや子宮ガンと肉との関係もささやかれています。
そんな中で、タニタ社員食堂が注目されたり、また、早稲田大学の学食やパナソニック、プーマの社員食堂でビーガン食がメニューになったりして、野菜中心の食事が皆さんの中の選択肢の一つになりつつあるように思います」

とオーナーの森さん。

元ビートルズのポール・マッカートニーもベジタリアンの一人だそうで、彼やアメリカのアニマル・ライツ団体FARMが提唱しているのが「ミートアウト・マンデー」。
ミートアウト Meatout とは、「肉を食べない日」とすること。つまり、月曜日だけはお肉を食べないようにしましょうということなのです。
週1回、肉を食べないと、年間で1人約70kg以上のCO2を削減でき、地球温暖化阻止にも貢献できるのだとか。

「肉・魚を食べなくて身体が維持できるの? ってよく聞かれるんですが、人間が必要とする栄養素は、すべて植物性のものから吸収することができるんです。例えば、たんぱく質は豆類、もやし、豆腐、ごま、玄米などから、炭水化物は玄米、全粒粉のパン、いも類などから、鉄分はキャベツなどの緑色野菜、豆類、海藻類、海苔などから、カルシウムはアーモンド、ブロッコリー、ほうれん草などから、ビタミンAはニンジン、ほうれん草、トマトなどからという具合で、そのほか、脂質、ビタミンB群・B12・C。D・E・K、亜鉛、ヨウ素、マグネシウム、カリウム、食物遷移など、すべてをまかなえるんです。」

と森さん。

カール・ルイス、ハンク・アーロン、マルチナ・ナブラチロワ、クリス・エバートなどのスポーツ選手もベジタリアンなのだそうで、それを聞くと、この話も納得できます。
また、ほかにもベジタリアンの有名人は、けっこういるんだそうです。キース・ホームズ(ボクサー)、ジェイク・シールズ(総合格闘家)、プリンス、マドンナ、キム・ベイジンガー、クリントン元大統領の娘さん、ブルース・リー、イルカ、サンプラザ中野くんなどなどです。

さまざまな食感と味わいが楽しめるソイミート

妖精の森さんの通販サイトでは、常時300アイテムほどの食品が販売されています。

中でも売れ筋なのが大豆で作ったお肉ソイミートです。最近は、東京の表参道にあるソイミートの唐揚げの専門店が、とくに若い女性の間で人気だとか。
粉末にした大豆を水と混ぜて、よく練り、それを機械に入れて圧縮して、チューブからビューーって出したものを、揚げたり熱湯処理したりしたもの。その出し方で、肉の層みたいになったり、フワフワになったり、形と食感を変えることができるのだとか。その技術って、すごいですよね。
そのソイミートには次のような種類があります。

・ソイミート(塊状)
軟らかい食感が鶏肉のようで、から揚げ、酢豚等に適しています。
ソイミンチ(大粒)
粒状のソイミートで、ひき肉のように使えます。ミートソース、ハンバーグ、そぼろ、ギョーザなどに最適。
・ソイスライス
使いやすいスライス状のソイミート。薄切り肉と同じように調理でき、炒め物、すき焼き風、生姜焼きなどに。
・ソイスマート(細状)
細切りタイプのソイミート、炒め物、チンジャオロースなどに重宝。

乾燥したソイミートを水で戻して使うのですが、この戻し方が美味しさの決め手になるみたいです。そのあたりについては、オーナーの森さんが、レシピと共に丁寧に教えてくれるので、聞いてみてください。

ほかにも、ソース・味噌などの調味料、パスタソース、豆乳クリームシチュー、てんさい糖、ラーメン、レトルトカレー、ツナ缶、冷凍ハンバーグ、冷凍ギョウザ、冷凍チキンナゲットなどなど、あらゆる食材があります。

さらに、最近、注目されているのがペットフード。野菜のみを成分とする無添加・無香料の完全ナチュラルなもの、例えばAmiドッグ&キャットフード、ヤラー ベジタリアンドッグチャンク、ワイソン ベガン、PIYOベジタリアンなどを販売しています。人間だけでなく、ペットにも安全で身体に優しい、そして、ヘルシーで健康的な食事をさせたいと願う飼い主さんが多く買い求めているそうです。

妖精の森さんの食材は、店の隣にあるカフェVeganビーガン) Cafeはぁとっぷるさんで、実際に料理され、お弁当として多くの皆さんのところに届いています。

ソイミートやペットフードは、森の妖精さんの通販サイトはもちろん、リラクオーレ・ストア、また上田市のリカーランド現金屋さん、松尾町フードサロンさんでも取り扱っていますので、ぜひ一度お試しください。

健康、環境、命について改めて考える

ここで、もう少し、ビーガンやベジタリアンについて、聞いてみました。
なぜ肉や卵といった動物性食品を口にしないのかというと、理由は大きく3つあるそうです。

① 健康のため
最近は一般的にも、お肉を控え、野菜や雑穀・大豆等の料理を食べるほうが身体に優しく健康的だと言われています。確かに、動物性脂肪を摂り過ぎると、血中脂肪や内臓脂肪、皮下脂肪が増え、生活習慣病などのリスクが高くなる傾向にあります。それと、大量消費に対応するための畜産においては、成長を促進するためや、不衛生・過密飼育による疫病予防のために、ホルモン剤や抗生物質が多く投与されているとのこと。考えてみれば、野菜などの安心には気を遣い、オーガニックな食品が求められている中で、案外、畜産の安全については無関心で、スーパーでパック詰めされたお肉がどのように生産されたかなど考えることもなく購入しているように思います。

② 地球環境への影響
1kg の牛肉をつくるためには16kgの穀物と大豆が必要だと言われているそうです。牛の餌になるトウモロコシが育てられる広大な畑、その過程では膨大なCO2が排出されるため、地球温暖化への影響が大きいと言います。
また、畜舎から排出される、し尿の処理の問題も深刻化しているのだとか。どこに捨てているか分からない状態だと、土壌が汚染され、そこでは何も育たない状態になってしまうのだそうです。
私たちがイメージする、さわやかな牧場のイメージとは、ちょっと違う実態もあるんですね。

③ 動物の命の重み
ベジタリアン&ビーガンの皆様には、基本的には動物たちを殺したくないという思いがあるそうですが、このことには、いろいろな考え方があるでしょう。ただ、パック詰されたお肉や魚の切り身からは、命の重みというのを感じることは難しいでしょう。さらに、殺されることで生産された肉を、そのまま廃棄したり、食べ残してしまったら、その命の尊厳性はどこに行ってしまうのかということは、確かにあると思います。

以上、いろいろとお聞きすると、大量生産、大量消費、そして、大量廃棄という現代の食料事情について、本当に、このままでいいのかを、皆で考え直すことが必要なのではないかということを改めて思い知らされます。
お店からのヒトコト

ネット通販を始めて5年になりますが、年々、利用してくださる方が増えています。ベジタリアン&ビーガンの方はもちろんですが、それ以外でも、地球環境を考える人、お肉偏重の食生活に疑問を感じたり、あるいは、アレルギーやアトピーなどの体質改善のためという方もいらっしゃいます。
そして今では、野菜中心の食事が多くの皆さんのテーブルの選択肢の一つになりつつあります。でも、いざ実際に食べてみたら美味しくなかったとなったら、二度と食べていただけなくなってしまいます。それだけに、私たちの責任は大きいと思うんです。
だからこそ、より美味しくて、より安全な質の高い食材をお届けできるよう頑張ります。

今回、多くのリラクオーレの仲間の皆様とお話することができ、とっても共感し合う部分がたくさんあって、本当に良いご縁ができたと喜んでいます。今後は、そんなリラクオーレの仲間の皆さんの商品も積極的に取り扱っていきたいと思っています。

オーナー・森信子

webサイト http://www.yousei-no-mori.jp
電話番号 & FAX 0279-97-3707
eMail email hidden; JavaScript is required
住所 〒377-1524 群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原田小路937
営業時間 10:00~17:00
定休日 日曜日(不定休もあるので問い合わせ下さい)